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ガレージハウスの耐震性を高めるためのポイント
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和風住宅の定義は存在するのか
日本の住宅は、海外の住宅とは違い、木造住宅として発展してきました。海外のように、良質で大量の石材が取れるということがなかったことも、住宅に与えた影響のひとつです。そのため、近年までは、ほとんどの住宅が木造であったことは、現在でも大きな影響を与えています。木造軸組工法と呼ばれることもありますが、畳を中心にして作られてきました。生活スタイルにもあっており、和室という存在が欠かすことができなかったことは確かです。 近代化してきたことによって、和風住宅という言葉が生まれてきたのも、時代の変化とともに木造軸組工法から、コンクリート造りやプレハブ工法、ツーバイフォー工法といったことが取り入れられるようになったことが大きいでしょう。この背景のひとつとして、第二次世界大戦で、大量の住宅が失われたことによって、急速に住宅整備を進めていくこととなり、その後も住宅需要の増加が続いたことがあります。安価で安定した住宅を提供していくということと、木造軸組工法があっていなかったということも重要です。これが、洋風住宅の浸透を加速させ、和室のない住宅も増えていきました。日本建築ではなく、和風住宅ということがおこなわれていったのも、こうした背景があったことを外すことはできないでしょう。 和風住宅とは、正確に定義があるわけではありません。どこかに明確な線引きが存在し、洋風と分けているわけではないため、定義があいまいであるともいえるでしょう。ですが、和風という言葉がついているとおり、感覚的に寄せているものはその定義に入ってくるといえます。玄関や屋根、和室を作るといったことがあげられますが、もう一歩進めて考えてみることも必要です。
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2台用のビルトインガレージのために考えること
マイホームを建てるときに、ビルトインガレージにしたいという人は少なくありません。家の内部に駐車スペースを作ることができれば、愛車へのいたずらや盗難などの心配も少なくなります。車を置かなくても、DIYなどを行うための趣味の空間として利用できるメリットも生まれます。都内のように、限られたスペースの中で使われることも多い方法で、敷地を有効に活用できる方法のため、1階は駐車場にして、2階や3階は居住空間にするなど幅広い選択ができます。ガレージの入り口にシャッターを設けることによって、外から見えないようにすることも可能です。 便利な方法であり、狭い土地でも広い駐車スペースを確保できるようになりますが、便利だからこそ考えなければいけないこともいろいろと出てきます。メリットがあれば、デメリットも存在するのが、建築の難しいところです。建物の中に駐車スペースを確保するためには、当然居住部分が少なくなるというデメリットがあります。ガレージ部分は柱が少なくなるため、耐震性の問題もあるでしょう。自由設計といっても、何でもできるわけではありません。設計士と相談をするときにも、どういった問題があり、それを解決する手段は何かということを考える必要があります。 建築上の問題をクリアしても、現実的に大きな問題となってくるのは、建築費用についてです。一般的な建築方法よりも、シャッターをつけるなど、設備に大きな金額を投資することになるでしょう。夢を実現することは間違いありませんが、予算の問題も出てくるのは当然です。これだけは限界があるため、一体どこを落としどころにするのか、明確な線引きをして臨むことが大切になってきます。
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和テイストの住宅を旅館風に建てたい
旅先で利用した素敵な旅館、和テイストを取り入れたモダンで落ち着くお宿に宿泊し、こんな家に住みたいなと思ったことがあるのではないでしょうか。和風の家は、ほっとする心が休まる家です。洋風の家ももちろん良いのですが、和風の家もやはり高い人気です。 タタミを取り入れた部屋のメリットは、湿度を良い状態に保ちやすいので、四季を通してさらりとして快適にすごせることです。また、抗菌効果があることも魅力です。足の臭いがしにくいですし、イグサの香りが気持ちを静かに落ち着かせてくれます。他にも、フローリングと比べて柔らかいですから、足腰に負担がかかりにくかったり、万が一転倒しても怪我をしにくかったりと色々な良さがあります。お子さんが思いっきり走り回っても、あまり音が響かないですし、音を吸収してくれるので、そこもまた良いところだと言えるでしょう。 また、寝室もこだわって造りたい方も多いかと思いますが、和風モダンの寝室もおすすめです。ここは好みが分かれるところですが、タタミの部屋にしても良いですし、フローリングにして障子や襖などを設置するのも良いでしょう。ノスタルジックな旅館風にしたい場合は、柄付きの襖にするのも良いでしょう。反対にモダンな空間にしたい場合は、襖は無地のものを選んだり淡い色のものを選んだりしても良いかもしれません。あえて、スパイスの利いた柄を選ぶのも面白いです。タタミも色々な種類がありますので、工夫してみても良いでしょう。和紙のようなブラインドを利用するのもおすすめです。 他にも、照明を上手に取り入れるのも素敵な和の部屋を造るコツです。間接照明を取り入れてみるのも効果的です。また、長押(なげし)、床の間などを造れば、より本格的な和室になります。