中庭とつながる開放的な平屋の家
隣りあうリビングと中庭を基点に、生活シーンが展開していく平屋の家。道路沿いのため、音・光・視線の影響を受けにくい配置計画としました。中庭は袖壁を利用しプライバシーを確保しました。内と外の境界を曖昧にすることによって生活のバリエーションが増え、より豊かな暮らしが楽しめるお住まいです。
Data
- 所在地
- 埼玉県越谷市
- 敷地面積
- 342.04m²
- 延床面積
- 106.82m²
緩やかな片流れ屋根とBOX型が調和したモダンな外観。グレーで統一した外壁に引き締め役のブラックを合わせ、クールで落ち着いた雰囲気に。道路沿いのためプライバシーに考慮した配置計画とし、南側に設けた広い庭も敷地の形状から通りからは見えにくく、温かな陽だまりが生まれる開放的な空間となりました。
道路側に広いアプローチと駐車場を設けたオープン外構
大きな屋根に覆われた中庭兼玄関ポーチ。袖壁によって周辺環境を気にせず、プライベートスペースとなり、家族が落ち着いて過ごすことができます。床のタイルデッキ、壁の石調、軒天の木目柄という異なる質感を絶妙にミックスさせて仕上げた、居心地のよい空間です。
玄関から直接水回りへとつながる動線を確保。帰宅後や中庭でのBBQの際に、靴を脱いで洗面台へとスムーズに行くことができます。ゲストも使いやすい配置としました。洗面台の続きに、ドライルームがあり、来客時や家族がお風呂に入っている時でも気兼ねなく使えるようにしました。ホールとリビングの壁には同じクロスを用いて、空間に連続性を持たせています。
グレーのカウンターとボーダータイルが印象的な造作洗面台。スリムなボーダータイルが直線ラインを強調し、スタイリッシュな雰囲気をつくりだしています。メイクスペースを設けているので、朝の身支度もスムーズです。
リビングの隣に中庭を作りました。光と風が行き渡り、内と外の境界が曖昧になることで作り出される心地よい空間となっています。視線の抜けを大切しながらも外部からのプライバシー性を意識しています。
お子さまの遊ぶ姿を眺められる中庭のある風景
美しい木目の板張り天井と、天井いっぱいまでのハイサッシは開放的な空間を演出しています。リビング横にある中庭に自然に視線が抜けることで、より広がりを強調しています。
天井の高さが開放感を創出。折り上げ天井に建築化照明とダウンライトを設けてラグジュアリーな空間を演出しました。グレーの濃淡がシックで大人っぽい仕上がりとなっており、木の温もりを添えることでモダンな雰囲気を纏ったリビングとなっています。
キッチンは料理時の動きが少ない家事ラク動線のⅡ型キッチンを選択。壁面はタイル貼りで、デザイン性に加え日々のお手入れのしやすさにも考慮しました。キッチンのリビング側は扉付きの収納で、背面の収納と併せてたっぷり仕舞えて生活感を隠せる嬉しい仕様です。
キッチンの奥はパントリー、ドライルーム、ファミリークローゼットへとつながっています。明確なゾーン構成に配慮したことで、デザインや意匠性はもちろん、快適で住み心地の良い室内空間を実現できました。
来客や天候を気にせず使えるドライルームは、洗濯機と乾燥機、収納を横並びに設置してコンパクトにまとめました。多目的な用途で使えるスロップシンクを設け、衛生的かつ洗濯のタイミングを気にすることなく作業が行えます。
くるりと回遊できるコンパクトな生活動線
「洗う・乾かす・畳む・しまう」の流れがスムーズな動線
リビングドアから一直線にホールがあり、各スペースへの動線を確保しました。手前を共有スペース、奥を各居室とし、個々の時間も大切に過ごせるような間取りとなっています。ホールの突き当りには家族専用のトイレを設置し、空間を有効活用しました。
木目の天井が温もりと心地よいリラックス感を生み出す主寝室。
2面に窓を設け、光と風を取り込める洋室
Designer
大切にしていること
①家づくりを楽しむこと
②あらゆる可能性を求め続けること
③背景を大切に
④何事にもシンプルであること
⑤生活シーンをイメージすること