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ジャパンディモダンとは? インテリア設計のポイントやおしゃれな施工事例も紹介!

ジャパンディモダンとは? インテリア設計のポイントやおしゃれな施工事例も紹介!

機能的でおしゃれ、余白の美を意識した空間に仕上げるジャパンディモダンが注目されています。ジャパンディモダンは海外でも人気を集めているインテリアスタイルで、国内でもSNSを中心に徐々に認知され始めています。

本記事ではジャパンディモダンの基本情報やインテリアを設計するポイントを解説します。施工事例も6選紹介するので、ジャパンディモダンについて深く知るために参考にしてください。



ジャパンディモダンとは?

そもそもジャパンディ(Japandi)とは、ジャパニーズ(Japanese:和風)とスカンジナビアン(Scandinavian:北欧風)を融合したインテリアスタイルを指します。さらに、そこにモダン(Modern:現代風)の要素を取り入れたインテリアスタイルは「ジャパンディモダン」と呼ばれます。

伝統的な和の様式や美意識、温かみと開放感のある北欧テイストをミックスしたスタイルがジャパンディモダンの特徴です。木材やリネン、ウールなどの天然素材を多く使用する傾向があります。シンプルで機能的なデザインをベースに、和の要素を取り入れたアイテムを使用して、暮らしやすさと落ち着きのある空間を両立できます。



和モダンとの違いや共通点

ジャパンディモダンに似たインテリアスタイルに「和モダン」があります。和モダンは、日本の伝統的な要素に現代的なデザインを融合させたスタイルです。ジャパンディモダンも和モダンも、どちらも和の要素を取り入れたインテリアスタイルで、素材にこだわる点は共通しています。

大きく異なる点は色使いです。ジャパンディモダンはアイボリーやアースカラーなどソフトな色使いが特徴です。和モダンは日本の伝統色を基調とした、えんじ色・藍色・若草色など落ち着きのある色を多用します。



北欧スタイルとの違いや共通点

北欧スタイルとジャパンディモダンの違いは、ジャパンディモダンは温かみのある落ち着いた雰囲気を重視するのに対し、北欧スタイルは、明るく開放的な雰囲気を重視する点です。

また北欧と日本は遠く離れており文化も異なりますが、インテリアには多数の共通点があります。シンプルでミニマル、天然素材をふんだんに使う、アクセントで空間を彩るなどの点は、北欧スタイルと日本のインテリアの共通点であり、ジャパンディモダンの特徴でもあります。



ジャパンディモダンなインテリアを設計するポイント

ジャパンディモダンなインテリアを設計するには、以下のポイントを抑えることを意識しましょう。

・穏やかなカラートーンで統一
・自然由来の素材でぬくもりを大切にする
・ミニマルデザインを意識する
・柔らかな光で空間を照らす
・観葉植物や小物でアクセントを付ける

ここからは、上記の5つのポイントを詳しく解説していきます。



穏やかなカラートーンで統一

インテリアの雰囲気を決める上で、色選びは重要な要素です。ジャパンディモダンにするには、以下のような色を意識して取り入れると良いでしょう。


ベースカラー アイボリー、ベージュ、ライトグレーなど
アクセントカラー ・グリーンやブラウンなどのアースカラー
・グレーがかったくすみカラー
・えんじ色、藍色、若草色など日本の伝統色

ベースカラーは優しく穏やかな色でまとめましょう。アクセントカラーは日本の伝統色などを用いることで、空間に深みを加えます。

全体的に彩度の高い派手な色は避け、自然と調和する色彩を選定しましょう。



自然由来の素材で温かみを演出

ジャパンディモダンは、シンプルながらも温かみを感じさせる空間作りがポイントです。

自然素材はぬくもりを感じさせ、心地良い空間を作り出します。木材や漆喰、い草などの自然素材を積極的に採用し、質感で空間に立体感と温かみを演出しましょう。特に木材は節の少ない明るい色味のオークなどを選ぶと、洗練された雰囲気を演出してくれます。

さらに、異なる質感を持つ素材を組み合わせることで、単調になりがちな空間にリズムが生まれます。滑らかな漆喰の壁に、節のある木材やざっくりとした質感のファブリックを組み合わせるなどの例が挙げられます。



ミニマルデザインを意識

ジャパンディモダンでは、家具や装飾を詰め込み過ぎず、意識的に余白を作ることで、洗練された静かで落ち着いた空間を演出します。家具を配置する際は、無理に多くのアイテムを詰め込まず、必要最小限のものに絞りましょう。

壁や棚にも余白を残すことで、視覚的に広がりを感じられる、すっきりとしたジャパンディスタイルの空間となります。日本の伝統的な「間」の美意識を取り入れることで、空間全体に調和とゆとりをもたらすことが大切です。

また、直線的なデザインを基調とすることで、スタイリッシュな印象を演出できます。バーチカルブラインドや縦格子の家具など、ラインが美しいアイテムを選定すると良いでしょう。さらに、ソファやチェストの脚は華奢なデザインを選ぶことで、洗練された軽やかさをプラスできます。



柔らかな光で空間を照らす

ジャパンディモダンの雰囲気を作り出すには、光源や照明も重要なポイントです。できるだけ大きな窓を設けて自然光を最大限に取り入れ、明るく開放的な空間を演出しましょう。

北欧の照明デザインを参考にし、全体的に光を照らすのではなく、スタンドライトやペンダントライトなどを用いて、必要な場所にのみ光を灯すようにしましょう。落ち着いた雰囲気を演出するには、低い位置に光源を配置することがポイントです。また照明を選ぶときは、ジャパンディモダンとの親和性が高い和紙を使ったデザインもおすすめです。

さらに、ドレープのあるカーテンや質感の異なるファブリックを組み合わせ、自然光や照明の光を柔らかく拡散させれば、空間全体に奥行きと温かみが生まれます。あるいは障子や竹製のブラインドなどを活用すると、優しい光が拡散し、穏やかな雰囲気を演出できます。



観葉植物や小物でアクセントを

空間に彩りを添えてくれる観葉植物は、ジャパンディモダンスタイルに欠かせません。ただし、大き過ぎるものや主張の強い観葉植物は避け、空間との調和を考慮して選定する必要があります。

アート作品を飾るのもおすすめです。主張し過ぎないニュートラルなカラーの抽象画や、和の要素を取り入れたアートを飾ることで、空間に洗練されたアクセントを加えられます。

空間に奥行きとリズムを生み出すには、クッションカバーやラグなどに質感の異なるテキスタイルを選んで組み合わせることがポイントです。ただし柄物は避け、無地またはシンプルな柄のものにしましょう。



ジャパンディモダンスタイルの施工事例6選

ここからは、「注文住宅ポウハウス」によるジャパンディモダンスタイルの施工事例を6選紹介します。色使いや素材、家具、照明、空間構成、設計者や施主のこだわりポイントなどを解説するので、インテリア作りの参考にしてください。



上品さを纏ったナチュラルハウス

上品さを纏ったナチュラルハウス」は、素材やカラーなどインテリアの調和を大切にしたコーディネートが参考になる事例です。自然素材を用い、シンプルな色合いの内装にダークカラーのインテリアアイテムを取り入れて、落ち着きのある空間を演出しています。

上品なグレーの外壁にブラックの窓サッシが良いアクセントとなり、モダンな雰囲気の外観も魅力です。内部の様子が分からないようプライバシー配慮を兼ねている点もポイントです。

施工事例「上品さを纏ったナチュラルハウス」



愛犬と暮らす、空と繋がる家

愛犬と暮らす、空と繋がる家」は、吹き抜けから光が差し込むリビングが特徴的で、空を眺めつつ陽光に包まれた癒しの時間を過ごせます。ダークグレーを基調にしつつ、艶消しの質感と板張りで統一感を持たせ、高窓とスポットライトで遊び心と明るさをプラスしています。

リビングの木目とウッドデッキの床材の木目をそろえて視界を抜けやすくし、続くテラスを高めの腰壁で囲うことで室内を見えないようにしつつ、愛犬も出入りしやすいデザインにしています。

施工事例「愛犬と暮らす、空と繋がる家」



光と風を届ける中庭のある家

光と風を届ける中庭のある家」は、開口部の塀に木質感のある大きな格子を設置し、ジャパンディモダンの落ち着きと開放感を両立させる雰囲気を演出しています。また、敷地の前部分には余白を作っている点もポイントです。

リビングは大開口からたくさんの光を取り入れ、開放感や広さを感じさせます。また、木目調などナチュラルテイストや間接照明の取り入れ方にも工夫を施すことで、空間に奥行きを与えている事例です。

施工事例「光と風を届ける中庭のある家」



MODERN HOUSE

MODERN HOUSE」は、光がたっぷり注ぐ、開放感あるお住まいです。照明計画によって夜の外観の美しさが際立っており、テラスも柔らかい光で彩られています。

リビングとキッチンのカラーは、天地逆になるようなユニークなデザインになっています。寝室にも工夫があり、就寝時に直接光を見ないように間接照明で癒しの空間を作っているのも魅力な事例です。

施工事例「MODERN HOUSE」



パティオのある家

パティオのある家」は、パティオやリビングの吹き抜けからふんだんに光が注ぎ、開放感のある明るい空間になっています。シックなグレーの外壁に窓サッシのブラックがアクセントで、モダンな雰囲気の外観を際立たせています。

「周囲の視線を気にすることなく、気軽に寛げるお庭」が施主さまの希望であり、プライバシー確保のために、外壁を立ち上げて寛ぎの空間を作っています。

施工事例「パティオのある家」



三角屋根とスクエア窓の二世帯の住まい

三角屋根とスクエア窓の二世帯の住まい」は、梁あらわしや天井の板張りにこだわり、スクエア窓のデザインをそろえ、コミュニケーション空間としてウッドデッキを設けているのが特徴的な事例です。

外観は重厚感のあるグレージュにダークトーンの木目調の窓枠でアクセントを。リビングなどはホワイトベースと木材中心のナチュラルな雰囲気に、優しいグレーをポイントで加えています。自然光を取り込んで、明るさと心地良さに包まれる空間に仕上げています。

施工事例「三角屋根とスクエア窓の二世帯の住まい」



まとめ

ジャパンディモダンは、伝統的な和テイストと温かみのある北欧スタイルが融合したモダンなスタイルで、昨今人気が高まりつつあります。落ち着きと機能性を求める人々に支持されており、注目されているトレンドの一つです。

ジャパンディモダンにするには、シンプルな色調や自然素材にこだわりつつ、余白や洗練されたミニマルデザインを意識することがポイントです。照明や観光植物などの小物にも配慮することで、さらに穏やかな空間を演出できるでしょう。

「注文住宅ポウハウス」では、設計事務所のような自由度と、住宅メーカーの安心感を提供し「真の注文住宅をつくりたい」という想いを掲げています。ジャパンディモダンをテーマにした住宅を展示する予定なので、ぜひ2025年3月に新規オープン予定の「吉川美南の体感すまいパーク」へご来場ください。



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