暮らしにゆとりを纏う家
暮らしに心地良さが広がる2階リビングのおうち。リビングは広さを感じられるように、視線の抜けや開放感を生み出す空間演出を施しました。ワンフロアで完結する洗濯・収納動線や横並びのダイニングキッチンなど、毎日忙しくても快適に過ごせる工夫も詰まっています。
Data
- 所在地
- 埼玉県さいたま市
- 敷地面積
- 100.79m²
- 延床面積
- 103.92m²
格子が趣きとアクセントを添えるモダンな佇まいの外観。プライバシーに配慮し道路側の開口部を最小限に抑えつつ、光を採り込めるように窓の位置を高めに設定。カースペースはビルトインガレージを設けることで2台分の駐車スペースを確保しました。
ゆったりとした空気感が漂う玄関。柔らかなグレーと木質感がマッチし、やさしい雰囲気がインテリアを引き立てています。奥には大容量のシューズクローゼットを設け、ショップのようにスニーカーが並べられたスニーカーがアクセントになっています。
ご主人は50足以上のスニーカーやシューズをお持ちとのことで、それらを飾ることのできる造作棚をご希望でした。約4.5帖の土間スペースに可動棚とアウター類を掛けられる場所をご用意。スペースにゆとりがあるのでメンテナンスも十分に楽しめます。
折り返し階段は踊り場の踏板を正方形にした、シンプルでスタイリッシュなデザイン。スチールの色味は内装のイメージと合わせてグレーをセレクト。玄関ホールやリビングなど、どの空間ともマッチする柔らかな印象に仕上がりました。
トーンの異なるグレーの色味と、木質感が温もりを添える主寝室。白やグレーのファブリックがよくなじみ、リラックス感が漂います。洗練されたカラーコーディネートでシンプルになりすぎず、統一感ある空間となりました。
2階リビングに勾配天井を組み合わせた明るい空間。床はホワイトオークの無垢フロア、天井にウォールナット風の木調クロスを採用しました。勾配天井の木目が流れるように美しく、視線を開口部へと誘導。高めに配置した窓から視線が外へ抜け、心地よい開放感を味わえます。
バルコニーは腰壁を低めに立ち上げ、縦格子でモダンな雰囲気に。タイルデッキがバルコニーにゆったりとした表情を添えています。縦格子から心地よい風と光を採り込み、暮らしの中に非日常感が生まれる特別な空間となりました。
階段を挟んだリビングの反対側に、水回りやバルコニー、ウォークインクローゼットを配置しました。乾いた衣類はハンガーのままササっとウォークインクローゼットに移動するだけ。洗濯と収納動線がスムーズで、時短にもなると嬉しいですよね。
モノトーンを基調とした、シンプルで上品な洗面脱衣室。室内竿掛けを設置するとともに、外干しにも対応できるよう南東側のバルコニーに面しています。引違い戸は外からの視線を遮り、空間がすっきりと見える乳白色のガラスを採用。空間の統一感をより高めています。
お手入れがしやすく、納まりが綺麗なポストフォームカウンターを採用。石目調のメラミン化粧板とカウンターの形状をセレクトし、そこにセラトレーディングの洗面ボウルを組み合わせました。大理石のようなデザインを手軽に取り入れることができるのも魅力的です。
グレイッシュなグリーンのアクセントクロスに、ヘリンボーン柄の床をコーディネート。キャビネットはカウンターの上部からも収納ができる仕様で、空間の有効活用が可能に。インテリアが映える、ナチュラルな空間となりました。
Designer
アメリカで培ったものは、文化の狭間から見えた家に対する価値観。
家という一番身近な環境が、どれほど人に影響を及ぼすかを考える。
「家は人を育てる器」だということ。