安行出羽の家
埼玉県川口市中東部に位置する安行出羽。主に住宅地として利用され、公園・緑道も多く整備されている。閑静な住宅街の環境を背景に4人家族の為の住宅である。 南道路に接道する敷地背景でありながら、プライバシーを確保できる居住空間・外部と開放性でつながる広々としたリビング空間を作る為、中間領域となるテラスを設けた。縦軸に伸びる4.0mのスクリーンが強い日中の南側の強い光を和らげ、また内部空間を外部に露出しない様な構成となっている。 住空間内では施主様の趣味や家族が触れ合える様な要素を散りばめている。
Data
- 所在地
- 埼玉県川口市
- 敷地面積
- 137.19m²
- 延床面積
- 113.86m²
3つのボックスが凹凸しているファサード計画。一日の自然光の当たり方で表情を変えるだけではなく、照明の演出により、街並へのアイコンとなる。
玄関・ホール・階段室の領域を曖昧にし、空間を視覚的に広くする為、床材を空間毎に切り分けるのではなく、混在するように素材のコーディネートした。高級感ある御影石を沢山使用し、落ち着いた雰囲気の中、コールテン鋼を意識した存在感ある階段が空間にアクセントをもたらす。
花梨の床材と高級感ある御影石を床に合わせて、天井には井桁状の化粧梁が存在感を表す。ダイニングキッチンとリビングとの間にオートクチュールのマルチカウンターを設置し、大きなLDK構成でありながらも、隠したい部分は隠しせるようにしている。
シンプルの中に木質感が目立つダイニングキッチン
本棚やワークスペースなど趣味に使える空間。日の光も心地よい。
通路は空間から空間へ繋ぐものスペース。ボルタリングという家族の趣味が繋がる共有の遊び場を通路に設けた。またボルタリングの左上部にはロフトを設け、アクセスできる。
木のアクセントが映える洗面台
Designer
アメリカで培ったものは、文化の狭間から見えた家に対する価値観。
家という一番身近な環境が、どれほど人に影響を及ぼすかを考える。
「家は人を育てる器」だということ。