愛車と暮らすガレージハウス
ガレージで思う存分、車やバイクに触れることができ、書斎からも愛車を眺められる至福の時間。お施主様の遊び心を大切に、統一感の高いシンプルでスタイリッシュな住空間をデザインしました。こだわりの空間が、日々の暮らしにいつも以上の愉しみをプラスしてくれます。
Data
- 所在地
- 埼玉県
- 敷地面積
- 120.00m²
- 延床面積
- 130.83m²
玄関のある隣地境界線側の外壁は、圧迫感が無いように、1階の壁面を2階の壁面ラインより内側に下げています。跳ね出している2階の壁面も段階的に下げる事で、道路側からの圧迫感に配慮しました。また、軒裏に木質素材を使うことで、柔らかい雰囲気の外観に仕上げています。
ビルトインガレージは、車とバイク2台をゆとりをもって格納できるサイズ。車とバイクの出入りがスムーズにできるよう、ガレージシャッターの開口は4.8mに設定。間仕切りの無い大空間は、出入りだけでなく、メンテナンススペースとしても、使い心地の良い空間となっています。
ガレージ内には、メンテナンスの際に重宝する水道を設置しています。タイヤやライダースジャケット、メンテナンス用品等をまとめて収納できるよう、随所に収納スペースを計画。こだわりのガレージが、愛車と過ごす至福の時間をもたらしてくれます。
造り付けのカウンターや吊本棚を設置した、趣味や仕事に没頭できる特別な空間。書斎からガレージ内を見渡せ、ホールからはガレージへ直接行き来できます。書斎、ホール、ガレージの繋がりは、ドライブやツーリングなどの計画もイメージがしやすく、毎日が楽しく暮らせる空間となっています。
広めの玄関土間は、自転車を置けるゆとりあるスペースを確保しました。土間と繋がるシューズクロークを設えているので、空間を美しく保てます。鉄骨階段の色彩は、視覚的に主張しない黒い階段とし、階段の段板に木素材を使用することで、ホールの床材との一体感を創出しました。
「鉄骨階段から愛車を眺めたい」というお施主様の願いを叶えた、スタイリッシュなホール空間。鉄骨階段を用いてスケルトンな階段にすることで、愛車を愛でることができ、ガレージとの一体感をもたらします。階段の3段目までは壁を設けず、視線が抜ける工夫を施しました。
2階リビングは、勾配天井とバルコニーが一体感を生み出す、明るく開放的な空間。床材に、優しい木目と耐久性が特徴のホワイトオークを採用しました。ホワイトオークのナチュラルで明るい色合いが、モノトーン基調のシンプルな空間に優しさと温もりを添えています。
キッチン天井を低く落ち着いた色彩にすることで、空間にメリハリが生まれ、勾配天井と相まって開放感をより強調しています。テレビボード側とキッチン側に設けた窓からも光を採り込むことで、LDKに光が広がり、居心地のよい空間を創り上げています。
グラフテクトのキッチンは、キッチン天板と面材を同系色でまとめ、統一感を演出。天井やリビングの壁もキッチンと同系色を施し、統一感のあるシンプルなLDKに仕上げています。床はお手入れが簡単なPタイルを採用し、グレーのアクセントで足元を装いました。
間接照明が落ち着きを演出する寝室
造作洗面台は、計画段階で収納する物を検討し、収納する物のサイズに合わせて棚の高さを設定しています。また、洗面台と一体で作ったパウダースペースは、洗濯物を畳むスペースとしても活用可能。家事もメイクも座って楽に使用でき、毎日気分を高めてくれます。
モノトーンの色彩でまとめた、スタイリッシュでカッコいいトイレ。ディスプレイのようなペーパーストックは、ペーパーが壁面にぴったりと収まる寸法に設えました。意匠性の高い空間にマッチする、シンプルで使いやすい収納となっています。
Designer
自分の家を設計して気づいた、何を優先するかが変わった。
長く住まうものだからこそ、遊び心は必要。
でも無駄な遊びは不要。
そのバランスが取れていると、誰にとっても心地よい空間になると思います。