R House
騒音や防犯性等の問題を解決するために、日中はプライバシーを考慮する為に閉じた構えとし、夜間時は綺麗な植栽が地域の景観に寄与する。
住まう人が自然、地域住人とストレスフリーで繋がるデザインを構築した。
自然、地域住人とストレスフリーで繋がるデザイン
全体主義であった日本の住文化の中で、人と人、人と自然が触れ合う場として、「縁」が内と外の中間領域として存在する。その文化を現代的に翻案し、ストレス社会においての物理的ストレッサ―と心理・社会的ストレッサ―を軽減させながらも、地域との新しい対話方法を促進する住環境が必要となった。そのライトコートでは、住人は自然豊かな緑の色彩、香りを生活の中で常に体感する事ができる。また外壁に特殊なガラスのスキンを設ける事により、通学路でもある2 方向道路から日中の歩行者の視線を遮り、プライバシーを確保した自然光、自然風で住空間に誘う事ができた。また住宅密集地ならではの騒音・防犯性の問題を解決した。さらに夜間時はこの美しい緑化したライトコートの照明の照度調整を行い、周囲の安全性と景観に寄与した。
人と人、人と自然が触れ合う場として、「縁」が内と外の中間領域として存在する。
十字路に隣接する「R HOUSE」は、南側に接道している道路がスクールゾーンとして指定されているため、朝から夕方までは多くの歩行者が往来する環境であった。
日中は、ガラスのフィルムが住宅の中の情景を露出しない設えとした。またガラスのスキンが、道路の歩行者の声や、車の騒音の緩衝材としての装置となる。開口部を吟味し隣地からの視線や歩行者への住み手のプライバシーの露出を防いでいる。
アメリカで培ったものは、文化の狭間から見えた家に対する価値観。
家という一番身近な環境が、どれほど人に影響を及ぼすかを考える。
「家は人を育てる器」だということ。