西船の家
和と共に生きる

2020年度
グッドデザイン賞受賞実例

2020年度グッドデザイン賞受賞実例
西船の家
デザイナー 舘林 寛佳
「和」を継承し、現代の生活スタイルから暮らし方を提案する。
木や塗り壁等の自然素材で囲まれる空間。
心地よい、自然の癒しや寛ぎを生み出します。
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1階のダイニングキッチンは吹抜けを介して
リビングと一体となっている -
2階のリビングはすまい全体の雰囲気を感じることが出来る
日本の文化である「和の心」を継承しながら、現代の生活スタイルにあわせた暮らし方住まい。
庇や軒、格子や障子、土間、畳そして塗壁などの日本特有の建築様式は、日本の気候(四季)を考慮しながら、空間を緩やかにつなげ豊かさを生み出します。
中間領域的な考え方を取り入れたこの住まいは、住む人の居心地の良さを追求しました。
スキップフロアを利用したセカンドリビングや高低差を活かした心地よい和室、「壁」を使わず空間を「仕切る」技が光るダイニング。
この住まいは、土間から各居室までをひとつの空間で構成しており、その中に3つの庭を設け、変化をもたらしています。
どの空間に居ても、家族はそれぞれ気配とつながりを感じながら暮らすことができます。また、空間づくりの工夫は京町家をルーツとしています。
配置図 兼 1F 平面図 1/100
2F 平面図 1/100
ロフト 平面図 1/100
- 用途
- 専用住宅
- 階数
- 地上2階建
- 建物高さ
- 最高:8,950mm、軒高:6,325mm
- 構造
- 木造軸組工法
- 敷地面積
- 155.75㎡
- 延床面積
- 119.22㎡(一階床面積:60.86㎡、二階床面積:58.36㎡)
- 建蔽率
- –
- 用途地域
- 準住居地域
- 道路幅員
- 北 6.0m
- 外部仕上
- 屋根:遮熱ガルバリウム鋼板、三晃式瓦棒立はぜ噴き
外壁:軽量モルタル+ジョリパットα仕上
開口部:アルミ樹脂複合サッシ
審査員評価
「和モダン」という言葉は様々な分野ですっかり定着した感があるが、住宅にあっては木造振興も相まって近年益々盛んになっている。
本商品はその1つであるが、やや暗めの印象を与える「和モダン」が多い中で、白木を多用した比較的明るい、ケレン味のないデザインでまとめられているところに好感がもてる。
また色や素材のことだけでなく、中間領域の多用という日本家屋が持っていた良さを、都市型住宅の中でうまく融合させているところも評価したい。

デザイナー 舘林 寛佳
出会ったお客様の喜びを生む提案を
一つの評価として、このようなグッドデザイン賞がPOHAUS展示場として評価頂けたことに感謝いたします。
これからも変わらず、出会ったお客様が喜んで住んでいる姿を思い浮かべながら、新しい提案を生み出しチャレンジしていこうと思います。

審査員から評価を得た空間デザイン
驚きと喜びもありましたが、一番はホッとしたのが正直なところです。
提案した空間やデザインの意図が、審査員にも共感してもらえたことがとても嬉しく感じます。
いつも一緒に仕事をしている上司や先輩、同僚からも電話やメールなどたくさん頂きました。まだメンバーとは、なかなか時間がとれずゆっくりとできていないので、落ち着いたら恩返しも含めて、感謝を伝えたいと思います。