natural mix
一歩足を踏み入れると広がる、お施主様の「好き」や「憧れ」が詰まった素敵空間。吹き抜けと空間に変化のある心地よいリビングや、デザイン性を追求した地窓、美しいデザインの玄関アプローチなど細部までお打ち合わせを重ね、素敵な暮らしを叶えるお家が完成しました。
Data
- 所在地
- 埼玉県
- 敷地面積
- 103.00m²
- 延床面積
- 100.19m²
シンプルでスタイリッシュな形状ながら、周囲に溶け込む柔らかい印象のファサード。植栽のグリーンと外壁の色味がやさしさを添え、玄関までのアプローチを路地状にした落ち着きのある佇まいです。
デザイン性にこだわった路地状のアプローチは、何度もお打ち合わせを重ねて実現。玄関ポーチとカースペースとの間に杉板で模様をつけたコンクリート壁を配置し、キャンティレバー形状のステップが立体感を演出。ドアや軒天の木質感、玄関ポーチから繋がる洗い出しまで、トータルで美しいアプローチが完成しました。
木の有機質な温もりと、淡く無機質なグレーの色味が印象的。壁面に飾られた「絵」にスポットライトが当たるように設計された、カフェや雑貨屋さんのようなオシャレ空間。一歩足を踏み入れると、デザイン性の高さに心がときめきます。
柔らかく温かい雰囲気が広がるリビングダイニング。お施主様がDIYされたダイニングテーブルからは、吹き抜けや地窓に視線が抜け、高低差と変化のある空間が心地よさを生み出しています。床材は様々な雰囲気のお部屋になじみやすいナラの無垢挽板材を選び、美しい木目を味わいながら、年月とともに色合いの変化も楽しめます。
リビングのダウンライトは照明と鉄骨階段のカラーに合わせて、黒色を採用。空間を引き締め、自然とメリハリが生まれます。
繊細なデザインながらリビングで存在感を放つ照明は、憧れのアプリク ミュラル ドゥ ブラ ピヴォタン。お家に取り入れたい照明やクロス・タイルなどをどのように使っていくのかを、お施主様とデザイナー、インテリアコーディネーターとでお打ち合わせを行い、一緒に作り上げました。
「リビングに地窓が欲しい」というご要望を叶えた、デザイナー渾身の地窓。外の緑が美しく見えるように窓枠や網戸など細部まで考慮し、ブラインドを使用しない時は地窓でブラインドのたたみしろを隠すように設計。上部の壁を全てふかし、たたみしろの懐を確保した、非常に珍しくこだわりが感じられるデザインです。
お施主様のご要望で、1階の建具は天井まで高さのあるものを計画しました。リビングのドアは内装の雰囲気に合うデザインや色味を求め、オリジナルでデザインした造作。タモ材の突板仕上げに自然塗料で着色し、無垢のような質感を表現できました。横に並んだ可愛らしい室内窓や地窓のバランスが絶妙でこだわりが伺えます。
リビングダイニングの雰囲気とマッチする、ナチュラルなカラーで統一。デザイン性に加え、収納力を備えているので使いやすく機能美あふれるキッチンです。カウンターの高さは奥様の身長に合わせて、お料理のしやすい高さに設定しています。
コーヒーグッズやマグカップなどを収納しながら飾って楽しめるキッチンのアクセント。夜にはダウンライトが手元を明るく照らしてくれます。照明を落とした空間で、ご夫婦でゆったりとコーヒータイムを楽しむのも素敵ですね。
広さも窓の大きさも最小限に、心地よく眠れる空間を目指した約5.62帖の主寝室。ヘッドボードの腰壁はタモ材を使用した造作。上部にコンセントを計画し、スマートフォンの充電やエアコンのリモコン等を隠すことができます。
ヘリボーン柄の壁面タイルと丸みのある洗面ボウルを設えた造作洗面台。柔らかい色味の床材は、スウェーデン生まれの織物床材ボロン。お手入れがしやすく耐久性が高いので、洗面室など水回りにもぴったり。
洗面室は空間を2つに仕切れるように、引き戸を設けているのもポイントです。
塗り壁のようなクロスと白いタイルが映えるデザイン。タンクレスのトイレを採用することで、空間がスッキリし壁面のデザインが際立ちます。小物を置ける棚にはお気に入りのアイテムを飾り、お店のようにオシャレな空間になりました。
Designer
アメリカで培ったものは、文化の狭間から見えた家に対する価値観。
家という一番身近な環境が、どれほど人に影響を及ぼすかを考える。
「家は人を育てる器」だということ。