リビングテラス
敷地面積30坪、建ぺい率50%、容積率100%第一種低層地域に建つ2階建単世帯の住宅。 家に居る時にはプライベートを確保しながら自然環境を取り込みたいとの施主様のご要望をうけ、2階をパブリックルーム、1階をプライベートルームにした計画です。 2階にはプライベートの保たれた大型テラスがどこの場所からも見ることができ、明るさと開放感が感じられる住まいになっています。
Data
- 所在地
- 埼玉県川口市
- 敷地面積
- 100.61m²
- 延床面積
- 87.76m²
シックなブラックに横長の窓が印象的な外観
リビングは人の集まる場所としての位置づけで、平面的にテラスを接続させ、立体的に天井を高くし、3次元で開放感をだすようにしてあります。狭小住宅には日本建築の「透ける・抜ける・兼ねる」の技法を利用し計画することで、快適な空間にすることが重要です。
階段とダイニングの仕切りは、壁ではなく手摺にすることで空間に開放感をだしています。階段の窓は2階の視線の抜けで開放感をだしながら、1階に明るさを届ける吹き抜けの役割を兼ねて計画してあります。
外部からの視線をさえぎり、内部空間を大きくつなげた「外に閉じ、内に開く」日本建築の代表的技法を用いた室内空間です。
リビングとテラスの床はダイニングより2段あがって繋がっているスキップフロアーになっており、各々の空間が程々分かれていて落ち着いて暮らせるよう視覚的効果を利用しています。
リビングに近接する書斎。書斎にも一人でこもるのか、家族と共有するのか様々です。
今回の書斎は正面開口部からテレビを見る事ができ、スッキリとしたリビングを保つための収納の役割も兼ねています。
Designer
人は1日24時間平等にありその時間をどのように使うかはその人の自由です。
視線が開けて、風が肌にふれ、陽が入りポカポカする中の心地よい場所で本を読んだり、子供と遊んだり、お酒を飲んだり、人それぞれ充実した時間はことなるでしょう。
充実した時間の多い「時間の価値」の高い家が心の豊かさにつながる「良い家」ではないかと考えます。