Wall house
壁を建てることで、その先の空間を際立たせたお住まい。外部の通り側からは窓のない外壁を計画し、内部は寝室の壁を独立させるなど、背後の空間を緩やかに仕切りました。またポウハウスオリジナルの耐震性能や造作家具により、開放感と個性のある空間を実現しました。
Data
- 所在地
- 千葉県
- 敷地面積
- 163.09m²
- 延床面積
- 126.69m²
前面道路側に窓のない外壁を計画した、スタイリッシュな外観。通りから内部の様子が分からない住まいにすることで、プライバシーに配慮しました。防犯上も有効で、窃盗犯から狙われにくい効果があり、暮らしに安心感が生まれます。
温もりを感じる落ち着いた玄関ポーチ
ゆとりあるシューズインクローゼット
カラーのグラデーションによる奥行き感のある階段
階段手摺は一般的には丸いデザインとするところを、四角いデザインにすることで、デザイン的な統一感を演出。手で触れるところを木製で造り、手触りと使い心地の良いデザインとしています。また、造作洗面台にも四角いデザインのミラーを取り入れ、統一感を高めました。
天井の高さに変化をつけた2階LDKは、リビングをくつろぎスペース、ダイニングを生活の中心として、役割によって空間を分けました。リビングは低い天井側から外部のスカイラウンジへと視線が抜けることで、スカイラウンジの開放感をより際立たせています。
ブルーのアクセントクロスで爽やかな印象の明るいリビング
スカイラウンジ側の壁を小さくし、開口部を大きく取ることで、広さ感を阻害せず開放的なLDKを創出。この小さな壁を実現できるのは、構造の立体解析ができるオリジナル構造計算ソフト「ウッドイノベーターNEXT」と、高強度のオリジナル耐力壁によるものです。強度とデザイン性・快適性の両立を可能としています。
キッチン上部にロフトを設けることで、座面の高いダイニングの天井を高く設定。空間の役割を天井の高さによって分ける事で、視覚的な一体感を出しながら、各空間の役割を明確にしています。
落ち着いたシックな色彩でまとめられた、大人な雰囲気が漂うキッチン。ブラック×木質感でカッコよさを装い、アクセントクロスで柔らかさを添えています。コンロ横に可動棚付きの収納スペースを設けているので、料理中の動線もシンプルかつ便利に使えます。
開放感たっぷりのスカイラウンジは、太陽と風を感じながら大人の趣味を愉しむ空間。プライベートな空間で人目を気にせず日焼けをしたり、ご夫婦でお酒を嗜んだりと楽しみが広がります。また全開放サッシにより、リビング側からも心地よい開放感に満たされます。
階段手摺や1階造作洗面台のデザインにあわせて、2階ホールのスチール手摺も四角いデザインで統一しました。直線的なディテールが空間の統一感を高め、上品な色彩やシンプルな照明がスタイリッシュな雰囲気を与えています。
寝室はベッドヘッドに壁を設け、背後に収納スペースを配置することで、緩やかに空間を仕切りました。収納スペースへの出入りがしやすく、生活動線がスムーズな構成です。また、ベッド回りにゆとりがあるので、ベッドメイクも楽に行えるストレスフリーな寝室となっています。
便利なカウンターを設えた多目的に使える空間
Designer
お客様の要望に、その建物を永く使ってもらえるような提案を加えて設計したいと常に思っています。
時代が変わっても色褪せない、次の世代にも愛される住宅が増える、そんな世の中になれば良いなと。