光と風を届ける中庭のある家
幹線道路に面する敷地に建つ、3人家族のための住まいである。駅前という人や車の往来が多い環境の中で、街と距離を取りつつ外部環境を取り込むことが求められた。玄関ポーチと一体化されたテラス空間が街と適切な距離感を保ち、建物内外の空間を一体的に感じることのできる住宅である。
Data
- 所在地
- 埼玉県越谷市
- 敷地面積
- 118.89m²
- 延床面積
- 109.30m²
道路に面した塀には、外観にあたたかみを添える木質感のある格子を設置。敷地の前部分に作られた余白が、ゆとりと落ち着きを与えています。
ゆったりとした土間玄関に圧迫感を消すためにストリップ階段をセレクト。スチールの色味を内装のイメージと合わせてグレーにすることで、存在感がありながらも柔らかな雰囲気を醸し出しています。
天井まである大開口から光を取りこむ明るいリビング。リビングと中庭が視覚的に繋がることで、開放感と広さを生み出しています。間接照明の取り入れ方にも工夫を施し、空間に奥行きを与えました。
開口部に格子を使うことで通風を確保しつつ、外からは内部の様子がわかりにくいデザインとなっています。屋内と屋外の境界を曖昧にすることによって心地よい空間を創出し、開放感あふれる場所となりました。
作業スペースが広く取れる使い勝手の良さと、空間に調和するデザイン性の高さが人気のペニンシュラ型キッチン。扉付き収納やパントリーを設け、生活感を隠す大容量の収納を叶えました。
明るさと心地よさが生まれるナチュラルテイストな空間。吊戸棚は設けず、背面に木目調の収納を造作し、機能的であるとともに水平ラインが美しく、開放感と統一感を持たせました。
キッチン、水廻りに回遊性を設け、回遊性が日々の暮らしを快適にする生活導線をもたらしました。脱衣所と洗面スペースを分ける扉があるので、帰宅時に家族がお風呂に入っている間でも気兼ねなく洗面台が使えます。
浮遊感のあるデザインで、下部分の空間は、お子様の踏み台を仕舞うスペースとしても重宝しています。
2階のファミリークローゼット近くには、多目的に使えるカウンターと洗濯物の室内干しができるアイアンバーを設置。空間の統一感を崩さないよう、生活感を抑えたナチュラルなものを採用しました。
就寝時に直接光源が視界に入らないように間接照明を採用しました。やさしい光がリラックス感を生み出し、睡眠の質を高めています。