Hygge Style
土地探しから始まり、小さな土地で叶えた素敵な住まい。広くはないけれど居心地がよく、コンパクトさがちょうど良いリビングはお施主様のお気に入りです。北欧の生活のようなヒュッゲな空間が家族の時間を優しく包みます。細部までこだわった外観デザインや住まいの中に散りばめた統一感を演出するインテリアなど、さまざまな工夫と想いをのせてお施主様と一緒に作り上げました。
Data
- 所在地
- 埼玉県
- 敷地面積
- 53.68m²
- 延床面積
- 106.19m²
約16.24坪の敷地に建つ、3階建てのクールな外観の邸。国道バイパス沿いの角地にあたるため、シンボリックな外観になるように外からの見え方に配慮しました。特に窓の配置にこだわり、窓の位置やサイズ、上下や横との関係に気を配って設計。遠くからでも近くからでも、見るたびにカッコいいなと感じる住まいが完成しました。
グレーとホワイト基調の洗練された住まいの入り口。玄関とインナーガレージはサッシで繋がり、雨の日や荷物が多い時もスムーズに室内に移動できるので快適性が増します。階段下のスペースを活用したシューズインクローゼットは、ロールスクリーンで目隠しをしてすっきりと。
1階から2階へ上がる階段の途中に、横入りでアクセスできる収納スペースをご提案しました。狭小地のため、お部屋の空間を優先するとどうしても収納が少なくなってしまう中、使い勝手の良い収納スペースとなりました。季節家電や趣味用品の収納など、納戸のように使用できます。
洗面脱衣室はニュアンスのある色味をベースとしたシンプルな雰囲気。造作洗面台には、おしゃれで美しいセラトレーディング社の洗面ボウルやスタイリッシュな水栓、アイアンのタオル掛けをバランスよく組み合わせました。床材はダークトーンの大判タイル調で空間をまとめ、落ち着いた印象に。
ナチュラルすぎず華やいだ雰囲気が印象的なお部屋。アクセントクロスはお子様がチョイスされ、好きな色を取り入れることでお気に入りの居場所に。中央に設けた段差は、勉強スペースと就寝スペースを区分けし立体感を演出。WICも区分けし、お部屋の形を上手く活用しています。
天井を照らす柔らかな光が心地よい眠りを誘う主寝室。WICは衣類などを効率良く収納できるよう可動棚やハンガーパイプを設置しました。3階の床材は落ち着いたオークの突板フローリングを採用。少し幅広タイプなのでお部屋を広く見せることができます。
ナチュラルな素材感の中にグレー系の色味を散りばめた、北欧モダンな雰囲気。お施主様とインテリアコーディネーターとで、こだわって作り上げた空間です。ダイニング横の造作収納からカウンターを延ばすなど、空間の随所に視覚的な広がりを加えています。
ペンダントライトやスチール階段のインダストリアルなマテリアルが、木の温もりを際立たせるダイニング。ダイニングテーブルはラウンド型にすることで空間が自由に使えるうえ、テーブルを囲むと心地よい距離感を生み出します。
お施主様が当初からご希望されていた「空間が広く見えるLDK」を叶えた2階フロア。外へ抜けるサッシは大きく広がりをもたせ、視線が抜けるようにスチール製のストリップ階段を採用。空間を広く見せる工夫により、視線の広がりや開放感を演出しました。
冷蔵庫や収納スペースを隠してスッキリと見せることができるグラフテクトデュエタイプのキッチンを採用。壁面はタイル貼りで、床材はモルタル調のグレイッシュなPタイルを選択。デザイン性に加え、日々のお手入れのしやすさにも考慮しました。住まいのインテリアはキッチンの色味から雰囲気を派生させ、それぞれ空間に繋がりを創出し、統一感のある住空間になっています。
ホワイトオークの無垢フロアが心地よい、シンプルで温かみのあるリビング。外観デザインでこだわった窓の配置が室内においても効果的に活かされ、明るさを届けながらインテリア性を高めています。窓際には建物の形を有効利用してカウンターと棚を設えました。
2階に設置した約2.26帖のランドリールーム。狭小地にありながらスペースと日当たりを確保した、家事ラクが叶う嬉しいスペースです。ホスクリーンやカウンターを設置しているので、洗う・干す・畳むの動線がひとつの空間で完結します。
小型手洗い器の無機質な雰囲気と陰影を生み出すペンダントライトが、シンプルな空間を印象的に仕上げています。小さな空間も住まいのインテリアとイメージを統一することで、他の空間との繋がりが効果的に生まれます。
室内から漏れる灯かりに帰宅したご家族がホッとできる、夜の我が家。あたたかなお人柄のお施主様ご夫婦のように、やさしい温もりを纏う外観です。「帰ってくると気持ちがあがり、自分の家を好きになってもらえるように。」と考えデザインしました。
雨風から愛車を守りながら、狭小地において敷地を有効活用できるインナーガレージ。階段途中にある収納スペースは、ガレージ奥の上部にあたるデッドスペースを有効活用しています。
Designer
自分の家を設計して気づいた、何を優先するかが変わった。
長く住まうものだからこそ、遊び心は必要。
でも無駄な遊びは不要。
そのバランスが取れていると、誰にとっても心地よい空間になると思います。