自然光を取りこむ都市型住宅
吹抜けの広がりが心地よく、軽やかなストリップ階段と相まって心地よい開放感や視線の抜けを感じることができるお住まい。延べ床面積約25坪ながらウォークインクローゼットや納戸、シューズインクローゼットなどたっぷりの収納を設けました。
Data
- 所在地
- 埼玉県
- 敷地面積
- 104.06m²
- 延床面積
- 82.80m²
BOX型を組み合わせたような立体感のある外観
住宅街に建つモダンな外観のお住まい。角地のため隣地から見えやすい位置には窓を極力設けず、プライバシーに配慮しました。ポーチの軒天やバルコニー下、玄関ドアに木調のアイテムを取り入れ、グレー×ブラウンの配色が外観に高級感を添えています。
木素材と曲線のラインが柔らかな印象を与える玄関。ロールスクリーンを設けたことで、来客時には目隠しになりスッキリとした玄関になります。
心地よい風と光を取り込む吹抜けのリビング
吹き抜けにより自然光が室内にたっぷりと入り、明るく広々とした雰囲気を作り出します。 また、視覚的にも空間が大きく感じる効果があります。
リビングの上部に吹抜けを設けました。住宅街においても、隣家の視線を気にすることなく太陽の光をふんだんに取り込むことができ、明るさとプライバシー性の両方を確保。2階バルコニーに面しているため、お掃除がしやすいこともポイントとなっています。
天井にフロア張りを施した、温もりとくつろぎを演出する天井デザイン。木と相性の良いグレー系のインテリアをバランスよくコーディネートした、リラックス感が漂うリビングとなりました。天井のフロア張りとリビングの床材は張る方向を揃え、一体感と奥行きを強調しています。
周辺の木々の緑をそのまま暮らしに取り込める、ピクチャーウインドウのあるダイニング。リビングに入るとすぐ目に飛び込んでくる位置にあり、気持ちよく視線が抜けていきます。緑と光と風、天井に施した木によって自然の心地よさが感じられる空間となりました。
開放的でオープンな空間を演出する対面カウンターキッチンを採用。キッチンからリビング全体を見渡すことができ、お料理中でも遊ぶお子様を見守るなど家族とのつながりを感じることができます。
キッチンの天井を低くすることで空間にメリハリを生み出しました。リビング側から見た時の奥行きを創出し、広がりを感じることができます。背面収納や天井に同系色を用いて統一感を演出。落ち着いた色味でまとめられたセンスを感じるキッチンとなっています。
キッチン横に洗面スペース・脱衣室・浴室・トイレを配置しました。水回りや洗濯スペースを1階に集約し、物干しのある2階バルコニーまでの動線も最短距離で確保。家事ラクに配慮したコンパクトな生活動線となっています。
雰囲気のあるタイルでアクセントをつけた造作洗面台。カウンターと洗面ボウルが一体型でお掃除も楽々です。脱衣室と扉で仕切られているので、来客時や他の家族が使用する時でもより使いやすいスペースとなっています。
スタイリッシュなトイレ空間
階段下のフリースペースにカウンターを造作しました。勉強をしたり、ちょっとした調べ物をしたりと自由に活用できます。階段はストリップ階段を採用しているため、閉鎖的になりがちな階段下でも明るく開放感があります。
1階ホールからリビングに入ってすぐの場所にある、スタイリッシュなストリップ階段。鉄骨のブラックが空間全体を引き締めています。腰壁の部分を透明のパネルにすることで、安全性を保ちながらデザイン性の高い仕上がりとなりました。上った先にはバルコニーへ通じる窓があり、2階の光をふんわりと1階へ届けています。
1階の様子が伝わりやすい吹抜けの階段
照明やコンセントを設置したワークスペース
Designer
人は1日24時間平等にありその時間をどのように使うかはその人の自由です。
視線が開けて、風が肌にふれ、陽が入りポカポカする中の心地よい場所で本を読んだり、子供と遊んだり、お酒を飲んだり、人それぞれ充実した時間はことなるでしょう。
充実した時間の多い「時間の価値」の高い家が心の豊かさにつながる「良い家」ではないかと考えます。