白と木目の家
「きれいに心地よく」を大切に、たくさんの小さなこだわりや工夫が詰まった素敵空間。快適な生活動線をはじめ、美しい意匠やお気に入りのインテリアたちが豊かな時間を紡ぎます。何度も現地でもお打合せを重ねて完成した、暮らしも心も満たされる素敵なお住まいです。
Data
- 所在地
- 埼玉県
- 敷地面積
- 137.69m²
- 延床面積
- 104.33m²
人気エリアの住宅密集地に建つお住まい。片流れ屋根のシンプルな外観に、爽やかなグレーの外壁とカームブラックの玄関ドアを装いました。ベランダを設けないことで外観がすっきりとした印象になり、メンテナンスコストを抑えられるのも嬉しいポイントです。
天井まですっきりと納まったシューズインクローゼットの建具に、インテリアが映えるモルタル仕上げの玄関。壁側のモルタルと壁紙のジョイント部分は、壁の見切り材をコの字型にするなど、小さなこだわりが空間を素敵に見せています。
床と同じチークの無垢材で造作した階段は、デザイナーや大工の技術が光る唯一無二のデザイン。踏板の段鼻(階段の角部分)の納まりを綺麗に美しく見せるため、非常に手の込んだ仕掛けを施しました。細かなこだわりが伺え、木の温もりと意匠性が伝わる仕上がりです。
縦に並んだ横長の窓から柔らかな光が舞い降り、吹抜けの開放感をより心地よく演出。ロフトの開口部も小窓のようなデザインで、抜け感とリズムを生み出しています。廊下突き当りの洗面室からも光が
入り、お部屋全体が明るさで満ちる空間です。
「きれいに心地よく」をテーマに創り上げた素敵なリビング。チークの無垢フロアが心地よく、ホワイト、木素材、自然光がナチュラルに溶け合っています。シンプルな内装が素材感を引き立て、お気に入りのインテリアが映える空間です。
タモの突板材をウィールナット色に塗装したオリジナルの造作ベンチ。壁面との納まりも良く、背面の窓枠も木素材で造作し、空間に統一感をもたせました。お打ち合わせの早い段階からプランを温め創り上げた、家族みんなのお気に入りスペースです。
キッチンはお施主様支給品のLAアーキテクツを施工。回遊できる仕様のペニンシュラ型で、複数人でのお料理やキッチンまわりの通行がスムーズに。横壁には人気の大判タイル、セメンティングのブラウン系をセレクト。機能性やインテリア性が非常に高く、お施主様のセンスを感じます。
造作建具は縦横のラインが見えないように天井までの高さをもたせ、枠の色も目立たないように建具と合わせてすっきりと。収納内部は5列にゾーニングし、可動棚やスライド棚等を設けて使いやすく。カウンターの一部壁面にはマグネットボードの仕掛けを施しました。
リビングと同じフロアにある水回りは、陽光が注ぐ明るいスペース。造作洗面台は、壁一面に大判の白タイルを貼り、目地も白にすることでオシャレで清潔感あるデザインに。また水栓を壁付けにすることで見た目も良く、お手入れも簡単になります。
スムーズな洗濯動線はもちろん、快適性にもこだわった水回り。ランドリールームで乾いたタオルやパジャマ類は、脱衣室にささっと収納。脱衣室とランドリールームに造作の可動棚やカウンターを設え、床材は足触りが心地よい織物床タイルのBOLONを採用しました。
ペンダントライトの柔らかな灯りが陰影を生み出す洗練空間。ニッチはトイレットペーパーがきれいに納まり、小物や花器をディスプレイできるよう高さに余裕を持たせました。造作の飾り棚も美しく、空間に柔らかな印象を与えています。
ワークスペースに主寝室から空調を取り込むための造作ガラリを計画。ガラリは詳細設計の図面をもとにお施主様と大工が現場でイメージを共有し、匠の技が光るデザインとなりました。書斎と主寝室のどちら側から見ても美しく、夜は隣の部屋から漏れる光に癒されます。
Designer
アメリカで培ったものは、文化の狭間から見えた家に対する価値観。
家という一番身近な環境が、どれほど人に影響を及ぼすかを考える。
「家は人を育てる器」だということ。