スカイラウンジのある家
屋上に設けたルーフバルコニーは、我が家専用のスカイラウンジ。青空や夜空の下で家族時間を満喫したり、時には一人で過ごしたりと贅沢なひと時を味わえます。建築の難易度が高い部分もありながら心地よい空間づくりを目指し、インテリアも楽しめる寛ぎの住まいが完成しました。
Data
- 所在地
- 埼玉県さいたま市
- 敷地面積
- 106m²
- 延床面積
- 105.15m²
直線美と立体感が織りなす、敷地のポテンシャルを最大限に生かした外観デザイン。淡い色味の外壁に木目調の玄関ドアやグリーンのポストがよく映えています。外観の印象からも温かさや居心地の良さを感じる住まいです。
ナチュラルなアイテムを纏うお洒落な玄関
玄関を入ると、ネイビーブルーのドアがお出迎え。ストライプ柄のモールガラスが味わい深く、スタイリッシュで落ち着いた雰囲気を演出。玄関側から見てもリビングから見ても空間に溶け込み、インテリアのアクセントになっています。
玄関脇にシューズインクローゼットを設け、帰宅後は靴やアウター類をスマートに収納可能。リビングに入る前に手洗いができるので、生活スペースに外からの埃やウイルスを持ち込まず安心です。木素材やタイルなどはシックな色味でまとめ、インテリアに統一感があります。
リビングに+α空間の畳コーナーを設け、家族の居場所をゆるやかに繋ぐ間仕切り壁のあるリビング。床材は丈夫で上品な印象のバーチ(カバ)材、オイル塗装の無垢床を採用。畳コーナーとの繋がりもすっきりとしていて、ナチュラルなインテリアを上品に引き立てています。
リビング南東側に設けたスリムな吹抜けは、室内に明るい光を届けるだけでなく、2階と繋がることで上下の気配を伝え合うことができます。また採光計画の難易度が高めでしたが、吹抜けを設けることで効率のよい採光が実現でき、将来隣地に建物が建っても採光の確保が可能となりました。
お料理中などに、キッチン側からも畳コーナーにいる家族の様子がわかるように間仕切り壁に開口部を設けました。お施主様から格子戸のご要望があり、デザイナーからデザインをご提案。機能的かつお洒落で、可愛らしいカフェ風の室内窓に気分も上がります。
ダイニングキッチンの下がり天井は、シナ合板を自然健康塗料リボスのウォルナット色で着色し、落ち着きをプラス。グレージュのアクセントクロスが、キッチンと背面収納のコントラストを中和させ、空間をやさしく魅せています。
暮らしを彩るキッチンは、テクスチャーの美しいグラフテクトを採用。キッチンに立つとリビング全体を見渡せ、室内窓を通して視線が抜ける景色も楽しめます。足元はお手入れがしやすい素材を採用し、さりげなくゾーニングをしました。
ホワイトをベースにアースカラーが柔らかい雰囲気を生み出す、ナチュラルな空間。ダークブラウン色の半畳縁なし畳が空間に連続性を与え、間仕切り壁が半個室感を演出。お子様の遊び場やお昼寝スペース、家族の寛ぎの場として多彩に活躍します。
屋上へと繋がる階段と脱衣室の間にある洗面スペースは、建物の形状を活かしてカウンターを広めに確保。高窓から光を採り込み閉塞感を軽減しました。ブルーの壁紙と木素材・ラタンバスケットがリラックス感を漂わせる、爽やかなコーディネートです。
玄関ホールに配置したトイレは、ブラック色のクロスにヘリンボーン柄の床を合わせ大人な雰囲気に。空間の小さいトイレは個性のある柄や憧れのインテリアを気軽に取り入れやすく、他の空間との変化も楽しめます。
スリット窓から自然光が舞い降りる吹抜け
屋上からは、周辺の景色を一望。開放感と通り抜ける風が心地よく、天気が良い時にはスカイツリーも望めるとのこと。庭スペースが確保できない条件でも屋上スペースを確保することで、青空や星空の下でおうち時間を満喫できます。
Designer
真っ白な気持ちでお客様と対話し、設計図に向かう事を心がけています。
現代の多様なライフスタイルを柔軟にとらえ、空間として具現化していく事。その過程でさまざまな可能性を考えるようにしています。