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![ヌックとは?自宅に取り入れるメリットやおすすめの事例を6選ご紹介](/wp/wp-content/uploads/コラムサムネ・コラム用画像-6-1.jpg)
こぢんまりとした空間という意味の「ヌック」は、部屋の広さよりも居心地の良さを重視する昨今の生活様式に合っており、注文住宅を建てる方々に人気です。
本記事ではイメージしやすいよう実際にヌックを取り入れた施工事例も6つ紹介するので、ぜひお家づくりの参考にしてください。
![ポウハウス体感すまいパーク越谷](/wp/wp-content/uploads/ヌックのあるモデルハウス越谷.jpg)
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ヌックとは?
【施工事例】体感すまいパーク越谷
![ヌック 体感すまいパーク越谷](/wp/wp-content/uploads/ARZILL_074.jpg)
ヌックはスコットランド語の「イングル・ヌーク」が語源とされ、直訳すると「暖炉のそばの腰掛け」という意味になります。ここから派生し「居心地の良いこぢんまりとした空間」を意味するヌックという言葉が生まれました。
元の意味にあるようにヌックは広さを重視したスペースではなく、狭くても一息つける空間や、家族の気配を感じながらも一人になれる空間を指します。広さは2〜3畳程度の小さな空間があれば十分なため、土地が少ない都市部でも導入しやすい建築様式です。
完全に間仕切りをするのではなく、ゾーニングによって空間を分けることで生み出します。そのため家族の誰でも使えるところがヌックの良いところでしょう。「ちょっと集中したい」「誰とも話さずぼーっとしたい」など、家族といたくないわけではないけれど、たまには一人になりたいといったシーンにも活躍します。
ヌックで快適に過ごせるメリット
ヌックを導入することで得られるメリットは3つあります。ここからは3つのメリットについて一つずつ詳しく解説するので、自分の暮らしにヌックがフィットするかどうか検討しましょう。
デッドスペースを有効活用できる
【施工事例】体感すまいパーク越谷![階段下ヌック](/wp/wp-content/uploads/ARZILL_049.jpg)
ヌックは新しくスペースを用意する必要がないため、家のデッドスペースを有効活用できます。例えば階段下や廊下途中、窓辺などが使いやすいとされています。これらの場所は動線の途中にあり、家族の気配も十分感じられるため、小さいお子さまも安心して一人で遊べるからです。
またヌックとしてデッドスペースを有効活用することで、家全体の空間利用率が向上し、狭い土地であっても無駄なく快適な住環境を実現できます。人が過ごす空間としてヌックを取り入れることはもちろん、本や小物の収納スペースとして活用するのもおすすめの方法です。
家族と住みながら一人の時間を大切にできる
![プライベートヌック](/wp/wp-content/uploads/和美庵_049.jpg)
どれだけ家族同士の仲が良くても、四六時中一緒の空間にいるのは疲れることもあるかもしれません。自宅にいながら一人になれる空間があると適度にプライベートが確保され、家族みんなが快適に過ごせるでしょう。家族と過ごす時間と、一人で過ごす時間といった良いバランスが取れるのもヌックの魅力です。
人は少し間仕切りがあるだけでも安心できるといわれています。狭い空間に入ると、なんとなく落ち着くという方は少なくないでしょう。ヌックを導入することで、家の中にセーフティーゾーンができるので安心して自分の世界に没頭できます。狭くても個室が好きな方、誰にも邪魔されない時間が欲しい方は、ぜひヌックの導入を検討してみてください。
メリハリのある生活を楽しめる
![個室ヌック](/wp/wp-content/uploads/和美庵_003.jpg)
家生活と空間のメリハリの両方を生み出してくれます。生活のメリハリとは場所を変えることで生まれる「気持ちの切り替え」のことです。例えば食事や仕事、遊びを全て同じリビングでやるよりも、食事はリビング、仕事は書斎、遊びはヌックというように場所を変えるだけで集中しやすくなるでしょう。このように同じ家にいながらも作業に合わせて場所を変えるだけで、生活スタイルにメリハリが生まれます。
一方で空間のメリハリとは「立体感」のことを指します。広いリビングよりも小上がりや間仕切りがあった方が空間に立体感が出て、本来の大きさよりも広く見える効果が期待できます。インテリアグッズで立体感を出すと、物を置くことで生まれる圧迫感が出てしまいますが、ヌックであればその心配がありません。
![ポウハウス 体感すまいパーク越谷](/wp/wp-content/uploads/ヌックのあるモデルハウス越谷.jpg)
ヌックで後悔しやすいデメリット
ヌックで後悔しやすいデメリットを2つ紹介します。ヌックの導入を検討している方は、この2つのデメリットをよく考慮した上で、使いやすい仕様を考えましょう。
費用がかかる
ヌックを増設するに当たって、ある程度の追加費用が必要です。階段下や窓辺などにベンチを増設する簡単な構造のヌックであっても10万〜20万円程度、間仕切りのあるヌックの場合は一つの壁につき、20万〜30万円程度の費用がかかります。ロフトを増設するとなると、50万〜100万円程度かかり、予算オーバーになる可能性が十分に考えられるでしょう。
ただしヌックは消耗品ではないため、一度作ってしまえばその家に住む限り継続して使えます。家族が毎日楽しく、仲良く過ごすために大切なものと考えれば、必要経費だと考えられるかもしれません。費用は安くはありませんが、価格に見合った居心地の良さが手に入るでしょう。
使いづらくなることがある
ヌックは2〜3畳程度の小さな空間を意味しますが、人によっては狭すぎる・広すぎると感じることがあります。せっかく作ったヌックであっても居心地の良さを感じられないと、費用もスペースも無駄になるかもしれません。家族みんなで使う予定であれば、子どもが成長したときのことや、高齢者向けのバリアフリー対策も考慮することをおすすめします。
またヌックをどこに設置するかも大切なポイントです。一般的には家族の動線に組み込む形での造設が望ましいですが、ヌックがあることによって本来の動線が崩れてしまう可能性もあります。「ヌックがなければスムーズに動けるのに」ということになれば、せっかくの注文住宅の良さも半減してしまうでしょう。ヌックを作るのであれば、動線を邪魔しないような場所に作るのがおすすめです。
ヌックのおすすめプラン
ヌックを作るおすすめの場所を4つ紹介します。「ヌックを作りたいけれど、どこに作れば良いか分からない」「今お家づくりを進めている」という方はぜひ参考にしてください。
窓辺の一角
![ポウハウス ヌック事例](/wp/wp-content/uploads/ARZILL_079.jpg)
窓辺の下にヌックを作れば、外国のお家のようなおしゃれさを演出できます。腰をかけて景色を見たり、本を読んだりとさまざまな使い方ができます。
窓辺付近を全てヌックにすればベンチを造設でき、窓の景色を存分に楽しめる縁側のような空間ができあがるでしょう。晴れの日だけでなく雨の日も雨音を聞きながら、ぼーっと過ごす時間が楽しめます。都会であっても季節の移ろいを感じられる貴重な空間となるでしょう。
階段下・廊下スペース
![階段下ヌック](/wp/wp-content/uploads/AR-Model_091.jpg)
階段下・廊下スペースにあるヌックは、デッドスペースを有効活用できるため、リビングや廊下の広さは変えずにヌックを取り入れたい方におすすめです。階段下は暗くなりやすく、部屋としては機能しない場所です。しかしヌックであれば暗さや狭さが逆にプライベート感を出す要素となります。
また廊下スペースは本来であれば通り過ぎるだけの空間ですが、ヌックとして少しスペースを作るだけで立派な部屋に生まれ変わります。家族みんなが通る廊下にヌックを造設すれば、通りすがりにちょっとしたコミュニケーションも取れるでしょう。
リビング横に設けたヌック
【施工事例】三角屋根とスクエア窓の二世帯の住まい![リビングインヌックポウハウス](/wp/wp-content/uploads/240521_133.jpg)
リビング横のに設けた小上がりのヌック。リビング内にいながらも秘密基地のようなおこもり感のある空間を味わえます。
親の目から離れる時間があることで自立心がより発達します。誰にも邪魔されないプライベートな空間で過ごすことは、想像力や集中力が上がる効果が期待できます。また親の立場からも、子どもから少しの間解放され、ゆっくりと自分の時間が持てるというメリットがあるでしょう。
![](/wp/wp-content/uploads/ヌックのあるモデルハウス朝霞.jpg)
ヌックを取り入れるポイント
ヌックを効果的に使うためには、いくつかのポイントを押さえておくと良いでしょう。せっかく作ったヌックが宝の持ち腐れにならないよう、下記で解説する4つのポイントを意識してください。
別空間にする
![ヌック事例](/wp/wp-content/uploads/240324_094.jpg)
ヌックは床や壁の素材を変えて、別空間と認識できるような工夫を施しましょう。例えばフローリングのリビング内に作るなら、ヌックの床材は畳にするなどが挙げられます。もしくは入口の形を変える、あえて段差を付ける、天井を一段低くするなども別空間に見えるゾーニングの手法なので、ぜひ検討してください。
またインテリアや照明などでも別空間に変えられます。カーテンを付ける、間接照明にする、ラグを敷くなどは手軽にできるので、すでにヌックを作った後のお家でも取り入れやすいでしょう。
居心地の良さを重視する
【施工事例】体感すまいパーク朝霞![体感すまいパーク朝霞ポウハウス](/wp/wp-content/uploads/AR-Model_008.jpg)
ヌックは居心地の良さを作るためにある空間なので、とことんリラックスできる空間づくりを意識しましょう。壁を落ち着く色にする、木材を多く使って暖かみのある場所にするなど、自分や家族が心地良いと感じる空間になるように仕上げます。
ヌックで本を読みたいのであれば「本棚」、カフェタイムを楽しみたいのであれば「小さな机+タオルケット」など用途に合わせて家具を準備するのも良いでしょう。照明もはっきりとした蛍光灯よりは、穏やかな明るさの間接照明などが向いています。
風通しを良くする
![ヌック事例](/wp/wp-content/uploads/AR-内観_231.jpg)
ヌックはデッドゾーンを活用することが多いため、光や風が通りにくくなりがちです。空気を循環させにくい場所だからこそ、窓や換気扇を付け、風通しが良くなるように工夫しましょう。壁をなくしてオープンな設計にしておくのも一つの手です。
ただし風通しが良くなるように窓の近くにヌックを作った場合は、夏や冬は気温の影響をダイレクトに受けるため、気温の変化に注意しましょう。気候の良い時間帯にしか使わないのであれば問題ありませんが、いつでもヌックを利用したいのであれば暑さ・寒さ対策は十分に検討することが大切です。
![ポウハウスモデルハウス](/wp/wp-content/uploads/ヌックのあるモデルハウス朝霞.jpg)
具体的なイメージをしておく
理想のヌックにするためには「どのような使い方をしたいか」「誰が使うのか」など、具体的な仕様イメージを膨らませておきましょう。例えば趣味のゲームをする場所とお茶を飲んでゆっくりとくつろぐ場所では、ヌックを作る場所や照明、インテリアなども大きく異なります。
「特に用途は決めていない」「来客が使うことも想定している」という場合は、どのようなシーンにも対応できるように汎用性のある作りにするのがおすすめです。照明や家具を変えれば、さまざまな用途に使えるヌックができあがります。
ヌックの間取り・施工事例6選
ここからは実際にヌックを取り入れた間取りや施工事例を紹介します。自分が使ってみたいヌックや住みたい家を想像しながら、ぜひ参考にしてください。
ヌック施工事例①子ども部屋ヌック
![ヌック事例](/wp/wp-content/uploads/2077908.jpg)
大きな窓際にヌックを設置すれば、日当たりの良い時間であれば読書タイムや景色を見ながらくつろぐスペースとして最適でしょう。
case1「体感すまいパーク越谷/アルジール」
ヌック施工事例②廊下を活用したヌック
![ヌック事例](/wp/wp-content/uploads/AR-内観_231.jpg)
廊下に設けられたヌックが特徴です。このヌックにはベンチが造作されており、おこもり感と開放感の両方を同時に味わえる特別な空間となっています。ベンチに腰掛ければ、まるで自分だけの隠れ家にいるかのような落ち着きと、吹き抜けの開放感が心地良く広がるでしょう。
2階に設けられた窓からは豊かな自然光が降り注ぎ、昼間は照明を使わなくても十分な採光が得られます。このような設計により、自然の明るさと温もりを最大限に取り入れた、快適で居心地の良い空間が実現しています。ちょっとしたスペースを利用して作ったヌックは、家全体の魅力を一層高める要素となるでしょう。
case2「体感すまいパーク朝霞/アルジール」
ヌック施工事例③階段下を活用したヌック
![ヌック事例](/wp/wp-content/uploads/240324_064.jpg)
階段下を活用して、三角屋根の下にソファのあるヌックを造作。 階段下を活用して、三角屋根の下にソファのあるヌックを造作。小上がりスペースにすれば、収納スペースとしても活用できます。 リビング横に設けられたヌックが注目ポイントです。このヌックはリビングがすぐ隣にあるため、家族と同じ空間にいながらもプライベート感を味わえる特別なスペースです。
ヌック施工事例④ 個室ヌック
![和モダンモデルハウス](/wp/wp-content/uploads/和美庵_004.jpg)
case1「体感すまいパーク越谷/和美庵」
ヌック施工事例⑤子どもの好奇心を掻き立てるミニライブラリー
![ヌック事例](/wp/wp-content/uploads/2077904.jpg)
![ヌック事例](/wp/wp-content/uploads/2077903.jpg)
ミニライブラリーの横に設置された秘密基地のようなヌックです。このヌックは子どもの好奇心をくすぐる場所として設計されており、遊び場としてだけでなく、ミニライブラリーから本を選んで読書を楽しむスペースとしても利用できます。
天井を低くすることで、よりパーソナルな空間を演出し、子どもたちにとって特別な隠れ家のような雰囲気を醸し出しています。子どもたちが自分だけの時間を楽しむ場所として、また家族と一緒に過ごすための多目的スペースとして、家族のあらゆるシーンで活躍することでしょう。
![ヌック事例](/wp/wp-content/uploads/2077910.jpg)
ヌック施工事例⑥遊びに集中できる秘密基地
![ヌック事例](/wp/wp-content/uploads/2077905.jpg)
スキップフロア下に設けられたヌックが特徴です。このヌックは子どもが遊びに集中できる場所として設計されており、スキップフロアの下にあるため家族の気配を感じながらも一人遊びが楽しめます。
![ヌック事例](/wp/wp-content/uploads/2077902.jpg)
窓が設置されているので、自然光が差し込み明るさも十分に確保されており、隠れ家のような雰囲気を持ちながらも暗くなりすぎないのが魅力です。子どもたちにとって理想的な遊び場となり、自分だけの秘密基地としても楽しめます。家族の安全を感じながら独立した空間で遊べるため、家族みんなが安心できるでしょう。
case6「スキップフロア下の隠れ家ヌック」
まとめ:注文住宅ならヌックを検討しよう
ヌックは家族と過ごしながらも、一人でほっと一息つける場所です。居心地の良さをアップさせるだけでなく、デッドスペースの有効活用やメリハリのある見た目にしてくれるなどの効果も期待できるでしょう。来客用スペースとしても使えるので、一つあればさまざまなシーンで活躍します。ヌックはわざわざ部屋を作らなくても、簡単にプライベートスペースを設けられることから、坪数が少ないとお悩みの方にもおすすめです。
どのようにヌックを取り入れたらよいのか、さらに詳しく知りたい方は、ぜひ注文住宅ポウハウスの展示会にお越しください。実際に目で見て、体感してみるとよりヌックの良さがお分かりいただけると思います。
「体感すまいパーク朝霞」