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つながりと風を感じる家
立体的につながる空間構成が、家族間の絶妙な距離感と安心感を生み出すお住まい。空間をつなぐ吹抜けや窓の配置により、室内に心地よい風が通り抜けます。部屋の間仕切りをほとんど設けず、設けている所では引き戸を採用し、風の通り抜けと家族のつながりを実現しました。
Data
- 所在地
- 敷地面積
- 135.06m²
- 延床面積
- 103.50m²
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片流れ屋根とオーバーハングの凹凸により重厚感のあるファサードは、周囲の街並みに調和しながらも目を引く、洗練されたデザインです。玄関へと続くリズミカルなアプローチと鮮やかに彩られた植栽が華やかさを際立たせます。

アプローチ彩り豊かでリズミカルな

庭に面した玄関は、陽光が差し込む明るい空間。壁面に調湿機能のあるエコカラットを設え、ナチュラルなカラーでアクセントを添えました。玄関の縁台は、自社大工ウッドデッキ専門チームの職人によるオリジナルで、庭の縁台と統一した造りになっています。

木質感とブルーで統一された爽やかな印象のLDK。スキップフロアを取り入れることで限られた空間の中でも、広がりとつながりを感じられます。小下がりの畳コーナーは小さなお子様の遊び場にも。キッチンから様子も見られて安心の間取りです。

ダイニングから段差で変化をつけた小下がりの畳コーナー。窓際のカウンターは、段差部分と高さを揃えて、一体感を創出しています。段差に腰かけて本を読んだり、畳にゴロンと横になってお昼寝をしたりと多目的に使える、家族の憩いスペースです。

畳コーナーの奥には、リモートワークなどに集中できる書斎スペースを設けています。物のちょい置き台にもなる書斎脇のカウンターは、書斎~テレビ台~窓台~階段と囲うようにつなげました。さりげない設えにより、空間に統一感を生み出しています。

書斎スペースは作業に集中できる個の空間

造作ダイニングテーブルをはじめ、背面に設けた窓の木枠やカウンターなど、色味や素材感を揃えたこだわりの空間。キッチンのワークトップとダイニングの間は腰壁で絶妙な高低差をつけ、美しい水平ラインを描きました。お料理中の手元が見えにくいのもポイントです。

家のどこにいても家族の気配が感じられる安心感。個の時間を大切にしながらも、家族を感じられる絶妙な距離感が心地よい、立体的につながる空間提案です。通り抜ける風と共に明るい陽光も取り込め、吹抜けの開放感を際立たせています。

シナ合板貼りの天井は、床材と色味を揃えた自然塗料のリボスウォルナット仕上げ。手摺は存在感をあまり出さず空間になじむよう、手摺子にブラックスチール、ハンドレールにレッドパインを使用しました。すっきりとしたデザインが、つながりを感じられる絶妙な距離感を演出しています。

1階とスキップフロアの床材は、無垢のレッドパインに自然塗料のリボスウォルナット仕上げで雰囲気を統一。また各フロアを吹抜けでつなげることで、風が抜ける工夫を施しました。地域の風のデータを基に、心地よい風を取り入れる窓の配置を計画しています。

脱衣室と空間分けをした明るい洗面所
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Designer

暮らしやすさとは単なる広さ、大きさではなく、空間や家族のつながり、環境や地域とのつながりが心地よさを生む。
人が成長していくように、家も住み手と共に成長していく。
