SLIT HOUSE
『スリットから街とつながろう。』 都内近郊の住宅地においての計画。その立地条件や周辺環境からプライバシーを重視し、過度に閉鎖されたデザインが多く見られる。閉ざされた住宅が並列した街並みは、コミュニケーションを失い、空虚な場になって行く。 今回の計画においては『繋がり』をコンセプトに、街に面した部分にスリットをもうけ住空間と街をつないだ。人と街をつなぎ『個』だけでなく『集』で生活していく街へ発展できるような住まいを提案したい。
Data
- 所在地
- 埼玉県さいたま市
- 敷地面積
- 307.77m²
- 延床面積
- 104.54m²
住まいの中の一部を外に誘導するようにデザインにした事で、誰かと接するきっかけを自然と増やしていく。その結果コミュニケーションが発生する。そのような環境を日常生活の中に組み込んでいくことで、意識せずとも様々な事に興味を持つ事が出来る。
スリットを形成するシンプルなデザインの外壁
光が漏れだすシンプルながら存在感のある外観
外部と繋がるリビングは、上部が吹き抜けており空間全体に一体感があり、住まう人にお互いの位置を自然と認識させる。
吹き抜けにより陽光が広がる明るいリビング
1段上がったマルチスペースは最初は子供の遊び場から時間の経過と共に、その時のライフスタイルによって用途を変えていく。
キッチン・ダイニングと階段途中にあるマルチスペースなどそれぞれの居場所が自然と繋がるようになっている。
リビング・外部のテラス、SLITを介して街とつながる。街とのつながりを持った住まいは地域コミュニケーションを発生させる。
Designer
真っ白な気持ちでお客様と対話し、設計図に向かう事を心がけています。
現代の多様なライフスタイルを柔軟にとらえ、空間として具現化していく事。その過程でさまざまな可能性を考えるようにしています。