二ッ宮の家
閑静な住宅街にある敷地を背景に計画。東南の道路に接道する敷地の中で、開放的でありながらも外部の歩行者から室内が覗かれない事と生活臭が外部にもれない空間構成を計画した。 施主様の趣味であるロングボードを収納するため、スキップフロア構成を採用し、玄関とつながるSICは天井高を3,500mm確保した。また、ラフな仕上にする為、あえて壁は合板仕上を採用。11.58㎡ある玄関・ホールはただの通過導線の為だけのスペースとしてではなく、ロングボードのメンテナンスやゲストと趣味を語らえるマルチスペースの用途を付け加えた。 階段を上ると、ワンルーム化した解放感あるLDKを配置した。勾配天井で天井高を最大3,300mm確保し、オートクチュールで作成した収納什器が印象的で、スキップフロアのダイニングキッチンとリビングを意識的につなぐ装置として設けました。キッチンからは2階の全て空間を見渡すことができる。
Data
- 所在地
- 埼玉県上尾市
- 敷地面積
- 113.65m²
- 延床面積
- 101.86m²
4つのボックスを組み合わせ、その隙間から風や自然光を室内に誘うファサード計画。
ダイニングキッチンから+500mmの段差を設けたスキップフロア構成を採用、バルコニーが隣接する場所にリビングを設けた。オートクチュールで作成した収納什器がブリッジの役割として、ダイニングキッチンとリビングを意識的につなぐ。
ステンレスで構成されたシステムキッチンとダイニングテーブルが印象的なスペース。後部の収納はオリジナル食器棚を採用し、約L:5,200mmの収納をクロスと同色とし、ミニマルな空間を演出した。
額縁のように切り取られたサッシュが東南側から沢山の自然光を室内に誘う。ダイニングテーブルは朝食を食べるときには爽快な空間の中、自然光や風を感じながら家族の団欒を楽しんで頂ける。
Designer
アメリカで培ったものは、文化の狭間から見えた家に対する価値観。
家という一番身近な環境が、どれほど人に影響を及ぼすかを考える。
「家は人を育てる器」だということ。