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あえて壁付けキッチンにするのはなぜ? 狭小住宅にもおすすめできる特徴を紹介
壁の方を向いて調理を行う壁付けキッチンには「昔ながらの台所」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。時代が進むにつれ、家族の方を向いて調理ができる対面キッチンの人気が高まり、新築される家で壁付けキッチンが選ばれることは少なくなりました。
しかし、近年は壁付けキッチンの魅力が再認識され、再び人気が出始めています。壁付けキッチンには、近年の住宅事情にも即したメリットがあり、利便性の高さが注目されているのです。
この記事では壁付けキッチンの特徴やメリット・デメリットなどを詳しく解説します。また壁付けキッチンが向いているのはどのような人か、壁付けキッチンの具体的な施工例なども紹介するので、参考にしてください。
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壁付けキッチンとは?
壁付けキッチンとは、キッチンの正面や一部が壁に接しているキッチンのことを指します。英語で壁をウォールということから、「ウォール型キッチン」とも呼ばれています。壁付けキッチンでは、壁を向いて調理や洗い物などを行うのが特徴です。
施工事例「ミッドセンチュリーモダンな家」
施工事例「Craftsmen House」
壁付けキッチンの間取り
壁付けキッチンの間取りは、大きく以下の2種類に分けられます。それぞれの特徴を解説します。
独立キッチン
独立キッチンとは、調理スペースの周囲が壁や扉に囲まれ、個室になっているキッチンのことです。別名、クローズドキッチンとも呼ばれます。
独立キッチンは、料理に関係するもの以外が目に入ることがあまりないため、料理に集中しやすいのが特徴です。また、キッチン内部がリビングやダイニングから見えにくいため、家族や来客の目線を気にせず好きな場所に物を置けます。
施工事例「想いを住み継ぐ家」
オープンキッチン
オープンキッチンとは、リビングやダイニングとの間に壁などの区切りがなく、一体となっているタイプのキッチンを指します。壁付けキッチンだけでなく、対面キッチンやアイランドキッチンもオープン型です。
リビングやダイニングと空間がつながっているため、家族とのコミュニケーションが取りやすいメリットがあります。
なお、一部が壁に接しているセミオープンキッチンというタイプもあります。隠すところは隠しつつ開放感も得られる、独立型とオープン型の両方のメリットをバランスよく得られるタイプです。
施工事例「愛犬と暮らす、空と繋がる家」
壁付けキッチンのレイアウト
壁付けキッチンは、間取りや部屋の使い方によって、さまざまなレイアウトが可能です。ここでは、壁付けキッチンのレイアウトをそれぞれ解説します。
I型(1列型)
I型のレイアウトとは、シンクと調理台、コンロが一列に並んだ状態を指します。
それぞれが直線上に配置されているため、シンプルで省スペースなのが特徴です。リビングスペースを広く確保したい場合は、I型の壁付けキッチンが良いでしょう。また狭小住宅にも向いています。
調理中は横への移動のみで、作業動線に無駄がないのもメリットです。空いたスペースに食器棚などを置けるため、家具・家電のレイアウトも自由度が高いでしょう。
施工事例「斜め屋根の小さな家」
II型(2列型)
II型のレイアウトとは、キッチンを2列に配置したレイアウトのことです。
ペットや小さな子どもを立ち入らせたくない場合は、キッチンの出入り口にベビーゲートなどを付けると良いでしょう。なお、シンクとコンロで列を分ける場合は、水や食材などが床に落ちることを想定して床材を選ぶ必要があります。
施工事例「猫と陽だまりの家」
L型
L型は、L字の形にキッチンパーツを並べ、片方にコンロ、片方にシンクを配置します。L字の両辺が壁付けになっている必要はなく、コンロを壁付けにして、シンクを対面にするなど、レイアウトのバリエーションが豊富です。
L型の壁付けキッチンは、体の向きを変えるだけでシンクとコンロを行き来できるため、作業動線が短く使いやすいでしょう。また作業スペースが広く取れ、複数人でキッチンに立つこともできます。ただし、コーナーはデッドスペースになりやすく、あらかじめ使い方を考えたい部分です。
U型(コの字型)
U型は、キッチンパーツをU字(コの字型)に並べたレイアウトです。L型と同様に作業動線がコンパクトで、作業スペースや収納スペースを確保しやすいメリットがあります。
冷蔵庫や食器棚の配置もしやすくなりますが、U字型は収納力があるため食器棚などの収納家具が必要なくなるケースもあります。その場合も、他のパーツを自由に配置できる柔軟性の高いレイアウトです。
壁付けキッチンの施工事例
壁付けキッチンの設置を検討する際は、実際の取り付け例が参考になるでしょう。ここでは、壁付けキッチンの施工事例を紹介します。
収納力も備えたI型壁付けキッチン
2階のリビングに設置されたI型の壁付けキッチンです。目線の高さには食器棚が取り付けられ、キッチンの右側にはキッチンの色味と合わせた冷蔵庫を配置しています。
リビング空間が広く使えるだけでなく、キッチン横に収納空間を設けて電子レンジなど調理器具を収めることで、リビング側からの見た目もきわめてシンプルに整えています。
施工事例「ミッドセンチュリーモダンな家」
生活感を隠すパントリーを設置した壁付けキッチン
リビングの奥に、収納と一直線に配置されたI型の壁付けキッチンです。
換気扇のあるコンロ側の背面には大容量のパントリーを設置し、リビングとの仕切りを兼ねた目隠しとなっています。一方、シンクは収納棚と隣接し、ダイニングテーブルのすぐ側に配置されているため、食事の後片付けもスムーズです。
施工事例「インテリアと空間が調和するアメリカンミッドセンチュリーの家」
リビング・ダイニングに溶け込むデザインのL型壁付けキッチン
ダイニングの一角を占める、おしゃれなL型の壁付けキッチンです。特注のキッチンは木目のパネルが美しく、リビングからもよく見えますが家具との違和感が全くありません。
収納もキッチンに組み込まれており、空間を広く使えます。L型キッチンのそばにダイニングテーブルが配置され、動線も抜群です。
施工事例「Craftsmen House」
ダイニングテーブルを背面に置いた家族が集まる壁付けキッチン
日常の中に和のくつろぎを取り入れた、当社モデルハウスの壁付けキッチンです。キッチンを壁付けにすることで、ダイニングの空間を広く取ることができます。
また、ダイニングテーブルと壁付けキッチンが背中合わせの位置関係にあることで、配膳がしやすく、家族とのコミュニケーションも取りやすい配置となっています。調理中に一休みをしたり、話をしながら調理をしたり、臨機応変な使い方ができるでしょう。
施工事例「体感すまいパーク東浦和」
壁付けキッチンのメリット
壁付けキッチンは、近年メリットが見直されつつあります。生活を豊かにする壁付けキッチンのメリットを解説します。
スペースを有効活用できる
リビングやダイニングの一角として壁付けキッチンを設置する場合、対面キッチンなどと比べて省スペースなのが大きな特徴です。
対面キッチンの場合、キッチンの内側に人が立つ作業スペースが必要になるため、その分ダイニングのスペースを狭めなければなりません。
しかし、壁付けキッチンの場合は、作業スペースはダイニングやリビングのスペースと兼用できるため、限られたスペースを有効活用できます。ま、ダイニングテーブルとの距離が短くなり、コミュニケーションや配膳がしやすくなるのも利点です。
施工事例「ミッドセンチュリーモダンな家」
料理に集中できる
壁付けキッチンでは、壁に向かって作業をするため調理に集中しやすいこともメリットです。
対面キッチンの場合は、リビングの家族やテレビなどに気を取られてしまうこともあるでしょう。対して、壁付けキッチンなら調理中にリビングが見えにくく、気が散ることを減らせます。
従って壁付けキッチンは、料理が好きな人、研究したい人など、ひとりで集中して料理をしたい場合に向いているキッチンです。
施工事例「インテリアと空間が調和するアメリカンミッドセンチュリーの家」
においや煙がリビングに広がりにくい
壁付けキッチンでは換気扇も壁付けなので、においや煙をあまり広げず、ダイレクトに吸い込むことができます。リビング側から見れば、においが流れてきにくい構造です。
また壁に向いて調理をすることで、油や水がリビング・ダイニング側に飛び散ることがありません。調理場の壁は汚れるものの、飛び散らないため汚れる範囲は限られ、まとめて掃除がしやすいのもメリットです。
施工事例「外と内が繋がるコンパクトハウス」
換気扇・窓・棚などを配置しやすい
壁付けキッチンでは、コンロの目の前に換気扇を設置できます。また換気扇以外の場所も壁になっているため、窓や棚を配置することも可能です。
対面キッチンの場合は、壁側を収納にするケースが多いため、窓を設置しにくくなります。また、後ろを向いて食器を取らなければならないことも多いものです。
一方、壁付けキッチンで目の前の壁に棚があれば、必要なものをすぐ取り出せます。さらに、窓を設置すれば採光を確保できる他、風通しも良くなるでしょう。
施工事例「インテリアと空間が調和するアメリカンミッドセンチュリーの家」
動線の無駄が少なくなる
壁付けキッチンでは、キッチンの背後にダイニングテーブルを設置できます。振り返ってすぐに配膳ができる位置関係で、ダイニングとの動線が短く、無駄がありません。
対面キッチンやアイランドキッチンの場合は、キッチンからダイニングへ移動するために回りこむ必要があり、どうしても無駄な移動距離が生じます。毎日繰り返される家事の中で、動線が短いことは利便性が高く、時短にもつながるポイントといえます。
施工事例「ミッドセンチュリーモダンな家」
壁付けキッチンのデメリット
壁付けキッチンには次のようなデメリットもあるため、設置前に考慮しましょう。
コミュニケーションが取りにくい
壁付けキッチンでは、リビングやダイニングにいる家族や来客と顔を見て話したい場合には振り返る必要があります。会話をするときや様子を確認するときに、その都度手を止めなければならないため、コミュニケーションが取りにくいと感じる方もいるでしょう。
リビングやダイニングが目に入りにくい壁付けキッチンは、作業に黙々と集中しやすい反面、まめに様子を確認したい場合は不便です。
しかし、壁付けキッチンのすぐ側にダイニングテーブルがあれば、コミュニケーションが取りやすいシチュエーションもあるため、一概にはいえません。
移動が多くなる可能性がある
冷蔵庫や食器棚、キッチン家電などを壁付けキッチンと横並びに配置してしまうと、横の移動距離が長くなってしまう場合があります。
例えば、壁付けキッチンの横に冷蔵庫や食器棚を一列に並べると、見た目もすっきりとする一方で、横移動が多くなって大変だと感じる方もいます。
使いやすいキッチンにするためには、後述する「ワークトライアングル」を意識すると良いでしょう。
キッチンが丸見えになる
壁付けキッチンは、リビングやダイニングから丸見えになる可能性があります。
キッチンは食材や調理器具など多くのものを使うため、毎回、全てを片付けるのは大変だと感じる方も多いでしょう。しかし、リビングやダイニングが片付いていても、キッチンにものが多いと雑然とした印象になってしまいます。
リビングやダイニングからの見え方が気になる場合は、カウンターやパーテーションを置いて目隠しするなどの工夫が必要です。
ものを置く場所が少ない
壁付けキッチンは、背後をダイニングスペースなどにする配置が多いため、対面キッチンなどに比べてものの置き場が少ないのが特徴です。
対面キッチンの場合は、ものの置き場として背後の壁に棚を設置するケースが多くみられます。壁付けキッチンには棚のスペースが残されていないため、必要に応じてカウンターなどを設置し収納を増やす工夫が必要です。
省スペースという壁付けキッチンのメリットを生かせるよう、棚の位置やサイズはよく検討しましょう。
快適で使いやすいキッチンにするためのポイント
壁付けキッチンの空間を快適に保つには、いくつかの工夫が必要です。使いやすい壁付けキッチンの留意点は以下の通りです。
ワークトライアングルを意識する
壁付けキッチンは動線が横長になりやすいため、使いやすいキッチンの条件ともいわれる「ワークトライアングル」を意識してみましょう。
ワークトライアングルとは、コンロ、冷蔵庫、シンクの3点を結んでできる三角形のことです。三辺の合計が360~600㎝の範囲に収まれば、移動しやすく使いやすいキッチンであるといわれます。
さらに、電子レンジなどよく使う調理家電や収納の位置も、使いやすさを意識するのがおすすめです。
施工事例「片流れ屋根のガレージハウス」
窓を設置する
壁付けキッチンでは、正面の壁に窓を設けることで、明るく開けた雰囲気を実現できます。視界が抜けて空間が広く見えやすいため、狭小住宅など限られたスペースのキッチンにもおすすめです。
また、壁際での調理は空気がこもりやすいのが難点ですが、窓があれば風通しも良く、手軽に換気ができます。昼間は手元が明るくなるため、電気代も節約できる可能性があるでしょう。
施工事例「中庭とヌックのある家」
キッチンの上下のスペースを有効活用する
壁付けキッチンは、十分な収納を確保しにくいタイプのキッチンです。キッチンユニットの他に食器棚を置くと、ダイニングが狭くなったり、そもそも棚を置くスペースがなかったり、ということもあります。
この場合、キッチンの上下のスペースに吊戸棚や収納を設けることで、収納量を補うことが可能です。また、キッチンを横に広げるようなイメージで収納を造作する例も多くみられます。
施工事例「光と風を届ける中庭のある家」
適度な目隠しを取り入れる
壁付けキッチンをオープンキッチンにしている場合、キッチンまわりはリビングやダイニングから丸見えになります。すっきりとした印象にするためには、キッチンまわりをいつも整頓しておくのが理想です。しかし、常に整えておくことは難しいため、適度な目隠しを取り入れるのがおすすめです。
例えば、ダイニングとの間にカウンター収納を設置して対面キッチンのように使ったり、カウンターをダイニングテーブル代わりにしたり、などの方法もあります。来客時だけ隠したい場合は、簡易的なパーテーションやロールスクリーンの利用が手軽です。
施工事例「M House」
壁付けキッチンがおすすめな人
壁付けキッチンは、次のようなタイプの人におすすめです。
料理に没頭したい人
壁付けキッチンはリビングやダイニングの方を向かず、壁や窓に向かって作業をするため、集中して料理をしたい人に向いています。
リビング・ダイニングの様子が分からないことで気が散らず、作業に没頭できるでしょう。壁や扉で囲まれた独立型の壁付けキッチンでは、特に集中しやすい環境です。逆に、家族の様子を見ながら料理をしたい人には向いていません。
片付けや整理整頓が得意な人
キッチンをきれいに保てる片付け好きな人や、整理整頓が得意な人には、壁付けキッチンが向いています。
オープン型の壁付けキッチンは、整頓されていないと生活感があらわになりやすいのが難点です。リビングやダイニングから丸見えでも問題がないよう、いつでも片付いた状態を保てるかどうかが、大きなポイントとなるでしょう。
リビングスペースを広く取りたい人
リビング・ダイニングの一角に壁付けキッチンを設置する場合、キッチンの作業スペースはリビング・ダイニングとの共有空間です。
対面式キッチンの場合、どれほどコンパクトにしても3畳程度は必要となりますが、壁付けキッチンでは作業スペースをあえて取る必要がなく、リビングやダイニングのスペースを広く確保できます。
まとめ
壁付けキッチンには、空間を有効活用できる、調理に集中できるなど、いくつものメリットがあります。すっきりとした動線やシンプルなキッチンを好む方は、家を建てる際、壁付けキッチンの間取りを検討してみてはいかがでしょうか。
ポウハウスでは、生活スタイルに合った家の間取りやデザインをご提案しています。壁付けキッチンの目隠しや配置についても、ご希望を伺った上での最適なご提案が可能です。家の新築をお考えの方や、具体的には決まっていないけれど検討中の方は、ぜひお気軽に、イベントやモデルハウスへお越しください。
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