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高性能住宅に欠かせない、大工の腕とその見極め方|ポウハウスの施工力を支える大工育成システムとは?

高性能住宅に欠かせない、大工の腕とその見極め方|ポウハウスの施工力を支える大工育成システムとは?

ポウハウスでは、どれほど優れた設計図や高品質な素材を用意したとしても、それを現実に形にする「つくり手」、すなわち大工の技術が伴わなければ、理想的な住まいは実現できないと考えています。大工の技術力は、住宅の品質や耐久性はもちろんのこと、デザインの細部に至るまで、その仕上がりに多大な影響を及ぼします。

一方で、現在の住宅業界においては、大工の不足や技術力のばらつきといった課題も指摘されるようになりました。本記事では、そうした背景を踏まえつつ、注文住宅を建てる上で大工がいかに重要な役割を担うのかを明らかにします。さらに、ポウハウスが誇る高い施工品質を支える自社大工の育成システム、そして彼らが培ってきた確かな技術力についても、深く掘り下げて紹介します。



注文住宅における大工の重要性とは?

注文住宅の建築において、大工は欠かせない存在です。設計図に基づき材料を加工し、家の骨組みを作り上げ、床や壁、天井を施工するなど、その仕事は多岐にわたります。

近年、住宅の性能は向上し、高性能な断熱材や耐力壁、接合金物などが標準的に使用されるようになりました。しかし、これらの優れた素材や部材も、それを扱う大工の技術が伴わなければ、本来持つ性能を十分に発揮できません。どれほど素晴らしい設計図が描かれ、高品質な素材が用意されても、最終的に家の品質を決定づけるのは、現場で施工を行う大工の“技”といえるでしょう。

注文住宅を建てる過程で、施主が主にコミュニケーションを取るのはハウスメーカーの営業担当者や設計担当者かもしれません。しかし、実際に一つひとつの部材を組み上げていくのは大工です。経験豊富で高い技術を持つ大工に、その得意分野や持ち味を最大限に発揮してもらうことが、細部にまでこだわった注文住宅を実現するための鍵となるのです。



同じ材料でも、仕上がりに差が出る理由

ハウスメーカーのカタログを見ると、「高性能な断熱材を使用」「構造計算を実施」「耐震等級3をクリア」などの言葉が並びます。多くの会社が同様の素材や技術をアピールしているにもかかわらず、実際に完成した家の住み心地や耐久性に差が出ることがあるのはなぜでしょうか。

その大きな理由の一つが、施工の品質のばらつきです。設計図通りに家を建てることは基本ですが、それだけでは十分ではありません。例えば、木材の微妙な反りや歪みを見極めてミリ単位で調整する技術。現場の状況に応じた 的確な判断力。さらに、断熱材の隙間ない充填や丁寧な防水処理といった見えない部分へのこだわり。これら全てが、熟練した大工の持つ“技”であり、家の品質を大きく左右するのです。



大工不足と施工の質のばらつき

現在、日本の住宅業界では、大工の不足が深刻な問題となっています。建設業界全体の高齢化に加え、若年の入職者減少による後継者不足がこの問題に拍車をかけています。国土交通省のデータによると、大工の就業者数は年々減少傾向にあり、特に若年層の割合が低いことが指摘されています(※1)。

このような状況は、住宅の品質にも影響を及ぼしかねません。経験豊富なベテラン大工が減少し、現場ごとの技術力や判断力に差が生じることで、設計図通りに建てられてはいても、細部の納まりや仕上げの精度、建材の性能を十分に引き出せないケースも考えられます。これは、施工者の技術と建材や工法に対する深い理解が、住宅の性能に直結するという事実を示しています。

※1 参考:国土交通省.「建設業及び建設工事従事者の現状」.(参照 2025-05-09)



ポウハウスの自社大工に注文住宅の施工を依頼するメリット

ポウハウスは、このような業界の課題に正面から向き合い、高品質な住まいを提供するために「自社大工」による施工にこだわっています。ポウハウスに注文住宅の施工を依頼するメリットは、以下の通りです。



品質の高い施工力

ポウハウスの自社大工は、会社の看板を背負い、一棟一棟の家づくりに真摯に責任感を持って向き合っています。会社の理念や設計思想、そして使用する建材や独自の工法について深い知識と理解を有しているため、設計図に込められた意図を正確に汲み取り、細部にまでこだわった精度の高い施工を実現します。

例えば、デザイン性の高いスケルトン階段や、意匠を凝らした天井ルーバーなども、自社大工の高い技術力があるからこそ、間取りや設計に合わせて柔軟に対応し、美しく仕上げることが可能です。

ポウハウスが提供する住まいの高い品質は「技術ある大工による家づくり」によって支えられています。この高い品質は、主に以下3つの取り組みによって実現しています。

・独自開発技術(オリジナル構造やオリジナル金物・高性能な断熱材等)の採用
・技術を熟知した大工による確実な施工
・図面に表れない“現場の違和感”も察知した現場対応力と応用力

設計・技術開発・そして施工というプロセスにおいて、自社大工を中心に緊密に連携することで、ポウハウスならではの高品質でデザイン性の高い住まいが生まれるのです。



確かな資格と実績

ポウハウスの家づくりを支えるのは「一級建築大工技能士」や「建設マスター」といった資格・称号を持つ職人たちです。これらは、長年にわたり高い技術と誠実な仕事を積み重ねてきた、信頼の証といえます。

一級建築大工技能士とは、木造建築物の施工に必要な知識や技能を認定する日本の国家資格です。一級から三級までの等級があり、一級が最上位に該当します。一級の受験資格を得るには基本的に7年以上の実務経験が必要であり、合格には高度な知識と熟練した技能が求められます。



建設マスター(優秀施工者国土交通大臣顕彰)とは、建設現場の第一線で「ものづくり」に直接従事し、優秀な技能・技術を持ち、後進の指導・育成や、安全・衛生の向上に貢献している建設技能者が対象となる顕彰制度です(※2)。選考項目には、卓越した技術・技能の他、後進の指導育成への積極性、安全・衛生への配慮、模範とすべき優れた人格なども含まれます。

なおポラスグループには、一級建築大工技能士を取得した大工が108人(2025年時点)、建設マスターが14人(2024年時点)在籍(※3、※4)。また40歳未満の若手~中堅の職人を対象とした建設ジュニアマスターを9人輩出しています(※5)。

※2 参考:財団法人建設業振興基金.「建設マスター」.(参照 2025-05-07)
※3 参考:注文住宅ポウハウス.「腕の良い職人育成システム [Design&Quality大工制度]」.(参照 2025-05-07)
※4 参考:注文住宅ポウハウス.「ポラスの大工が国土交通大臣顕彰を受賞しました!」.(参照 2025-05-07)
※5 参考:ポラスグループ.「令和6年度 青年優秀施工者不動産・建設経済局長顕彰。ポラスハウジング千葉株式会社の近藤 大樹が「建設ジュニアマスター」として表彰を受けました」.(参照 2025-05-07)



職人を“育てる”企業姿勢

「人づくりから、家づくりは始まっている」という考えの元、ポラスグループは1987年にポラス建築技術訓練校を設立しました。質の高い家づくりには、自社の工法や理念を深く理解した大工の育成が不可欠であると考え、独自の育成方針と現場主義を貫き、日本でもトップクラスの技能を持つ大工を数多く輩出しています。



ポラス建築技術訓練校では、高校や大学を卒業した若者たちに対し、給与を支払いながら大工としての知識と技術を1年かけて基礎から教育します。昔ながらの徒弟制度とは異なり、安定した待遇・環境で技術習得に専念できる点が大きな特徴です。「現場で働きながら学ぶ」ことを重視し、建築の歴史や構造、最新技術に関する座学と並行して、実際の建築現場でのOJTを通じて実践的な指導を行います。

これまでに947人以上の卒業生を送り出しており、彼らの多くがポラスグループの家づくりを支える中核的な存在として活躍中です。特に、住宅の骨組みとなる重要なフレーミング工事は、訓練校を卒業し、経験を積んだ自社大工が担当することで、安定した品質を確保しています。

卒業後も、大工たちは技術研鑽に励み、技能レベルを競う「技能五輪全国大会」や「技能グランプリ」などの全国規模の大会で、数多くの入賞を果たしてきました。技能五輪全国大会では金賞2人、銀賞9人、銅賞6人、敢闘賞25人、技能グランプリ全国大会では銀賞5人、銅賞3人、敢闘賞9人という輝かしい成績を収めています(※6)。

※6 参考:ポラスグループ.「ポラスの技術は大工の技術」. ,(参照 2025-05-09)



ポウハウスの自社大工に注文住宅の施工を依頼するメリット

ポウハウスの高い施工力を実現し、維持していくためには、優秀な大工を育成し、彼らが誇りを持って働き続けられる環境が不可欠です。そこでポラスグループが設けたのが「Design&Quality大工制度」です。ここからは「Design&Quality大工制度」について見ていきましょう。



腕の良い職人を自分たちで育てる仕組み

建設業界全体で職人の高齢化や後継者不足が課題となる中、ポウハウスは「Design&Quality大工制度」を通じて、腕の良い職人を自社で育成し、その技術を次世代へと継承していくことを目指しています。

制度の構築に当たっては、身近な「憧れの存在」となる先輩大工の存在や、安全教育を含む「最新情報の更新」、万が一の際の退職金などの「保証」の充実に加え、具体的なステップアップを示す「ロードマップ」が不可欠であると考えました。



ロードマップの概要

「Design&Quality大工制度」における、腕の良い大工を目指すためのロードマップは、以下の6つのステップで構成されています。これにより、大工一人ひとりが明確な目標を持ち、着実にスキルアップすることが可能です。



1.訓練校生

ポラス建築技術訓練校に入校し、寮生活をしながら大工としての基礎知識・技能を1年かけて学びます。座学と実技、そして現場実習を通じて、プロの職人としての土台を築きます。



2.フレーマー

訓練校卒業後3~4年間は、住宅の骨組みを専門に施工するフレーマーとして働きます。多くの金物や材料を適正に使用することが求められるポジションであり、この期間に正確かつ迅速な施工技術を習得し、多数の現場経験を積みます。



3.セットアッパー

その後、セットアッパーとして2~3年間、建物の外側施工(雨仕舞いなど)を中心に現場経験を重ねていきます。フレーマーとしての経験を生かしながら、より複雑な構造や細かな納まりに対応する技術を習得します。

なお、ポラスグループはフレーマーとセットアッパーを分業化しており、高品質な家を短い期間で仕上げられるのが特徴です。



4.造作大工見習

セットアッパーとして一定の経験を積んだ後は、造作大工見習として1年以上修行します。フレーミングの技術に加え、より繊細な造作工事の技術を学び、内部造作工事の全てを任される一人前の大工への成長を目指します。



5.社員大工

造作工事全般を高いレベルでこなせるようになったら、ポラスグループの社員大工として、高品質な住宅施工の中核を担います。造作大工として活躍しながら、一級建築大工技能士の資格取得を目指します。



6.建設マスター

国土交通大臣顕彰である建設マスターは、社員大工の中でも特に優れた技術と経験を持ち、後進の育成にも熱心に取り組む大工が到達できる最高位のステージです。



一級建築大工技能士や建設マスターを多数輩出

独自の育成制度とキャリアパスを通じて、ポウハウスは数多くの優秀な大工を輩出してきました。ここでは、ポラスグループで活躍する代表的な大工を3人ご紹介します。



中村 幸司|「対応力」「会話力」のある新しい大工の形

2024年に優秀施工者国土交通大臣顕彰「建設マスター」を受賞した中村さん。施主様や設計担当者とのコミュニケーションを大切にし、現場での柔軟な対応力で信頼を得ています。

ーお仕事の中で幸せを感じる瞬間はどんなときですか?

施主様から「ありがとう。」「またお願いします、何かあったら対応してくれますか。」というお言葉を頂けると嬉しいですね。

施主様と大工が繋がり続けることは他のハウスメーカーさんではあまりないことかもしれませんが、私達「ポラスの大工」は施主様との会話を通じて、一緒にお家を建てることで末永いお付き合いをさせていただけるのが有難いです。 「対応力」「会話力」のある新しい大工の形を作っていきたいなと思っています。
(インタビュー記事より一部抜粋)

中村さんのインタビュー記事はこちらで詳しくご覧いただけます。

https://www.polus-ie.jp/about/carpenters/interview01/



芝田 誠|施主様が「一生住む家」を作っているという責任感

ご自身の自宅もポラスの注文住宅で建てたという芝田さん。施主としての経験も生かし、施主様の立場に立った家づくりを心掛けています。

ー施主様のお家を建てる時に大切にしていることを教えてください。

自分が住む家だと思い、細かい点にこだわって現場で提案をすることを大切にしています。

施主様とお話する中で、例えば階段の段差の高さなど図面では気付けない点を、実際に作ったイメージを踏まえながらお話するようにしています。

たとえ小さいところであったとしても、一生住むことになる家なので、毎日がっかりしながら過ごして欲しくないため、施主様と会話させてもらいながら、すれ違いをなくし理想を叶えることを意識しています。
(インタビュー記事より一部抜粋)

芝田さんのインタビュー記事はこちらで詳しくご覧いただけます。

https://www.polus-ie.jp/about/carpenters/interview02/



布谷 充|小さい頃から夢は大工。次の夢は「人生に寄り添う家」を建てること。

幼い頃からの夢をかなえ、ポラス建築技術訓練校を経て大工として活躍する布谷さん。技術を磨き続ける情熱と、施主様の暮らしに寄り添う家づくりへの思いを持っています。

ー「ポラスの大工」の良さを伝えるならどういう所ですか?

ポラスの大工は社員大工や、社員大工から独立した大工も多いので責任感が強い大工が多いと思います。

小さいところや見えないところでも、強いこだわりを持って取り組んでいる姿を見て会社を背負っている責任感を感じています。

(インタビュー記事より一部抜粋)
布谷さんのインタビュー記事はこちらで詳しくご覧いただけます。

https://www.polus-ie.jp/about/carpenters/interview03/



理想の注文住宅を作るためのハウスメーカー選びのポイント

理想の注文住宅を実現するためには、信頼できるハウスメーカー選びが非常に重要です。ここでは、特に大工の質という観点を踏まえたハウスメーカー選びのポイントをいくつかご紹介します。



施工の質が高い会社を選ぶ

家の品質は、設計や素材だけではなく、最終的には施工の質によって大きく左右されます。質の高い施工が期待できる会社を選ぶためには、以下の点に注目すると良いでしょう。

・自社で大工の育成を行っているか
・一級建築大工技能士や建設マスターが在籍しているか
・施工現場の見学が可能か

ポウハウスでは、さらに高いレベルの施工品質を求める施主様のために、工事監督、大工、その他の専門職人に至るまで、選抜されたスペシャリストチーム「DQ工事課(Design & Quality工事課)」を指名できる制度も用意しています。



展示場・ショールームの見学をする

ハウスメーカーによって、得意とするデザインのテイストや採用している技術は異なります。複数の会社の展示場やショールームを訪れ、実際の建物の雰囲気や建材の質感、細部の仕上げなどを自分の目で確かめることが大切です。その際は、デザインだけではなく、構造や断熱性能、使用されている建材などについても質問し、自身のイメージする家づくりが可能かどうかを確認しましょう。



アフターサポートの内容を確認する

ハウスメーカーを選ぶ際は、引き渡し後のアフターサポートの充実度も重要なポイントです。新築住宅には法律で10年間(※7)の瑕疵担保責任が義務付けられていますが、ハウスメーカーによっては、より長期の保証や定期点検、メンテナンスサービスを提供しています。サポートの内容や期間、費用などを事前にしっかりと確認しておきましょう。

例えば、ポウハウスでは、最長60年間以上の長期保証プログラムや充実した定期点検などのサポート体制を整えています。

※7 参考:一般社団法人住宅瑕疵担保責任保険協会.「住宅瑕疵担保履行法とは」.(参照 2024-05-21)



まとめ

注文住宅の品質は、設計や素材はもちろんのこと、それを形にする大工の技術力に大きく左右されます。

ポウハウスは、質の高い注文住宅を提供するために、自社大工の育成に力を入れています。「ポラス建築技術訓練校」での基礎教育から始まり「Design&Quality大工制度」という独自のキャリアパスを通じて、高い技術と志を持つ大工を育て続けています。

このように自社で育成した大工が施工を行うからこそ、ポウハウス独自の技術を生かした、耐震性や耐久性に優れた自由設計の家づくりが実現するのです。

ポウハウスの家づくりにご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ一度、展示場・ショールームへ足をお運びください。熟練した大工の技と、ポウハウスならではのデザイン性、そして快適な住空間を実際にご体感いただけます。



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