絆を育むつながりの家
自然光に満ちるLDKと、子ども部屋やご夫婦それぞれの書斎が緩やかに繋がるお住まい。各々のプライベートスペースを確保しながら、家族の気配や繋がりを感じられる工夫を施しました。居心地よく暮らせることでおうち時間が増え、お子様の笑い声が絶えない特別な時間を過ごされています。
Data
- 所在地
- 千葉県市川市
- 敷地面積
- 207.71m²
- 延床面積
- 158.91m²
柔らかなグレーの外壁を纏い、開口部から光を採り込む外観。北側に崖があり建築可能な範囲が制限されているため、3m開けて建築しています。敷地内のお庭では、お子様がのびのびと外遊びを楽しまれています。
ゆとりを纏う玄関は、シンプルな2way仕様。出入りの際にシューズクロークを経由できるので、玄関まわりをいつもスッキリと魅せることができます。大容量の可動棚には、お気に入りのシューズをたっぷりと収納できます。
床から一段上げた畳コーナーを設けた和の空間。客間として使用したり、お施主様のご両親が宿泊される際のお部屋として設えました。畳コーナーの下には収納スペースを備えているので、空間を有効活用できます。
室内から眺めを愉しむ坪庭
天井に木目調のクロスを施し、白木の木目と白のコントラストが映える空間に仕上げました。間接照明を鏡側に設けることで、鏡を見るときに顔に光が当たるよう配慮しています。洗面室と浴室の間は透明ガラスで開放感を演出。浴室使用時は湯気でガラスが曇るため、洗面室からの視線は軽減されます。
中庭から柔らかな光を採り込む、スタイリッシュな玄関ホール。壁のアクセントにリビングと同じコンクリート調のクロスを、床にPタイルを施しました。天井板にはタモ材を使用し、階段のスチール手摺などのブラック系のアイテムが、木と黒のコントラストを描いています。
家の中にいる家族の居場所を感じられるように配置した2階の階段。階段の腰壁にはガラスブロックをデザインし、1階に柔らかな光を届けています。また腰高の壁にする事で視覚的な繋がりを得ながら、LDKと通路スペースを機能的に分けました。
LDKのある2階に、ご夫婦それぞれの書斎スペースを設けました。家族が集うLDKと各々のプライベートスペースに繋がりのあるレイアウトです。家族の様子を身近に感じながら、自分時間も大切に過ごせます。
キッチンの隣に設けた奥様の書斎
家族が集まる2階は、インナーバルコニーを囲むようにLDKを配置しました。バルコニーに高めの腰壁を設えているので、外からの視線が気にならず、心地よく過ごせます。お施主様から「広い空間に明るい光が差し込み、室内環境も快適」との声を頂き、お気に入りの空間となっています。
勾配天井が縦の広がりを生み出すダウンフロアのリビング。床材にホワイトオークを使用し、天井にはタモ材に木格子を施して、自然素材による居心地の良い空間を生み出しました。様々なテイストと相性の良いコンクリート打ちっぱなし風のアクセントクロスが、木の素材感をより引き立てています。
インナーバルコニーから光を採り込む明るい空間
ペニンシュラタイプのキッチンをアイランド型にレイアウト。キッチン側面も天板と同じ材料で仕上げているため、家具のような美しい設えを実現しています。レンジフードの色も、キッチンの水栓や扉の色と合わせてブラックをセレクト。お掃除などのメンテナンスに配慮し、キッチンまわりの床材にPタイルを施しました。
外と繋がるインナーバルコニー
子ども部屋の天井は勾配天井になっており、ロフトと空間を繋げることで限られたスペースでも伸びやかな開放感を創出。部屋の中央には将来、間仕切る時に下地として使える化粧梁を現しました。丈夫な構造材をそのまま出すことで、ブランコを取り付けて楽しめるようにしています。
Designer
自分の家を設計して気づいた、何を優先するかが変わった。
長く住まうものだからこそ、遊び心は必要。
でも無駄な遊びは不要。
そのバランスが取れていると、誰にとっても心地よい空間になると思います。