Modern Grayish Box
住宅密集地に建つ、こだわりの詰まった3階建てのお住まい。モノトーンの配色を中心にまとめたオシャレな空間と機能性の高い設えが、暮らしをワンランク上のものにしてくれます。「お家で過ごす時間が愉しく、一つ一つの部屋が気持ちの上がるお部屋」とお施主様からお声を頂きました。
Data
- 所在地
- 埼玉県富士見市
- 敷地面積
- 105.48m²
- 延床面積
- 117.58m²
明るさと開放感を感じながら、周囲からの視線をカットした外観デザイン。建築地は土地の一部が食い込んだ変形敷地で、土地の最小間口が6mを切る敷地です。民法上の最小空き寸法50㎝を切らないよう配慮しながら、2階と3階を跳ねだす事でBOX型の外観にまとめました。
植栽と灯かりが情緒を生み出す夜の外観
階段は大工さんが一緒になって現場で詳細を決め、美しさにこだわった仕上がりになっています。お施主様の意図を汲みながら、光の当たり方まで配慮しました。階段を際立たせる演出を、色合いだけでなく照明を効果的に使っています。
デザイン性と機能性を両立させたお住まい。お打ち合わせの当初からご希望されていたグレーと黒を中心に空間をまとめ、木の温もりを添えることで、モダンな雰囲気に仕上がりました。リビングのフロアはクレイ柄の床材を使用し、木部とのコントラストを演出しています。
バルコニーの出入り口にあるベンチは、お子様のおもちゃが広がらない収納にもなっています。視線を遮るソファーを設置せず、大人がくつろぐ腰かけと収納を兼用している造り付けのベンチは、家族のお気に入りのスペースです。
リビングから繋がる開放的なバルコニー
階段の木部がアクセントになるよう、階段以外の色をモノトーンカラーでまとめました。宙に浮いたような手摺は、お買い物袋など荷物を運ぶ際に、階段の上がり口の壁に荷物をぶつけないように壁をなくしました。上下の階から2階リビングへ頻繁に行き来をするための配慮です。
キッチンは空間の一体感を出すため、色合いや質感にこだわりました。ダークグレーを基調に、艶消しの質感で統一。空間のアクセントに木を使う事で、冷たい雰囲気にならないようにしています。背面には、床から天井までの、高さがある収納を設え、収納量を確保しました。
ダイニングの上部に設けた吹抜けが、住宅密集地内でも明るさと開放感をもたらしています。周囲からの視線を気にせず、光を取りこむ事ができ、室内に心地良さを届けます。アクセントに化粧梁を施し、木の優しい表情と縦の広がりを楽しむ空間となりました。
在宅ワークでも、資料を広げたりする事が出来るように、カウンターを広く取っています。仕事をする際に気分が上がるよう、開放感と使い勝手を両立させました。快適な空間での仕事は、気持ち良くはかどります。
モノトーンのモダンな和室は、将来奥様が書道教室を開くために設えたお部屋。書道教室を開いた際に、生徒さんに「魅せる」部分となるので、色合いをシックにまとめました。また生徒さんが気軽に和室まで赴けるように、玄関から土間続きとなっています。
寝室は、ダークな色合いと木のアクセントで、囲まれた雰囲気が落ち着きます。柔らかな光を取り入れてくれる横長の窓とお揃いのニッチは、コンセントや照明など使い勝手にも配慮しています。
インテリにこだわった子ども部屋
洗面所と浴室の間仕切を透明ガラスにする事で、広さを感じるつくりになっています。浴室を使っている時は湯気でガラスが曇るため、洗面所からの視線は意外と気になりません。お子様が小さい時はお互いの様子が分かるので安心です。広さ感と使い勝手を両立したデザインとなっています。
一面のミラー貼りが広さを演出する上品なトイレ空間