赤塚の家
計画地は、東京都板橋区の住宅地で武蔵野台地の北東端に位置する。丘陵地の雑木林と住宅街が共存する周辺環境を背景に、敷地の特性を読み取り、周辺環境と共鳴しながら、開放性と閉鎖性の均衡を主題としている。 室内の空間構成は、周辺環境にある丘陵地を散策しているかの様な設えとし外部との関連性を持つ。0.5階・1階では隣接する住宅と相互にプライバシーを確保・配慮し、森林からこぼれる柔らかな光やそよ風が感じられる様な落ち着いた空間である。2階・2.5階には丘の上にいる様な高揚感・開放性を感じられ、開口部からは敷地境界を超越した風景が眺望できる。季節の移り変わりや時間の変化を体感できながら豊かな生活がおこなえる。
Data
- 所在地
- 東京都板橋区
- 敷地面積
- 118.66m²
- 延床面積
- 88.61m²
開口部からは敷地境界を超越した風景が眺望できる
2階・2.5階には丘の上にいる様な高揚感・開放性を感じられ開口部からは敷地境界を超越した風景が眺望できる。季節の移り変わりや時間の変化を体感できながら豊かな生活がおこなえる。
天窓や大開口の窓、吹き抜けにより広く明るいリビングを実現。
室内の雰囲気に合わせたマルチ収納。古典的なディテールを散りばめどこか懐かしさもある設えとする。
0.5階・1階では隣接する住宅と相互にプライバシーを確保・配慮し、森林からこぼれる柔らかな光やそよ風が感じられる様な落ち着いた空間である。階段のディテールに市松模様(施主様の趣味に通じるアイコン)を採用し、見慣れた土間空間や古典的な日本の模様など日本的な要素用いることで、日本人の持つ感性や美意識、アイデンティティを日常生活に取り込む。
建物はディテールの集合体である。ちょっとした細部にもコンセプトの沿わせて考慮することによりオリジナリティある空間を作り出す。
Designer
アメリカで培ったものは、文化の狭間から見えた家に対する価値観。
家という一番身近な環境が、どれほど人に影響を及ぼすかを考える。
「家は人を育てる器」だということ。