景色を取り込む家
2階リビングから見渡せるのは、自然豊かなロケーション。ナチュラルテイストのインテリアをベースに、周辺の自然環境との共存と調和を目指した、上品でやさしい空間が広がります。暮らしやすさと開放感に包まれ、毎日にそっと潤いを添えてくれるお住まいです。
Data
- 所在地
- 埼玉県
- 敷地面積
- 110.91m²
- 延床面積
- 102.92m²
周辺の自然環境と調和する、シンプルなファサード。主張しすぎない柔らかなグレーの外壁をメインに、玄関まわりは白いアクセントを施しました。エクステリアも同系色を基調とし、緑を配した爽やかな景色を描いています。
新緑のコントラストが映えるエクステリア
ポップなインテリアが可愛らしい、爽やかな玄関ホール。正面の仕切り壁は、視線が抜ける高さにすることで圧迫感を軽減しました。視線が奥へと抜けることで、視覚的な広さとゆとりが生まれ、空間が広く感じられます。
仕切り壁の裏側に、マルチ収納を設けました。季節物はもちろん、家族の思い出の品やお子様の遊び道具、部活動の道具などをすっきりと収納出来ます。家族の成長過程で必要となる個々の品を、フレキシブルに収納することができるスペースです。
やさしく上品なインテリアに包まれた、ナチュラルな2階のLDK。アクセントクロスをポイントで使用し、観葉植物や外の景色が映える配色にこだわりました。デザイン性に加え、窓から見える景色や家族のプライベートを大切にした、居心地の良い空間です。
2階リビングの浮遊感を活かしながら、重心を低く抑えた安定感のある居住空間。視線の重心が低くなるよう、部屋の端から端まで窓を設けています。また、窓際のカウンターは寛ぎの居場所となると共に、スペースを有効活用し、たっぷりの下部収納を設えました。
樹々の中に浮遊しているような、贅沢な眺めを堪能できる2階リビング。外に広がる景色が映えるよう、室内の色彩はナチュラルテイストをベースにデザイン。アクセントに観葉植物やアースカラーの差し色を施すことで、上品な雰囲気に仕上がりました。
開放感をもたらす、ゆるやかな勾配天井
リビングと繋がりながらも、仕切り壁で隔てた畳コーナー。家族で過ごす時間の価値を最大限に活かし、建築地の周辺環境を取り込んだ空間設計を施しました。家族間でのプライベートの確保や心地良い距離感を保ち、「いい時間を過ごせた」と思える工夫をしています。
仕切り壁で隔てたワークスペース
トイレの横に配置した、大人な造作洗面台
Designer
人は1日24時間平等にありその時間をどのように使うかはその人の自由です。
視線が開けて、風が肌にふれ、陽が入りポカポカする中の心地よい場所で本を読んだり、子供と遊んだり、お酒を飲んだり、人それぞれ充実した時間はことなるでしょう。
充実した時間の多い「時間の価値」の高い家が心の豊かさにつながる「良い家」ではないかと考えます。