景色を取り込む土間の家
大開口や土間によって外部と繋がるオープンな設計でありながら、レースカーテンで明るさとプライバシーを確保しました。隣地の樹木による四季の移り変わりをアートのように取り込むピクチャーウィンドウを設け、落葉樹の性質を活かした日当たり計画としています。リビング上部の吹抜け周囲に2階の動線を設定し、建物全体の一体感が生まれる使いやすいお住まいです。
Data
- 所在地
- 埼玉県川口市
- 敷地面積
- 139.67m²
- 延床面積
- 130.42m²
道路との高低差や隣地との距離を活かし、大開口やテラスをLDKに向けて開くオープンな提案としました。グレー調の外壁に、黒のサッシがアクセントとなり、スタイリッシュな印象です。
南東角地の土地を活かし、大きな窓を配すことで開放的な空間としました。外に直接出られる土間はテラスとの間に跨ぎのない設えで、内と外の空間をワンフロアとして広々と使うことができます。
テラスと繋がる土間は、椅子を置いて外の景色を楽しんだり、桜の時期は家族や友人とお花見を楽しんだりと、ライフスタイルに合わせて多彩に使えるくつろぎスペースです。
隣地の自然環境に考慮して東側には3つの大きな窓を設けました。LDKの中心に設置した高窓からは桜や青空が切り取られ、四季のうつろいを目で感じながら心豊かな生活が叶います。
南側の大開口に対して、レースカーテンを全面的に用いて日中のプライバシーを確保。屈折光により、部屋全体が明るくなるよう工夫しました。天井の掘り込み部分にカーテンレールと照明をスマ―トに格納し、すっきりとした仕上がりになっています。
東側の開口部と隣接させたダイニングから隣地の樹木を眺めることができ、移り変わる景色が日々の生活に特別感をもたらします。落葉樹の性質を活かし、夏場は日陰に、冬場は日の当たる窓計画としました。
木目調の内装に、クロスやキッチン腰壁のタイルがアクセントに。キッチンとダイニングは横並びにすることで配膳がスムーズです。キッチン背面にはインテリア性の高い収納を造作しました。
1階のトイレ・手洗いスペースはホテルライクな印象に。目線の先には収納付きのカウンターがあり、季節の花やお気に入りのインテリアがライトアップされる、目を惹く美しい空間です。
立体感のある壁面タイルに、優しい印象の丸みのあるアイテムを組み合わせました。シンプルながらもこだわりの詰まった、おしゃれな手洗いスペースです。
景色を臨める趣味のDJブース
小上がりの寝室はベッドの高さを一段下げて空間を広く見せています。南側の開口部は上部と左右に枠を施した3方枠とし、より景色を引き立てて開放感を演出。寛ぎのひと時を過ごせるようにデザインしました。