座で暮らす家
お子様が独立した、ご夫婦2人の為のお家。
夫婦2人の心地よい暮らしを追及しながら、遊びに来る子世帯もおもてなしできる。
こだわりは「座」の生活。
日本の住宅は靴を脱ぎ、内と外の生活を明確に区別している。それは場所を選ばず寛ぎ、横になり昼寝をし、和になり自然に集まり、自由に多目的に使えることを意味する。
「座」の生活を段差中に組み込むことで自然素材に触れる機会も多く、低重心の生活空間は広がりと心地よさをも生み出す。
Data
- 所在地
- 埼玉県
- 敷地面積
- 155.12m²
- 延床面積
- 103.13m²
丸窓がアクセントの、シンプルな和モダンの外観
和室と土間玄関をつなぐ、にじり口から猫ちゃんがちらり。
玄関とリビング・和室が隣接し、無駄のないコンパクトな設計。
落ち着きのある無垢の床のリビング。壁付TVの裏には、建具のないすっきりとした収納が。
TVの配線も後ろに隠すことで、整頓されたリビングに。
ダイニングテーブルは置かず、キッチン前にカウンターテーブルを設置。
ご飯を作りながら、お酒を飲みながら夫婦の団欒の時間を過ごせる、特別な空間。
琉球畳を用いた和室。玄関つながるにじり口は、お客様との会話から生まれた遊び心。
2人暮しなので、しきりや扉は作らずシンプルな設計。
趣味の読書が加速するような、大容量の本棚を造作しました。
Designer
朝起きて、夜寝るまで……家の中では小さなドラマが続いている。
ずっと続く日常。この生活を心地良く過ごすための家。
ワンシーンを切り取ってデザインするのではなく、人の動きや目線、「つながり」を考えて「家」を創る。
そこには温かな人の生活がある。