体感すまいパーク船橋 西船の家
デザイナー 舘林 寛佳
日本の文化である「和の心」を継承しながら、現代の生活スタイルにあわせた暮らし方住まい。庇や軒、格子や障子、土間、畳そして塗壁などの日本特有の建築様式は、日本の気候(四季)を考慮しながら、空間を緩やかにつなげ豊かさを生み出します。
中間領域的な考え方を取り入れたこの住まいは、住む人の居心地の良さを追求しました。
和と共に生きる
スキップフロアを利用したセカンドリビングや高低差を活かした心地よい和室、「壁」を使わず空間を「仕切る」技が光るダイニング。
この住まいは、土間から各居室までをひとつの空間で構成しており、その中に3つの庭を設け、変化をもたらしています。
どの空間に居ても、家族はそれぞれ気配とつながりを感じながら暮らすことができます。また、空間づくりの工夫は京町家をルーツとしています。
「和モダン」という言葉は様々な分野ですっかり定着した感があるが、住宅にあっては木造振興も相まって近年益々盛んになっている。本商品はその1つであるが、やや暗めの印象を与える「和モダン」が多い中で、白木を多用した比較的明るい、ケレン味のないデザインでまとめられているところに好感がもてる。また色や素材のことだけでなく、中間領域の多用という日本家屋が持っていた良さを、都市型住宅の中でうまく融合させているところも評価したい。【2020年度グッドデザイン賞】
「和」を継承し、現代の生活スタイルから暮らし方を提案する。
自分の家を設計して気づいた、何を優先するかが変わった。
長く住まうものだからこそ、遊び心は必要。
でも無駄な遊びは不要。
そのバランスが取れていると、誰にとっても心地よい空間になると思います。