Gable Roof House
シンプルな建物の中は、ディティールにこだわった実用的でセンスを感じる空間が広がっています。広めに取った1階のリビングに、オープンスタイルのキッチンやリビング階段を採用することでより開放感を創出。お気に入りのレコードが暮らしを彩る、ノスタルジックな雰囲気を纏ったスタイリッシュなお住まいです。
Data
- 所在地
- 埼玉県さいたま市
- 敷地面積
- 159.66m²
- 延床面積
- 112.61m²
三角形の切妻屋根と無機質な雰囲気をまとった、グレーの外壁が特徴的な外観。自宅での時間を楽しめるよう、窓の配置やプライバシーに配慮しました。シンプルながら住まい手の洗練されたセンスを感じさせるデザインとなっています。
あたたかな光がこぼれる夜の外観
玄関アプローチの植栽と繋がる位置に地窓を設けました。夜には地窓からこぼれる柔らかな光が家族の帰宅をあたたかく迎えてくれます。框を斜めにデザインし、個性的でおしゃれな雰囲気を演出。地窓と相まってより奥行き感を創出し、広がりが感じられる空間となりました。
深みのある落ち着いた色味が特徴のチークの無垢床と、こだわりのインテリアに囲まれたノスタルジックな雰囲気が漂うLDK。それぞれのスペースにぴったりの照明を配置し、空間の一体感を保ちつつ役割を自然と区分けできるよう設計しました。
高さを抑えた家具が開放感を演出。オープン収納を程よく取り入れ、お気に入りのレコードを飾って魅せる空間としました。通りに面した窓は人目が気にならない高い位置に設けているため、プライバシーを確保しながら部屋の奥まで効率的に光を取り込めるよう考慮しています。
お気に入りのレコードをかけて過ごす、くつろぎのリビング
木素材×タイル×ガラスの照明という異なる質感を上手にまとめたキッチン。カウンター部分はちょっとした調べ物や軽食スペースにぴったりで、可愛らしいスツールもインテリアのアクセントとなっています。
I型の対面キッチンと造作の食器棚の間に広めのスペースを確保しました。複数人でのお料理がスムーズになったり、お料理の合間の休憩に便利なスツールが置けたりなど、キッチンにいる時間が充実するよう工夫を凝らしました。
リビングと階段の壁の間に室内窓を設置しました。壁の厚みを利用した奥行き感のあるデザインで、暗くなりがちな階段に明るさをもたらしています。室内窓と階段の手すりの形状、キッチン腰壁のタイルとリビングドアの色をさりげなく揃えるなど、細かなデザインにもこだわりました。
木の温もりが心地よい空間演出
1階のトイレの横に造作手洗いを設置しました。柔らかな印象のタイルと真鍮の組み合わせにアクセントとなるブラックを採用し、メリハリを演出しながらも統一感を創出しています。
アクセサリーの質感を揃えた1階トイレ
優しい灯かりで包み込む階段デザイン
木質感と白いタイルがマッチしたオシャレな洗面室。カウンター下のたっぷりの収納が空間を美しく保ちます。洗面室と脱衣室を分けることで生活感を感じさせない空間となり、家族のプライバシーや使い勝手にも配慮しています。
夜や雨天でも、たっぷりの洗濯物が効率的にできるランドリールーム。家族が一緒に使える広さを確保し、2面に窓を設けることで日当たりと通風にも配慮しました。洗面室と分けているため、予洗いや大きなものを洗うなど幅広く使えるスロップシンクを設けています。
Designer
アメリカで培ったものは、文化の狭間から見えた家に対する価値観。
家という一番身近な環境が、どれほど人に影響を及ぼすかを考える。
「家は人を育てる器」だということ。