ミッドセンチュリーモダンな家
外観、内装ともに多くの色は使わず、シンプルで直線的なデザインを意識しました。
白と木目のベーシックな色合いを基調とすることで、お気に入りの家具やインテリアがアクセントとなるミッドセンチュリーモダンな空間に仕上がっています。
好きなものに囲まれて、さまざまな角度から室内風景を楽しめる、心地よいお住まいです。
Data
- 所在地
- 埼玉県
- 敷地面積
- 142.29m²
- 延床面積
- 99.36m²
外壁のモルタルの下地にアイカ工業のジョリパットを使用し、アートクリフ仕上げのなめらかな質感を実現。シンプルながらも存在感のある門柱が上品さをプラスし、植栽が外観に変化を与えます。また、通りからの視線に配慮して基礎を高くしました。
モルタル風の床材と、様々な木質感に癒される優しい色合いの1階ホール。無垢床を採用した2階とは異なる印象に仕上がりました。
鉄骨がアクセントの折り返し階段。インテリアとしてもおしゃれで、階段の下に四季折々のものを飾れる場所を設え、季節のうつろいを暮らしに取り入れました。ストリップ階段を通して、地窓や上階からの自然光をホールへ届けます。
鉄骨階段の吹き抜けを介して、1階と2階がゆるやかに繋がります。
足触りが心地よいオークの無垢床を採用した2階リビング。住宅街のため、人目を気にしなくていい高い位置に窓を設けました。横長の窓から日差しをたっぷり取り込み、空を眺めながら生活できる気持ちの良い空間です。
高さを抑えた家具が開放感を演出。置きたい家具があらかじめ分かっていたので、壁を多く作ることを意識して設計しました。オープン収納を程よく取り入れ、好きなもので魅せる空間です。
夜の照明が反射してキラリと光るキッチン
「洋服と近くで暮らせる間取りを」というお施主様の想いを実現した、リビング横の衣装部屋。季節を問わず、リビングと同じ気温でゆっくりと衣装を選べます。
正面に可動棚を設え、ディスプレイしたい服やボックスに合わせて棚のサイズを決めました。24時間換気と給気口を設置し、匂いにも配慮しています。
奥様こだわりのキッチンスペース。オールステンレスが美しく、壁付けにすることで自由なレイアウトが叶います。壁面には見せる収納が魅力のオープンラックを設置し、お気に入りの食器が加わることで、さらに素敵な空間となりました。
直線ラインが美しい造作洗面台に、あえて見せている配管がアクセントとなり絶妙なバランスに。真鍮の照明と洗面台の色合いを揃えることで統一感を演出しました。深い引き出し収納や、おしゃれに飾れるニッチなど、たっぷり仕舞えるスペースを備え、隠す収納と見せる収納で使い分けています。
壁面にポラスオリジナルのキャビネットを設置し、生活感を隠しながら空間を美しく見せています。電球を低めに設置し、目線が落ち着くポイントとしました。
壁紙と寝具をライトグレーで揃えた落ち着く主寝室。巾木や窓枠のちょっとしたところに木を用いて、柔らかな質感や温もりを楽しめるよう工夫しました。
Designer
自分の家を設計して気づいた、何を優先するかが変わった。
長く住まうものだからこそ、遊び心は必要。
でも無駄な遊びは不要。
そのバランスが取れていると、誰にとっても心地よい空間になると思います。