
外と内が繋がるコンパクトハウス
全ての床に無垢材を使用した、心地よい温もりを感じられるお家が完成しました。2階リビングの延長のように使えるバルコニーは、室内と屋外の曖昧な境界によって生活空間に広がりを創出。スカイラウンジとして空を眺めたり、BBQを楽しんだりできる憩いの場として活用できます。LDKと水回りは別フロアに計画し、家族が集うLDKを広く取ることで、ゆとりのある空間を実現しました。
Data
- 所在地
- 東京都
- 敷地面積
- 113.29m²
- 延床面積
- 83.84m²

モダンな雰囲気を纏ったBOX型の外観。グレーの外壁に、引き締め役となるブラックのサッシを合わせてスタイリッシュな印象に。道路に面する側の窓の前に植栽を植え、お部屋から緑を眺められるだけでなく、外部からの視線も遮っています。

軒天の木質感がアクセントの玄関ポーチ

広がりと落ち着きが感じられる玄関

ゆったりとした空気感が漂う玄関。タイルと壁紙に用いたトーンの異なるグレーのコントラストが、奥行き感を演出しています。視線の先に窓を設けたことで、明るさをもたらすとともに1階ホールの開放感やデザイン性がアップし、意匠性の高い空間となりました。

1階水回りにも2階リビングにもアクセスしやすい主寝室。頭側の壁をふかし、厚みを利用してニッチを造作しました。就寝中に手元に置いておきたい目覚まし時計やリモコンの置き場所とするなど、便利に活用できます。ベッドサイドに設置した照明の光がふわりと広がり、心地よく入眠できる環境を整えました。

2面採光の明るい1階洋室

1階ホールから行き来できる洗面室。壁面にニュアンスカラーのタイルを貼り、清潔感のあるデザインに仕上げました。両サイドの壁面にコンセントを設置し、身支度の時間帯が重なっても家電を同時に使えます。

ウォークインクローゼット・洗面脱衣室・浴室までを一直線に配置し、使いやすさに配慮しました。ウォークインクローゼットは1階ホールからも出入りできる2WAY動線となっており、洗濯動線の短縮はもちろん、出かける前や帰宅後の身支度がしやすくなっています。

浮遊感のあるデザインが高級感を醸し出す1階トイレ

土間から繋がる階段は、蹴込み部分がない軽やかなオープン階段を採用しました。鉄骨の手すりは華奢でシンプルなデザインをセレクトし、視界や風、光が通り抜けています。

階段を上がるとバルコニーに面した2階リビングへ。腰壁を高くすることでプライバシーが保たれています。気軽に外に出て陽の光と風を感じたり、テーブルと椅子を出してBBQを楽しんだりできるなど、様々に活用できるリラックス空間となっています。

バルコニーへの出入口は、ポウハウスだから実現できる「跨ぎ」が無いのが特徴で、開放感のある連続的な空間を生み出しています。

足触りのよい無垢床がやさしく家族を包み込む安らぎのLDK。ダイニングキッチンの天井は板張りとし、建築化照明と組み合わせて光が柔らかく広がる立体感のある空間を演出しました。

高級感のある背面パネルを用いて、オリジナルのテレビボードを造作しました。無垢床や間接照明との相性がよく、落ち着いた雰囲気を演出しています。リビングのコーナーには可動棚を設置。本やお子様のおもちゃを手に取りやすい形で収納しました。

空間の役割を表現した天井デザイン

壁付型の半独立キッチンをデザインしました。お料理に集中できる環境でありながらリビングやダイニングとの繋がりがあり、家族とコミュニケーションが取りやすくなっています。リビングからは見えにくい場所に収納スペースを設け、すっきりとした空間を叶えました。

キッチンの壁には白いサブウェイタイルが使用され、ダークトーンの空間に明るさと立体感を加えています。

吊戸棚に隠せる水切り棚を採用。すっきりとしたキッチンカウンターを保つことができます。

リビングに隣接する明るい洋室

Designer

人は1日24時間平等にありその時間をどのように使うかはその人の自由です。
視線が開けて、風が肌にふれ、陽が入りポカポカする中の心地よい場所で本を読んだり、子供と遊んだり、お酒を飲んだり、人それぞれ充実した時間はことなるでしょう。
充実した時間の多い「時間の価値」の高い家が心の豊かさにつながる「良い家」ではないかと考えます。
