犬と猫と住まう家
2人と犬1匹と猫3匹が居心地よく暮らすおうち。お施主様からペットの日頃の行動や習慣を伺い、トイレの配置や開口などに配慮しました。それぞれの個性に寄り添い、家族みんながリラックスして過ごせる住まいが完成しました。
Data
- 所在地
- 東京都
- 敷地面積
- 74.44m²
- 延床面積
- 85.28m²
静かに過ごせる場所にも猫用トイレをご用意。トイレスペースの上側は通常クロス仕上げですが、汚れの落としやすさを考慮してシート貼りを施しました。上部は洗面室の収納となっており、スペースを有効活用しています。
天井が南側に向かって広がり、高窓から自然光を採り込むリビング。天井にキャットウォークを張り巡らせ、勾配天井の高低差が狭い場所と広い場所を創出しています。猫ちゃんとワンちゃんそれぞれの居場所を確保した、居心地の良い空間です。
人とワンちゃん、猫ちゃんが時間と空間を共有するLDK。ワンちゃんは家族が集まるリビングを中心に過ごし、猫ちゃんは家の中を自由に歩き回ったり高いところでリラックス。適度な距離感を生むことで、お互いがストレスフリーに過ごせる環境を意識しました。
区画分譲された狭小地に立地しており、道路側からの視線が気にならないように光を採り入れながら、視線を閉じる設計を施しました。キャットウォークは回遊性をもたせ、高い位置に設けた窓からは猫ちゃんが外の景色を眺めることができます。
キャットステップは角の丸みを通常より緩く設定。またスカイラウンジからも室内の様子が見えるように、上部にFIX窓を設けました。FIX窓はスカイラウンジから見ると低い位置にあり、雨仕舞も検討しながらできる限り猫ちゃんの視線が室内に通るよう配慮しています。
見せる収納と見せない収納のバランスが素敵なキッチン。グリーンや照明が空間を彩り、インテリアがお好きな様子が伺えます。ダイニングでお酒を飲みながらゆっくり過ごしたり、スカイラウンジへ気軽にアクセスできたりと、おうちを楽しむ空間の中心として創り上げました。
床を一段下げることでキッチンに立った時に目線の高低差が少なくなり、自然と居心地の良さを感じられます。キッチンや洗面台付近の床は、メンテナンスが簡単なフロアタイルを採用しました。石目柄のコンクリートのような風合いが空間をやさしく引き立てています。
高さのある壁で囲まれたスカイラウンジ。お庭が作れない場合でもワンちゃんが自由に動き回ることができ、BBQや日向ぼっこを楽しめます。プライベート感がありながら、外との繋がりを感じられるのも嬉しいですよね。
LDKのキャットウォークから塔屋のホールとスカイラウンジへ自由に行き来できる「ねこあな」。猫ちゃんが階段を使わずに塔屋へアクセスできる専用の抜け道です。行動範囲が広がり自由に居場所を選ぶことができるので、のびのびと過ごすことができます。
個性的な表情のあるクロスに、レトロな風合いが可愛いらしいタイルが絶妙にマッチ。カウンターの右側には、ペットのお手入れをするためのスペースを確保しました。造作洗面台の下にも「ねこあな」を設け、猫用トイレへと繋がっています。
「ねこあな」は猫ちゃんしか出入りできない設計となっており、ワンちゃんと居住スペースを住み分けています。トイレへの行き来など猫ちゃんの日頃の行動を熟知されたお施主様から情報をいただき、落ち着いて過ごせる空間を創りました。
寝室はお施主様のプライベート空間。ワンちゃんや猫ちゃんが勝手にドアを開けることがないように、チャイルドロックを設置しています。2面に設けた高窓から光がほど良く入り、穏やかな朝を迎えられそうです。