
空を眺めながら暮らすカーテンレスの家
内と外の境界を曖昧にする、土間と中庭を作った家。ダイニング・キッチンの低い天井とナチュラルな色彩が、吹抜けの高さと開放感を強調し、視線の抜けや空間の広がりを創出。高窓から空を眺めることができるなど、常に外部を感じながら暮らせる心地よいお住まいです。
Data
- 所在地
- 千葉県船橋市
- 敷地面積
- 165.33m²
- 延床面積
- 122.01m²

閑静な住宅街に建つ、水平ラインが美しいモダンな外観のお住まい。角地のため、道路側に見える開口部を最小限に抑えました。周囲の街並みに馴染むシンプルなデザインながらも、住まい手の洗練されたセンスを感じる外観です。

玄関ドアを開けると、庭へと視線が抜ける通り土間がお出迎え。リビングとキッチンへ繋がる動線を確保し、暮らしの利便性を高めました。土間とリビングを仕切る間仕切りには天井まであるガラスを使用。アルミ枠を用いて緩やかに空間を仕切っています。

キッチンまで一続きの通り土間

シンプルなホワイトベースの内装に、床材には木目がはっきりした高級感あふれるナラの無垢フロアを選びました。天然木ならではの自然な風合いを楽しめる、美しい仕上がりとなっています。吹抜けの広がりと軽やかなオープン階段が相まって、心地よい開放感に包まれたリビングとなりました。

吹抜けの上部に高窓を設置しました。周囲の建物の影響を受けにくいため光が入りやすく、空を眺めながら生活できる気持ちの良い空間です。TVボードはフロートデザインのポラスオリジナル。 優しい色味の背面パネルを合わせることでさりげなくメリハリを出し、オリジナリティあふれるおしゃれな空間を演出しています。

キッチンを中心に全体を広く見渡せる間取りとしました。吹抜けの手すりは透明なものを採用し、緩やかに仕切ることで広がりを強調。2階の様子も伺うことができる、家族の気配が感じられるデザインとなっています。

リビングの開口部や中庭の壁の高さを工夫することで、カーテンがなくてもプライバシーを確保できるリビングとなりました。大胆に窓を配置したことで外部との一体感が強まり、より開放感あふれる空間を楽しむことができます。

中庭側の壁を小さくし、開口部を大きく取ることで開放的なLDKを創出。この小さな壁を実現できるのは、構造の立体解析ができるオリジナル構造計算ソフト「ウッドイノベーターNEXT」と、高強度のオリジナル耐力壁によるものです。強度とデザイン性・快適性の両立を可能としました。

深い軒に囲まれた中庭空間は、間接照明が非日常感を演出するテラスとなっています。外部吹抜けは高い塀に囲まれているため周囲からの視線が気にならず、日常的に使用できる寛ぎの空間となりました。

一体感を生み出す美しいダイニング・キッチン

キッチンの床を一段下げることで、ダイニングで食事をする家族と目線が合うように設計しました。 シックな色調でコーディネートし、背面収納は機能的であるとともにキッチンと水平ラインを揃え、美しく映えるようにデザインしています。

タイルを設えたナチュラルテイストな造作洗面

室内干しと外干しの2つを計画した家事動線


トイレの後ろに隠れ収納を作ったシンプルな1階トイレ

吹抜けの天井にルーバーを設置し、空間に変化をつけました。奥行きや立体感を与えながら、温もりと重厚感が漂う意匠性の高い空間を演出。視線の先には空や外の風景を楽しめる高窓があり、心地よい広がりを生み出しています。

引き込み障子ですっきりと広く見える和室

和の要素とモダンな要素をバランスよくブレンドした2階ホール

アクセントクロスとオープン収納を取り入れた子ども部屋

Designer

自分の家を設計して気づいた、何を優先するかが変わった。
長く住まうものだからこそ、遊び心は必要。
でも無駄な遊びは不要。
そのバランスが取れていると、誰にとっても心地よい空間になると思います。
