光の抜ける家
光が回り込み、明るさと心地よさが生まれるナチュラルなリビング。ダイニングの家具と木素材をバランスよくコーディネートし、お気に入りのインテリアが室内風景を彩っています。家事ラクに配慮したコンパクトな生活動線が、日々の暮らしを豊かにしてくれることでしょう。
Data
- 所在地
- 埼玉県越谷市
- 敷地面積
- 239.05m²
- 延床面積
- 97.92m²
グレーの外観と緑化した芝生がコントラストを育む景色に、期待が高まるお住まい。外構はコンクリートを飛び石のように配置し、遊び心を加えました。芝生とコンクリートの境界はブロックではなく、芝をなだらかな斜面で造り、ナチュラルに繋がるよう工夫しています。
庭のウッドデッキと繋がる位置に地窓を設けました。玄関は西日が入り過ぎると暑く感じるため、地窓を設けて光の差し込み具合をコントロールしています。長さに配慮した間仕切り壁が、玄関とリビングのほど良い距離感を生み出し、家族の帰宅を温かく迎えることができます。
玄関ホールとLDKの間仕切り壁は、玄関からLDKが見えない長さに設えています。そのため光が回り込むように室内窓を設置し、壁にアクセントをつけて、のっぺりとした印象にならないようにしました。また、室内窓のフレーム色もリビングの照明に合わせています。
室内窓が印象的で、自然素材が心地よいリビング。床材は古くから家具材に使用されてきたホワイトオークを使用し、ダイニングの家具と風合いを合わせました。キッチン天井は、床に施したホワイトオークのスッキリとした木目に合わせて、節目の少ないシナ材をセレクトしています。
自然素材を使用した室内風景に、意外にもブラックのインテリアが溶け込み、空間を引き立てています。壁面のおしゃれな照明はセルジュ・ムーユのアプリク ミュラル アン ブラ ピヴォタン。読書などにも重宝し、夜はさりげない光で空間を彩ります。
キッチンの床はリビングから一段下げて、ダイニングに座っている家族と、自然と目線が合う高さに設えました。床材の変わり目は違和感なく変化させ、空間に連続性を与えています。足元にはクッションフロアを施しているので、水はねや汚れをサッと拭き取れます。
ホワイトと木質感が柔らかく、シンプルな印象の背面収納。上下セパレートタイプのポラスオリジナルの食器棚fufuに、造作のカウンターや飾り棚を設えました。ゴミ箱スペースを綺麗に納め、リビングから見えないように高さを工夫しています。
1階にまとめた水回りは、玄関からもキッチンからもスムーズに繋がるレイアウト。お料理とお風呂の準備や洗濯など、家事の同時進行がしやすい配置です。洗面台と脱衣室を分けているので、脱衣室をランドリールームとしても使えます。
階段の上り下りを最小限に抑えた動線のご希望があり、リビング収納を計画しました。収納の壁を天井までの高さにしないことで、圧迫感を無くし、広がりを演出しています。1階で生活のほとんどが完結できる住まいなので、老後に足腰が弱ったとしてもワンフロアで暮らすことができます。
スペースを有効活用した階段下収納
荒格子障子から柔らかい光を採り込み、やさしい光で包まれる和室。赤松の無垢フロアが温もりを添え、現代的な美しさを表現しています。お施主様は、布団で寝るのもお好きとのことで、布団が敷ける癒しの空間となっています。
2階の居室は突板フロアを採用しました。天然木の温もりを味わえ、表面の1枚1枚が異なった雰囲気を醸し出しています。ウォークインクローゼットは、お気に入りの洋服や小物をお店のように飾りながら収納できるので、毎朝気分が上がります。
オープンクローゼットを設えた子ども部屋
Designer
住み手の生活シーンをイメージし、居心地良い空間をつくる。
敷地のメリットを活かし、デメリットを感じない家にする。
奇抜な家をつくるより、住みよい家づくりをする。