格子のある情景
日本の伝統美を感じさせる佇まい。
素材選び、空間の使い方。すべてにこだわった、いいものだけを集めたこだわりの和邸宅が完成しました。
Data
- 所在地
- 東京都練馬区
- 敷地面積
- 151.42m²
- 延床面積
- 130.41m²
味わいのあるモルタルの外壁と軒を出した瓦葺きの純和風スタイル。
玄関格子やサッシ、2階の窓格子を黒で統一し、引き締めました。インテリアの一部のような雨樋とシンプルな生垣、余白の美しさを感じる門柱周りのレイアウトでしっとりとした庭園風に仕上げています。
日本の伝統的な蔵のような佇まい
期待感の高まる洗練されたアプローチ空間
古木調の梁と舞良戸式の下駄箱、式台には栃の無垢一枚板を使用し、趣のある和風のプランです。吹き抜けと地窓、格子から透けて見えるストリップ階段が空間に程よい抜けをつくっています。
和風の外観に合う引き戸タイプのドアを開ければ約5帖の開放的な玄関がお出迎え。
無垢フローリングと自然塗料で着色した梁、障子や大谷石など、ふんだんに使用した自然素材を体感できるLDK。
ダウンライトを配しすっきりとした照明計画で目線が上にいくため、2700以上の天井高があるように感じます。
玄関ホールからつながるのはリビング。
窓の内側に障子をしつらえ、カーテン不要なうえすっきりとした印象を与えます。また、梁にダウンライトの照明が当たり、光が屈折することで間接照明のような効果が生まれ、味わいを深めています。
存在感のある造作のダイニングテーブル。こちらはタブの木の一枚板を使用しています。
板貼りとすることが多い腰壁に大谷石を採用し、間接照明で照らすことで見た目も手触りも楽しめます。
料亭のようなダイニングカウンター
キッチン背面は格子戸を配し、生活感が出やすい冷蔵庫や食材などを隠すことができるのも嬉しいポイント。
約4.5帖の畳コーナー。フチなしの琉球畳を市松敷きとしたモダンなデザイン。
一角に設けた足を下ろせる掘りごたつ式のカウンターは在宅ワークにぴったりのスペース。LDK同様、窓の内側に障子をしつらえたため、カーテン不要ですっきりとした見た目です。
造作の洗面台をしつらえた洗面室。
脱衣室と洗面室を分け、各空間の役割を独立させたことでより家族が使いやすいスペースとなりました。また、LDKからの続き間とすることで無機質なクッションフロアになりがちな床も無垢フローリングとしています。
階段の踊り場に配置された本棚
2階の共用部分とそこにつながる小あがりの寝室。床下は収納スペースとなっています。
2階の共用部分とそこにつながる小あがりの寝室。床下は収納スペースとなっています。
板貼りの勾配天井が開放感を感じさせます。
1階玄関吹き抜けの上部にあたる空間はまるで秘密基地のようなロフトとして余すことなく活用しています。
Designer
暮らしやすさとは単なる広さ、大きさではなく、空間や家族のつながり、環境や地域とのつながりが心地よさを生む。
人が成長していくように、家も住み手と共に成長していく。