M House
白のレイア―を基調とした外観と、上質なライトコートを備えたモダニズムの邸宅。プライベート感のあるライトコートは、内部と外部に心地よい繋がりをもたせ光と風を取り込みます。ミニマムなデザインながらも遊び心のあるアイディアを随所に取り入れた、ゆとりとワクワク感を感じるお住まいです。
Data
- 所在地
- 千葉県
- 敷地面積
- 314.54m²
- 延床面積
- 205.87m²
Award
受賞タイトル
垂直と水平が織りなす美しい外観デザイン。白を基調とした外壁にシャッターの木質感をプラスした、スタイリッシュな印象と重厚感を併せ持ったオシャレな佇まいとなりました。
ガレージは広い間口を活用することで、車2台がゆとりをもって置けるスペースを確保しました。間仕切りの無い大空間は出入りだけでなく、スムーズな乗り降りができる使い心地の良い空間となっています。ガレージ内にもドアを設け、玄関へ直接行き来できる2WAY動線としました。
昼間とは違う印象を与える照明計画
ライトコートとゆるやかに繋がる玄関アプローチ
土間から室内まで同素材の床材を用いることで広がりを演出。特注のリビングドアは壁の一部のようなデザインで、閉めた時の一体感と開けた時の開放感を生み出しています。土間に設置した仕切りの後ろはシューズクロークとなっており、さりげなく生活感を隠しました。
グレイッシュなカラーで統一されたスタイリッシュなLDK。床には柔らかい風合いのタイルを採用し、リラックス感を高めました。間仕切りのない設計によって、光と風を届ける気持ちの良い室内が広がっています。
LDKの端から端まで折り上げた天井は、建築化照明を組み合わせて奥行き感を創出。お部屋をやわらかく均一な明かりで照らし、温もりと上品さが漂う意匠性の高い空間に仕上げました。
温もりと上品さを演出する照明計画
シンプルモダンな空間によく映える、クールでスタイリッシュな階段。鉄骨手すりや壁際の手すりは華奢でシンプルなものを採用し、宙に浮いたようなデザインと相まって軽やかな印象に仕上がりました。
キッチン背面収納に生活感を隠せる扉を設置。床から天井いっぱいまでの高さがある建具を採用し、ボリュームがありながらもスッキリとした印象となっています。使用頻度の高い家電もデザインにこだわり、おしゃれにディスプレイしながら収納しました。
空間のインテリアに合わせた、キッチンと一体となった造作のダイニング。ダイニングで寛ぎながら、ライトコートやリビングを見渡すことができます。キッチンは回遊性をもたせ、両サイドからアプローチしやすい動線を確保しました。
リビングから繋がるライトコートは、外周部に立ち上げた塀によってプライベート感あふれる空間となりました。真っ白な塀に陽光が反射して室内へ光を届け、家族の食卓を明るく照らしています。
陽光を確保しつつプライバシー性に優れたライトコート
リビングと一体感のある使い方ができる空間
白いタイルにグレーの目地を合わせた、インテリア性の高い造作洗面台。間接照明を鏡側に設けることで、鏡を見るときに顔に光が当たるよう配慮しました。
石目調でアクセントをつけた1階トイレ
ワイドなカウンターと鏡を設え、並んで使えるゆとりを確保した洗面室。ホテルライクな雰囲気の中に、デザインの異なる2つの洗面器を用いて遊び心を加えました。
Designer
アメリカで培ったものは、文化の狭間から見えた家に対する価値観。
家という一番身近な環境が、どれほど人に影響を及ぼすかを考える。
「家は人を育てる器」だということ。