櫻とともに或る家
リビングから満開の桜を臨む。四季の移ろいを感じる。
そんな日本人にとってかけがけのない時間を愉しめるすまいを提案しました。
Data
- 所在地
- 千葉県船橋市
- 敷地面積
- 186.1m²
- 延床面積
- 128.76m²
通りに面した側の開口部は最小限に抑え、プライバシー性の高いファサードデザイン。
ベージュの塗り壁に、木目調のアクセントを加えることで優しい印象に。
水平ラインと玄関までのアプローチ、細部にまで施した照明計画が高級感を感じる佇まい。
ストリップ階段を通して自然光を取り込んだ明るくシンプルな玄関。
ガレージと繋がることで雨の日でも濡れることなく、車の乗り降り可能に。
靴や傘、お掃除グッズなど細々としたアイテムもスッキリ収まるシューズインクローゼット。
建具がなくても来客時に気にならないように、隣にもうひとつ入り口を設けました。
動線を意識し、洗面カウンターも併設されています。
エントランスに設けられた大きな窓の外には中庭が現れ、
まるで絵画のような佇まいでみるものを魅了します。
あえて一本のみ植栽を配することで、空間の余白を感じる「間」の美しさが際立ちます。
外からの視線を気にせず窓を開ければ風と共に桜の香りが漂ってくる。
そんな唯一無二のリビングで過ごす時間はまさに極上のヒトトキです。
無垢フローリングと白い壁のナチュラルさの中にも、中央に位置する階段のスチールとガラスがモダンさを感じるリビング・ダイニング。
天井の高さを変えることで空間分けをしながらも適度なつながりを生み出しています。
目の前を流れる海老川は地元で昔から愛されるお花見スポット。
夜にはライトアップもされ、昼と夜で違った景色を楽しめます。
大迫力のおうちシアター
奥様の趣味である料理を存分に楽しめるワイドなキッチン。
程よい高さの腰壁が気になる手元もカバーしてくれます。
ヘリンボーンの床がブルックリン風の書斎スペース。
天井のダクトレールが直線的なラインを描き、アイアン調の家具との相乗効果が生まれています。
タンクレストイレと造作洗面台がまるでカフェのトイレのよう。
あえて低めに設置した電球は目線が落ち着くポイントにもなっています。
Designer
自分の家を設計して気づいた、何を優先するかが変わった。
長く住まうものだからこそ、遊び心は必要。
でも無駄な遊びは不要。
そのバランスが取れていると、誰にとっても心地よい空間になると思います。