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二世帯住宅の選び方ガイド:3つの実例から学ぶライフスタイル別のポイント

共働き世帯の増加や高齢化を背景に、二世帯住宅への注目が集まっています。二世帯住宅は、親世帯と子世帯が共に暮らすことで幅広い問題を解決する新しい住まいの形です。家事育児を分担したり、生活をサポートし合ったり、経済面の負担軽減にもつながります。 二世帯住宅にはさまざまなタイプがあり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるため、自分たちのライフスタイルやニーズに合った住まいを選ぶことが大切です。この記事では、二世帯住宅の3つのタイプとそれぞれの施工事例を紹介します。 二世帯住宅を検討している方や、タイプ別の特徴を押さえておきたい方は本記事を参考にしてください。
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二世帯住宅でかなう理想の暮らし

共働き世帯の増加や親世代の高齢化を受け、住まいのあり方が少しずつ変化してきています。近年、新居を購入するファミリー層が理想の暮らしを求めて選択しているのが「二世帯住宅」。日々の生活面、経済面、精神面など多岐にわたってメリットが考えられるため、注目されるようになってきました。
では、具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
二世帯住宅のメリット①家事育児の分担

二世帯住宅にする大きなメリットの一つは、家事育児の分担ができることです。子世帯の夫婦が共働きの場合、仕事と家事育児を両立するのが難しいことも多いでしょう。二世帯住宅であれば、仕事が忙しいときでも親世帯に掃除や洗濯、子どものお世話を頼めます。逆に、親世帯が忙しかったり体調を崩したりしたときは、子世帯でカバーすることが可能です。
二世帯住宅で家事育児をうまく分担するには、あらかじめルールを決めておくことが大切です。スケジュールが重なったり、一方の世帯に負担が集中したりすると、ストレスやトラブルのもとになり、二世帯住宅での理想の暮らしとかけ離れてしまいかねません。それぞれの生活スタイルや、家事にかかる時間帯、頻度などを考慮して、最適な家事分担のためのルールを話し合っておきましょう。
施工事例「白と黒の二世帯住宅」
二世帯住宅のメリット②外出や体調不良時のサポート

二世帯住宅にすると、外出や体調不良時にお互いをサポートし合えるメリットもあります。例えば子世帯が共働きの場合、子どもたちの放課後の過ごし方が心配になりがちです。しかし、親世帯が同居しているならいざというときにすぐにお迎えに行ける、習い事の送迎ができるなど、離れていても子どもたちの面倒を見られます。夫婦だけで外出が必要な場合にも、子どもたちを預かってもらえる点も魅力です。
また家族の誰かが病気やけがで通院、入院することになったとき、二世帯住宅なら大人の人数が多いため、病院への付き添いや留守番など柔軟に役割分担ができます。
ただし、子世帯と親世帯はそれぞれ生活リズムや考え方、価値観が異なる場合もあるかもしれません。外出や体調不良などの緊急時にどのようにサポートするかについても、同居する前はもちろん同居後も定期的に話し合うことをおすすめします。
二世帯住宅のメリット③経済面の負担軽減
二世帯住宅での暮らしは、経済的なメリットもあります。例えば親世帯の土地に住居を建てる場合、子世帯は土地購入の必要がなくなるため住居購入費用を低く抑えられるでしょう。また、土地のメンテナンス費用やメーターを一本化することで電気・ガスなど光熱費の節約も可能です。
さらに、二世帯住宅にすると税制上の優遇措置が受けられます。固定資産税の軽減措置が適用される他、要件を満たすことで住宅ローン減税を受けることも可能。住宅購入にかかる初期費用から日常の生活費まで、広く費用節約ができるでしょう。
二世帯で費用を分担する場合も、事前の話し合いは必須です。負担の割合が公平性に欠けると不満が募り、関係悪化につながる可能性もあります。各世帯がどのような費用をどれくらい負担するのか、お互いに納得できる形で取り決めをしましょう。
二世帯住宅のメリット④大人が増えることによる安心感

離れて暮らす親の健康や生活を心配している人も多いかもしれません。二世帯住宅は、プライバシーを尊重しながらお互いの様子を感じ取れる点もメリットといえます。気配を感じるだけでなく、一緒に食事をしたり、コミュニケーションを取ったりしながら家族の交流を深めることで、精神的な安心感も得やすいです。
また、家に大人が増えることによる防犯面での安心感もあります。二世帯住宅は一世帯住宅と比べて家が留守になる確率が低くなり、常に誰かしら家にいる状況を作りやすいのが利点です。子・親世帯のどちらかだけで旅行をする場合も安心して出かけられます。旅行先から何か変わりがないか、家の様子を聞くこともできます。
ただし、二世帯住宅だからといって防犯面で安心し切ることはNGです。二世帯住宅だからこそ空き巣に狙われやすいケースもあるため、防犯に関しては二世帯住宅の弱点を考慮したホームセキュリティの導入を検討できると良いでしょう。
どこまで共有する? 失敗しない二世帯住宅の選び方
二世帯住宅は子・親の二世帯で生活空間を共有する暮らし方です。二世帯住宅は共有の仕方によって「分離型」「部分共有型」「完全同居型」の3タイプがあります。それぞれのタイプについて特徴やおすすめのファミリー、注意点などを紹介します。どのタイプが自分たちに合っているか確認してみましょう。
プライバシーの確保を重視するなら分離型

分離型は、子・親世帯の居住空間を完全に独立させたタイプの二世帯住宅です。玄関から、トイレ、洗面所、浴室、LDK、個室に至るまであらゆる生活空間が分離しています。同じ屋根の下に住んでいても、部屋と設備のほとんどが二つに分かれている形です。
分離型のメリットは、お互いのプライバシーを守りやすく、電気やガスなどプランの自由度が高いことです。それでいてお互いの気配を感じながら安心して生活ができるという、理想的な“良いとこ取り”が分離型の特色となります。
デメリットは、広い土地が必要になることや、世帯分の設備と個室を作るため建築コストがかかることです。独立性と自由度が高い分、世帯間のつながりが弱まりやすいのも注意点でしょう。
分離型の二世帯住宅は、親と一緒に住みたいけれどプライバシーは守りたい、ライフスタイルの変化に柔軟に対応したい人などにおすすめの住まいです。
施工事例「白と黒の二世帯住宅」
プライバシーを守りつつ効率的な生活を送りたいなら部分共有型

部分共有型は、文字通り生活空間を部分的に共有するタイプの二世帯住宅です。二世帯がそれぞれ基本的に独立したスペースを持ちますが、一部の空間については共有スペースとする間取りを採用します。分離型と比べて土地が狭くても建てられ、設備も少なくできるため、建築コストを比較的安く抑えられます。
また部分共有型は分離型と比べてプライバシーの確保はある程度制限されますが、その分世帯間のコミュニケーションが取りやすく、家族の絆を強めやすいのも利点です。
デメリットには、分離型と比べて共有部分が多くなるため、世帯間での気遣いが必要になることが挙げられます。お互いのライフスタイルを守れるよう、どの部分をどういう形で共有するかについて十分に検討することが大切です。
部分共有型の二世帯住宅は、世帯間で交流しながらプライバシーも守りたい、建築コストを抑えたい、効率的な生活がしたい家族におすすめの住居形態となります。
施工事例「三角屋根とスクエア窓の二世帯の住まい」
コスパ重視かつにぎやかな暮らしを望むなら完全同居型

完全同居型は、生活空間のほとんどを共有する二世帯住宅です。玄関、トイレ、浴室、LDKなど生活に必要な設備や部屋を世帯に関係なく居住者が共同で使用します。家の間取りやサイズに関して単世帯とほぼ同等となるのが特徴です。
完全同居型は設置する設備やスペースを最小限にできるため、建築コストを抑えられることが大きなメリットです。また設備のほとんどを共用とすることで効率性が高まり、生活費も節約しやすくなります。完全分離型と比べて両世帯の距離が近く、コミュニケーションを密に取りやすいのも利点でしょう。
注意点は、分離型や部分共有型と比べてプライバシーの確保が難しいこと、両世帯の生活リズムの調整が求められる場面が増えることなどがあります。
完全同居型の二世帯住宅は、建築コスト・ランニングコストを節約したい人、皆でにぎやかに過ごしたい人などにおすすめです。
以上のように、二世帯住宅は大きく分けてこの3つのタイプがあります。次からは、タイプ別に間取りや施主さまのこだわりなどを実例とともに見ていきましょう。
【分離型】世帯ごとに玄関を設けた完全分離型の二世帯住宅

【施工事例】欄間のある二世帯住宅
お互いのプライバシーを確保し、意匠性の高い欄間が世帯同士の繋がりを感じさせます。 個性的な敷地形状を活かした間取りやインテリアの配色バランスなど、 お施主様とデザイナー、各担当者がひとつになって創り上げました。

各世帯専用の玄関を設けることで、家族それぞれのライフスタイルを尊重しながら、快適な距離感を保てる設計となっています。

玄関ホールの近くには客間として和室を設置。お客様がお持ちの調度品との統一感を重視し、色使いや素材選びにも細心の注意を払い、隅々まで調和のとれた空間を実現しています。

親世帯の生活空間として1階にLDKを配置。和のエッセンスを取り入れた趣のある坪庭が大きな開口部を通して眺められ、日常に潤いを与えています。
キッチンは壁面に沿って配置することでリビングからは目立たない工夫を施し、ダイニングまでの動線もスムーズに確保。空間全体は、お客様の家具との調和を考慮したシックな色調でまとめ、化粧梁やクロスでアクセントを付けました。
【施工事例】欄間のある二世帯住宅
【部分共有型】玄関を共有し、1階に親世帯、2階に子世帯を配置した部分共有型の二世帯住宅
【施工事例】三角屋根とスクエア窓の二世帯の住まい
梁あらわしや天井の板張りなど、それぞれこだわりのデザインを取り入れながらも、窓デザインを揃えたり、コミュニケーション空間としてウッドデッキを設けるなど家族の繋がりを大切にしました。


室内からシームレスにつながるインナーバルコニーには、プライバシーを守る高めの塀を設置。大きな掃き出し窓は2方向からアクセスでき、豊かな陽光が室内に降り注ぐ設計となっています。
さらに、リビングとウッドデッキの床材は同じ方向に敷き詰めることで、視覚的な一体感を生み出し、空間の広がりを演出しています。
【施工事例】三角屋根とスクエア窓の二世帯の住まい
二世帯住宅の相談や内覧をご希望なら、注文住宅のポウハウスの展示会場へ
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二世帯住宅には「分離型」「部分共有型」「完全同居型」と大きく分けて3つのタイプがあります。タイプごとに特徴やメリット・デメリットが異なるため、家族のニーズやかなえたいライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。
住まいを選ぶ際、家族間でよく話し合うことも大切ですが、設計士やデザイナーなどプロに相談したり、住宅展示場で二世帯住宅の住まいを体験したりすると、イメージがより明確になるでしょう。
ポウハウスでは、東京・埼玉エリアで二世帯住宅の実例を見学できる住宅展示場を運営しています。二世帯住宅の実物を見てみたい、これから二世帯住宅を建てたいと思っている方は、ぜひ一度足を運んでみてください。
新座・朝霞展示場