
旅館のような静かな風情〜和美庵〜
敷地延長(旗竿状敷地)の35坪の土地に建つ単世帯2階建ての住宅です。敷地延長部分は通路になるので、「無駄」と思われる方が多いと思います。しかし、活動的なあわただしい外界の世界と私的空間とのスイッチを切り替えるような場所としてとらえられたら、そこは素晴らしい場所になるのではないでしょうか。 「明・暗」「広・狭」「開・閉」の対比が感じられるような家となっています。
Data
- 所在地
- 埼玉県戸田市
- 敷地面積
- 119.30m²
- 延床面積
- 116.76m²

シックな色合いと和風テイストがちょうどよい玄関

リビングはくつろぎの空間としてとらえ自然素材(無垢床、梁、自然塗料)と間接照明で「ほっと」できる空間にしました。
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リビングと畳スペースを分かつ障子

敷地延長の狭い通路を抜けリビングに入ると外観からは予想もできないような外と内を繋いだ広々とした空間。
人の集まるリビングは開放的で長時間いても疲れない空間にしました。

お客様のご自宅にあった石、照明を利用し坪庭を「リ・デザイン」しました。
テラスをウッドフェンスで囲むことで水の音が響き住宅街とは思えないような「しっとり」とした場所となりました。

梁と床材、キッチン背面やインテリアの木材を統一させ、空間に一体感を持たせる


2階にあるプライバシー性に配慮したバルコニーと寛ぎスペース


Designer

人は1日24時間平等にありその時間をどのように使うかはその人の自由です。
視線が開けて、風が肌にふれ、陽が入りポカポカする中の心地よい場所で本を読んだり、子供と遊んだり、お酒を飲んだり、人それぞれ充実した時間はことなるでしょう。
充実した時間の多い「時間の価値」の高い家が心の豊かさにつながる「良い家」ではないかと考えます。
