光が織りなすナチュラルな家
北側斜線制限のある中、空間を最大限に活用し、暮らしを楽しむナチュラルなお住まいが完成しました。室内に届く柔らかな光や美しい木目、空間の広がりを強調する設えが、リビングを優しく包みます。暮らしに溶け込むこだわりのインテリアや職人技が光る意匠もポイントです。
Data
- 所在地
- 千葉県市川市
- 敷地面積
- 49.98m²
- 延床面積
- 93.77m²
北側に配慮した大胆な片流れ屋根のファサード。南側の窓を小さくする事で夏の暑い日差しを抑え、バルコニーの格子によりプライバシーと風通しを両立しました。外観と外構との調和を図った一体のご提案で、暮らし方に合わせた使い心地を実現しています。
階段の側面がそのまま見える仕上がりのため、ごまかしが効かず職人さんの腕が試されます。難易度が高い意匠ながらも、白と木のコントラストと熟達した職人技がなせる、美しい仕上がりとなりました。階段下には掃除機などをしまえる収納スペースを設けています。
1階から2階へ上がる階段の途中に、可愛らしいニッチを設えました。洗面台と色違いのタイルをセレクトされ、空間を彩るワンポイントアクセントにしながら、さりげなく統一感をもたせています。
日当たりの良い南西側にランドリールームを兼ねた洗面室を配置し、洗濯物を洗ってすぐ干せるコンパクトな洗濯動線を確保しました。来客時や家族のプライバシーにも配慮し、洗面室と脱衣室をカーテンで間仕切りができるよう、天井にレールを取り付けています。
高さ制限が厳しい北側斜線制限がある中、空間を最大限に活用する為、勾配天井とロフトを採用しました。形状的にソリッドな雰囲気になりやすい所を、光の取り入れ方を柔らかい光に調整。そこに柔らかな曲線や木目を織り交ぜる事で、シンプル過ぎない優しい雰囲気のお住まいになりました。
お子様のお昼寝など家族で多目的に使用できる畳コーナー。畳にすることで視線の高さが自然と低くなり、視線が抜ける先のハイサイドサッシ越しに空を望めます。畳コーナーからの眺めが空間に広がりを生み、開放感と心地よさに満たされます。
床材は家具にも使われる美しい木目が特徴のオーク材を使用。肌触りが心地よい無垢床は、太陽の光を浴びながら大の字で寝ころびたくなる心地よさです。化粧梁にはハンモックフックを設置して、暮らしに遊び心を添えました。
リビングに柔らかい光を届けるバルコニーの格子
キッチンは使い方に合わせたオーダーメイド。ペニンシュラ型のオープンキッチンだからこそインテリアも楽しめるように、造作のオープン棚と食器棚のカウンターの色合いも合わせて統一感をもたせました。キッチンの天井と壁、床の色を変えることで、キッチン機能を色で表現するインテリアにしています。
大胆な勾配天井にアーチの下がり壁を用いることで、空間に柔らかい雰囲気を演出。美しいアーチをつくるには職人さんの高い技術が不可欠で、デザイナーだけでなく、実際に施工を行う職人さんの美的センスも試される設えです。
空間の広がりと、収納スペースとして活用できるロフト。ロフトに閉鎖感が出ないように、木の格子で間仕切にしています。
ロフトから眺めたリビングの様子
グレーと木質感がおしゃれな2階の造作手洗い。帰宅した時に手洗いができるように日常動線の要所に配置しました。勾配天井の斜めに合わせたヘリンボーン柄のタイルと丸いデザインの組合せが、どこか楽しげな雰囲気を演出してくれます。
Designer
住み手の生活シーンをイメージし、居心地良い空間をつくる。
敷地のメリットを活かし、デメリットを感じない家にする。
奇抜な家をつくるより、住みよい家づくりをする。