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【豊富な事例で紹介!】畳リビングのメリット・デメリット、失敗しないポイントは?注文住宅の実例7選!

【豊富な事例で紹介!】畳リビングのメリット・デメリット、失敗しないポイントは?注文住宅の実例7選!

マイホームを建てる際に、必ずといっていいほど検討課題に上がるのが、畳の部屋を持つかどうかという点です。無垢材を使ったフローリング張りの床も魅力的ですが、日本人としては和風のテイストも取り入れつつ、足を伸ばしたり膝を折ったりしてゆっくり休める畳のスペースもついつい惹かれるものです。

本記事では、畳リビングの概要や種類、メリット、デメリット、注文住宅で畳リビングを検討する際に押さえておきたいポイントなどを解説します。合わせて、注文住宅での畳リビングの施工実例も7つ厳選して紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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畳リビングとは?

一昔前までは、台所とダイニングは別にして和室を設けて、リビングとして使うパターンが多く見られました。現在では台所とダイニング、リビングがフローリングで一続きになっているLDKが主流になった関係で、畳の部屋が一切ないケースは珍しくありません。あえて畳リビングにしたい場合は、全体ではなくLDKの一角を畳スペースにする方法が多く見られます。

畳リビングはなんといっても、床の上に直接座ったり寝転んだりできることが魅力です。家族や友人同士でゆっくり過ごしたり、昼寝をしたり、小さい子どもを遊ばせたりなど、さまざまな用途に活用できます。

日々の生活で和のテイストを取り入れたい場合にも、畳リビングは有効です。

畳リビングには、主に以下の3つのタイプがあります。

フラットタイプ

リビングの床に直接畳を敷き詰めて平らにしたスペースです。段差がないため、高齢者や小さな子どもたちのつまずきや転倒を防止できる側面もあります。将来的にリフォームする場合も、段差がない方が工事しやすい特徴があります。

小上がりタイプ

床面を全体よりも一段高めに設定して小上がりを設け、畳敷きにしたものを指します。高低差があるので空間に奥行きを持たせる効果があります。畳の下に収納スペースを設けて、子どものおもちゃや座布団、寝具などをしまうことも可能です。高さがある分、つまずいたり転倒したりするリスクがある点には注意が必要です。

小下りタイプ

床面を全体よりも一段低めにに設定して小上がりを設け、畳敷きにしたものを指します。一段下がることで天井高を稼ぎ、開放感と程よく包まれるような安心感が得られます。段差をベンチ代わりにすることも可能で、家族や来客が各々好きな場所に気軽に腰掛けられるのも魅力です。こちらも段差があるため、つまずいたり転倒したりするリスクがある点には注意が必要です。

畳リビングのメリット

畳リビングを設けることで、さまざまなメリットが得られます。具体的なメリットを知るために、いくつかのポイントに分けて紹介します。

落ち着いた和の空間を気軽に楽しめる

リビングの一角を活用して畳スペースを作ることで、日々の暮らしの中で気軽に和の雰囲気を楽しめます。洋を主とした空間の中にあえて和のスペースを設けることでメリハリが生まれ、おしゃれな空間演出にもつながります。

そもそも、リビングとは別の部屋に和室を作っても、活用されなければ意味がありません。その点、リビングの一画を有効活用した畳スペースなら、独立した和室よりも多用途に使える上に、住宅スペースも施工費も大幅に抑えられるためコスト削減にもつながります。


空間を区切れる

台所からダイニング・リビングと一つにつながった大きな空間の一角を区切って畳リビングを設けることで、スペースの用途が広がります。

食事の後に家族が団らんするスペースとして、あるいは友人・知人が集まった際にくつろぐ空間として活用できます。足を投げ出して寝そべることができるため、昼寝や作業の合間の仮眠にも便利です。

小上がりタイプであれば、掘りごたつも設置できます。冬にはこたつでくつろいだり、鍋料理をつついたりして巣ごもりライフが楽しめるでしょう。

気軽にものを広げられる畳の上は、洗濯物をたたむ、裁縫をするなどの作業スペースとしても便利です。


衝撃吸収・防音などの機能性がある

畳敷きの床は、フローリングの床に比べて柔らかい上に衝撃や音を吸収してくれる特性があります。

そのため、高齢者や子どもがいる家庭には特におすすめです。高齢者の場合は滑ったりつまずいたりして転倒しても、ケガにつながるリスクを軽減できます。また、子どもたちが元気に走ったりドタバタ騒いだりしても大きな音が吸収されるので、周囲にさほど影響を与えず、かつ子どもたちも柔らかい床の上でのびのび遊べるでしょう。

畳に使用されているい草には調湿性があるので、湿気の多い梅雨の時期や乾燥しがちな冬季などに、室内の湿度を調節してくれる効果もあります。断熱性にも優れているので、気温が急激に下がる冬場でも底冷えで足元が冷えることなく、快適に生活できることも畳リビングの特長です。

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畳リビングのデメリット・注意点

畳リビングの設置にはメリットばかりではなく、デメリットや注意点があることも理解しておきましょう。どういった内容のデメリットや注意点があるかを具体的に知るために、ポイントに分けて解説していきます。

コストが掛かる

畳リビングにする場合、独立した和室を作るよりはコストを抑えられます。それでも、全体を無垢材のフローリングで統一するよりも、あえて一角を畳敷きにする分、コストがかさむ点は否定できません。

ただ畳を張るだけでなく、小上がりにしたり掘りごたつを作ったり、収納スペースを設置したりするなど、多目的な用途に対応した空間に仕上げる場合は、さらにコストが掛かります。

伝統的な縁付きタイプや流行の縁なしタイプ、い草で作られたものや和紙を素材にしたものなど、選ぶ畳の種類やスペースの広さによっても施工費が異なります。


メンテナンスが必要

畳は消耗品なので、定期的なメンテナンスが欠かせません。

畳は調湿性がある一方でダニやカビが発生しやすく、傷みやすいことが欠点です。そのため、普段から小まめに換気して湿気を取り除く、定期的に掃除してダニの発生を防ぐなどの手間を掛ける必要があります。

また、畳は長年にわたり紫外線にさらされると日焼けして変色が起こります。長期にわたり歩いたり座ったりしていると、全体的にへたりも出てきます。

縁付きの畳の場合、床張りしてから数年は裏返しや表替えで済みますが、10年程度で古いものを入れ替えて新調します。縁なし畳の場合は裏返すことはできませんが、表替えや新調でメンテナンスが可能です。

メンテナンスのコストは、畳の種類やリビングの広さにより異なるため事前に要チェックするポイントです。

ペットの爪で傷つきやすい

畳は自然素材などを利用して編まれた柔らかい構造のため、フローリングより傷つきやすいことも難点です。

自宅で犬や猫などのペットを飼っていると、爪でガリガリ表面を引っかかれたり、舌で舐められたりすることで表面が傷む原因につながります。ペットの匂いが移りやすいのも、畳のデメリットです。

ペットによる劣化を防ぐ対策としては、ペットが上がってこられない高さの小上がりタイプにする、ペットが使用する空間と畳リビングを分ける、ペットによるダメージを受けにくい特性を持った畳を敷くなどの方法が有効です。

マネしたくなる!おしゃれで実用的な畳リビングの実例

畳リビングにしたいがどういう雰囲気やデザインが良いのか、具体的なイメージが沸かない場合は、実際の施工事例に目を通すのがおすすめです。真似したくなるような、おしゃれで実用的な畳リビングの実例を7つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。

case1. 一段下げた小上がりの畳リビング

床面を上げた小上がりではなく、スキップフロアで一段下げた小下がりスペースに、畳リビングを設けています。段差があることで空間にゆるやかな仕切りが生まれ、程よい距離感を保ちながら家族の時間を共有できるでしょう。

無垢材のスキップフロアや縁なしの畳など、全体的に自然素材を活かした和テイストの造りでリラックスできる雰囲気です。来客時のおもてなしスペースとして、子どもの遊び場として、昼寝スペースとしてなどさまざまな用途で大活躍してくれるでしょう。

【施工事例の詳細をみる】和美庵(体感すまいパーク東浦和)



case2. 高天井×畳リビング

敷地30坪の3階建てに設けられた畳リビングの実例です。

子育て家族とその親が済む1.5世帯をイメージしたデザインで、小上がりタイプの畳リビングが家族の団らんスペースとなっています。上部には、半分吹き抜けのような高天井をデザインしたことで縦の広がりが生まれ、開放感に包まれた中で心地よくリラックスできる空間に仕上がっています。

リビングとの境目をベンチとして利用することで、来客のおもてなしなどにも活躍してくれるでしょう。畳の下には大型の収納が設置されており、実用性の高さも魅力です。

【施工事例の詳細をみる】和美庵(加平展示場)



case3. 落ち着いた大人の和モダン空間

和モダンな住宅に設けられた大人な雰囲気の畳リビングの実例です。

スキップフロアで段差を下げることで空間を緩やかに仕切り、天井には「梁あらわし」のデザインを採用したことで、ゆとりある雰囲気が創出されています。1.5階のセカンドリビングへと抜ける階段には木格子が設けられ、日本建築の伝統的な丸窓が設置されるなど、随所にこだわりが感じられる造りです。

窓越しに愛車を眺めながらお茶やお酒を楽しめるなど、大人時間を満喫できる空間に仕上がっています。

【施工事例の詳細をみる】趣味を楽しむ和住宅(埼玉県)



case4. 和モダン×スタイリッシュなリビング空間

スタイリッシュな和モダン住宅に設けられた畳リビングの実例です。

大きな窓から光がたっぷり入る、開放的なリビングの一角に設けられた小上がりタイプの畳リビングです。シックな色合いの木枠とナチュラルなカラーの畳が用いられ、チーク材が敷き詰められたフローリングやダイニング、キッチンとの一体感を感じさせる造りになっています。 床の高さに低い障子戸が設けられるなど、随所にこだわりが感じられます。 程よい高さの段差なので、腰掛けたりゴロンと横になったりと、家族でゆっくりくつろげる空間です。

【施工事例の詳細をみる】スタイリッシュ和モダン(千葉県市川市)



case5. くつろぎと収納を兼ねた畳コーナー

和の趣きが感じられるモダンな住宅に設けられた、小上がりタイプの畳リビングです。

壁や天井には落ち着いた色合いのカラーが用いられ、柔らかい色合いの照明が設置されるなど、ぬくもりあふれる空間です。小上がりの縁部分は床のフローリングや天井の梁と同系統の色合いで統一され、モダンな雰囲気に仕上がっています。

家族で快適に過ごせるリビングというだけでなく、畳下には段差を利用した収納スペースが設けられ、実用性も考慮して設計された空間です。

【施工事例の詳細をみる】和造作の家(埼玉県さいたま市)



case6. 多彩に活躍! ナチュラルな畳コーナー

無機質で都会的な色合いの中にも、居心地の良さを感じさせる住宅に設置された畳コーナーの実例です。

オークの無垢材が使われたフロアの一角に、一段高い小上がりの畳スペースが設けられています。グレーの色調のキッチンにマッチしたグレーの畳が敷かれ、スタイリッシュな雰囲気にも調和しています。

リビングにはあえてソファを置かず、日本人らしい「座のある暮らし」を生活のアクセントにするというこだわりが貫かれた造りです。

【施工事例の詳細をみる】Urban Box(さいたま市岩槻区)



case7. 都会的でスタイリッシュな畳リビング

時節の行事を楽しむことを目的とした和モダンな住宅に作られた、都会的でスタイリッシュな畳リビングの施工事例です。

ダイニングから一段下がったスペースに設置された畳リビングは、広縁を挟んでアウトドアリビングに面した開放的な空間となっています。

ダークグレーの高い天井やグレーの石のタイルが張られた壁面がモダンな雰囲気を醸し出す一方、落ちついた色調の畳が敷かれ、フローリングとのコントラストを上手に演出しています。畳リビングにイスを置いたり広縁が腰掛けたりと、さまざまなくつろぎ方を楽しめる空間を実現しています。

【施工事例の詳細をみる】和美庵(体感すまいパーク柏)



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畳リビングでよくある失敗

マイホームを建てる際に畳リビングは魅力的な要素ですが、選択を誤ると失敗につながる可能性があります。ここでは、よくある失敗をいくつかのポイントに分けて解説します。住み始めてから後悔しないためにも、ぜひ参考にしてください。

狭すぎる・広すぎる

よくある失敗の一つが、リビングの広さに対して畳リビングが狭すぎる、あるいは広すぎることです。

狭い場合は窮屈でくつろげない、来客の就寝スペースにしようとしたのに布団を敷けないなどの使い勝手の悪さが問題になります。逆に畳リビングが広すぎるとリビング全体が圧迫される、無駄なスペースが生じて物置になってしまうなどの弊害があります。

リビングの広さにもよりますが、畳スペースの広さは3畳から4.5畳が一般的です。狭すぎる、あるいは広すぎるという失敗につながらないためにも、家族の人数や目的、使い方に応じて広さを検討しましょう。



内装デザイン・インテリアと合わない

内装のデザインやインテリアと畳リビングが合わず、雰囲気が損なわれるという失敗もよくあります。

今は洋風の住宅建築が主流です。そのため、どうしても和の印象が色濃く出てしまう畳リビングは、海外のような住宅デザインと調和しづらく、違和感を与えてしまうケースもあります。モダンさやスタイリッシュさ、都会的な雰囲気を前面に出した現代の住宅に合わせるには、設計段階からの工夫が必要です。

畳の色を壁面と合わせたり、スタイリッシュな雰囲気の縁なしの畳を敷いたりすることで、違和感を調整できる場合もあります。

都会的でスタイリッシュな畳リビングの施工事例をみる



段差に不便さを感じる

小上がり・小下がりタイプの畳スペースにした場合、どうしても段差が発生するため、不便に思うケースも少なくありません。

小上がりにすると段差を上り下りしなければならず、幼い子どもや高齢者には負担になりがちです。足を滑らせて転倒してケガをするなどのリスクもあります。

また小上がりが高すぎると、空間に圧迫感が出るという弊害もあります。

後になって後悔しないためにも、小上がりにすべきか小上がりにするならどの程度の高さが適当かなど、住人の年齢なども考慮して設計の時点でよく検討するのがおすすめです。



床暖房を設置できない

畳リビングに通常の畳を使用している場合は、床暖房が設置できないため、特に気温が下がる冬場は足元や身体が冷える恐れがあります。

その場合、室内に設置されたエアコンの風をサーキュレーターなどで循環させたり、ファンヒーターで部屋全体を温めたり、こたつを設置して足元を温かくしたりなどの対策が必要です。

また、畳の中でも床暖房に対応しているタイプもあるので、冬場が寒冷になりやすい地域などで床暖房を取り付けたい場合はおすすめです。



オシャレで実用的な畳リビングをつくるポイント

これまで紹介したような失敗を避け、オシャレさもありつつ実用的で使い勝手のよい畳リビングを作る上で押さえておきたいポイントがいくつかあります。それぞれのポイント別に具体的な内容を詳しく解説します。



全体のデザインと合わせたコーディネートを考える

畳リビングを設置する際には、部屋全体のデザインに合うコーディネートを考えることが重要です。

まずは、リビング全体に調和するよう畳のカラーを合わせましょう。畳は従来の薄緑・黄緑だけでなく、深みのあるブラウンや落ち着いたグレー、シックな黒、明るいイエローなど、さまざまなカラーが展開されています。リビングの内装やインテリアの色に調和したカラーの畳を選べば、全体的に統一感が生まれるでしょう。

畳は縁なしを選ぶのも重要なポイントです。昔ながらの縁付きの畳だと、どうしても和のテイストが色濃く出てしまいがちです。縁なしの畳なら、和のテイストを抑えてモダンでスタイリッシュな印象の畳リビングに仕上がり、洋風の建築デザインともマッチします。

部屋全体の重心を低くし、配置する家具の高さを意識することも効果的です。ソファや棚などの家具を置く際はできるだけ高さの低いものにすることで、圧迫感を軽減でき、落ち着いた雰囲気に収まるでしょう。

また畳リビングの床は小上がりにし、リビング・ダイニング全体の重心は低くすることで、ダイニングテーブルに座っている人との視線の高さの違いが解消され、より自然な空間が仕上がります。

畳リビングを設置する際は、このようなポイントを押さえつつ、「家族でくつろぎたい」「お客さまをもてなしたい・泊めたい」「子どもが遊べるスペースにしたい」「趣味の部屋にしたい」など、使用用途を明確にすることも重要なポイントです。

さまざまな施工例に目を通すことで、具体的なイメージを描きやすくなるでしょう。

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生活導線を意識した間取りに配置する

畳リビングを設置する際は、生活の導線を意識することも重要なポイントです。

畳リビングは、どちらかというとリラックスして落ち着くための空間です。そのため、リビングのどこに配置するかによっても心地よさや快適さが変わってきます。畳リビングは、できれば奥まった場所に配置するのがおすすめです。生活導線を意識して、人の行き来が多いスペースは避けた方がよいでしょう。

奥まったスペースに畳リビングを配置するのが難しい場合は、全体よりも一段高い小上がりタイプにして、空間にメリハリをもたせる工夫を取り入れる方法もあります。



畳リビングを上手に取り入れ、おしゃれで快適な空間を実現しよう

畳リビングは、生活の中で気軽に和のテイストを楽しめる、空間を区切って有効活用できる、振動や音などが吸収されるなどのメリットがあります。注文住宅で畳リビングを設ける際は、人数や用途、部屋の広さを踏まえつつ、全体のデザインとのコーディネートを意識し生活の導線に配慮した配置にすることで、オシャレで実用的な空間を実現できます。

後で失敗したと後悔しないためにも、いろいろな施工事例を見たり、設計事務所や建設会社の担当者に相談したりするのがおすすめです。

和の心を継承し、暮らし方をデザインするポウハウスは、畳リビングをお求めの方々のニーズや要望に応じて、快適かつ居心地の良い空間を提案させていただきます。お気軽に資料請求や展示場見学にお申込みください。

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