GOOD DESIGNAWARD
風来格子の家「和美庵」 廣瀬 和哉 風来格子の家「和美庵」
都市型住宅ではありながら外部を積極的に取り込む提案を、日本の伝統的な「ござ目編み」で編込んだ木格子により実現した。隣接する家々を気にせずに、敷地いっぱいを住空間に取り込むことで、四季を通じ、開放的で、エコな生活を実現した。より自然の風で暮らす提案として、1階土間脇にある水路を通して冷やされた風を取り込む「風の道」を提案している。
設計の趣旨DESIGN SUMMERY
自然の風を生活に取り入れることで、エアコンだけに頼りすぎない、健康的な生活。
木格子による半屋外の提案は、プライバシーの観点から、心理的な解放をもたらし、生活シーンの可能性を外部空間へ広げていく。
自然木によるオリジナル格子の商品化。
省エネルギーを目指す生活を提案することで、家を建てる時にできることという視点で、人々の環境への意識を高めていくこと。
デザイナーの想いDESIGNER'S FEELINGS
機械に頼りすぎないで暮らすことへの提案。ゆっくりとした変化をしてきた太古の地球環境は、文明の発展とともに、急激な変化の歩みを進めている。そのような今を生きるわれわれの生活が、あらためて「常に自然とともにあること」の再確認をしていきたい。
審査員の評価EVALUATION
木製格子に日本の伝統的な編み方を採用することで、和風の外観とうまく調和させている。プライバシーを守りながら開放性を維持できているところも評価できる。