高台からの景色を楽しむトンネル状の家
約2mもの高低差のある難しい土地との出会いからすべてが始まった。敷地に登ると眼下には街並みが広がり、遠くまでつづく景色に思わず心が高揚したのを覚えている。 土地の隅々まで活用し、建物に絡め空間として取り込む、素直に敷地の個性を楽しむことに徹した。隣家の絡む東西はあえて閉じて、開放された北面からの採光をメインに、ハイサイドからの朝日を取り込んだ。トンネル状に抜けた空間は、心地よく住まい手の暮らしを受け入れてくれる。
Data
- 所在地
- 千葉県松戸市
- 敷地面積
- 105.60m²
- 延床面積
- 112.46m²
高低差約2mの高台に浮かぶ大きな開口、2階リビングにあるその開口は街並みを取り込み、安定した北面からの光を取り込み続ける。
高低差の絡む旗竿状敷地をアプローチの演出と絡め楽しんでいる。プライベートを確保し、視角を調整するウッドフェンスが異空間を作り出し、植栽の彩に加えその先に抜ける高台からの景観がうれしい。
シロの壁の中に際立つウォールナットの素材感が木のぬくもりと共に上質な印象を与える。スキップ階段が空間のアクセントとなり、上階から差し込む光が期待感を生む。
※現在鉄階段の手すりは安全を確保する為、パネルを設置して施工しています。
階段からの高低差を利用して、採光と合わせて中庭の植栽をメインに景観を切り取る開口が存在する。階段に座りながら風の流れを感じて読書も心地よい。
木の温かみと採光に優れたこだわりの二階リビング
R階と同様に木格子で仕切られた畳コーナー。
木の統一感と採光により家族が過ごしやすいダイニングキッチン
リビングからのアクセスも良く、プライバシーにも配慮されたバルコニー。
Designer
大切にしていること
①家づくりを楽しむこと
②あらゆる可能性を求め続けること
③背景を大切に
④何事にもシンプルであること
⑤生活シーンをイメージすること