ラグジュアリー・モダン
「リビングでの暮らしを楽しむ」をテーマにした、ホテルライクな空間を目指した住まい。防犯面やプライバシーに配慮しつつ、外部から綴じ過ぎず適度に開いた部分のある構成です。住宅が密集する都市部ならではの課題に対し、角地の立地を活かしデザイン化しました。
Data
- 所在地
- 東京都練馬区
- 敷地面積
- 104.29m²
- 延床面積
- 104.22m²
2つの異なる形状のボックスが重なったような、立体的で存在感を感じるファサード。開口部を最低限にしつつ、シンプルながらもデザイン性の高さを感じる住まいです。
角地に位置しているので防犯面やプライバシーへの配慮は欠かさず、窓を小さく、バルコニーの立ち上がりを高めに設計。外部に対し綴じ過ぎず適度に開いた部分もある外壁が、スリットと一体化したようなデザイン。陽光を享受する角地の立地をうまく活用しています。
建物の前面に車2台分の駐車スペースを確保しました。アプローチの階段を上った玄関前のステップは、玄関とのフラット面のスペースにゆとりを持たせています。趣味のアウトドア用品をスムーズにSICへ運べるようプランニングしました。
上品な雰囲気のLDKは、家の中での暮らしを豊かにする工夫が随所に詰まっています。階段部分に設えた造作収納は、パイン集成材に塗装したものとスチール製のを組み合わせたオリジナル。お仏壇のサイズに合わせ造作し、モダンな雰囲気が一つのインテリアのような印象を与えています。
リビングダイニングはラグジュアリーな雰囲気を演出する、上品な木質感の素材を使用。床材はブラックウォルナット色の突板、リビングダイニングの天井はゴールデンチェリー色の厚単板突板を採用しました。リビングの一部壁面には引き戸の下部収納をさりげなく設け、物が溢れない心地よい暮らしを叶えました。
ダイニングはウッドデッキと隣接し、南側に面した開口部から光を取り込みます。造作食器棚の隣にはトール収納を備え、パントリーやリビング収納を兼ねたマルチ収納として使用できます。
忙しい朝の身支度も家族で使えるゆとりのある洗面カウンターを設え、デッドスペースになりがちな部分には、壁面の可動棚で収納力を持たせました。洗面室に室内物干しを設置しているので、洗ってすぐに干すことができ、洗濯動線も短くスムーズです。
ブラウン×グレー調の落ち着いた色味でまとめられたセンスを感じるキッチン。オープンな対面式ありながら、高さのある腰壁で手元をクローズしました。キッチン背面の上部収納や造作食器棚の水平ラインが美しく、統一感があります。
どの角度から眺めても生活感を感じさせない、美しいデザインのキッチン。ダストボックスが収まるスペースをあらかじめ計画しているので見た目もすっきり。横並びのダイニングは普段の食事やホームパーティーでの配膳動線も意識しました。内装とマッチしたダイニングテーブルはお施主様の持ち込み家具。住まいの雰囲気に合わせて、インテリアをコーディネートするのも楽しみの一つです。
お子様が小さいうちは1部屋で、将来的に間仕切りをして2部屋に分けられるプラン。出入口を2つ、クローゼットもそれぞれで使えるように配置しました。光を確保しながらプライバシーに配慮するため、窓を小さめに設計しています。
鉄骨階段は左右の造作収納と一体化し、インダストリアルな雰囲気を演出。床材や柱あらわしは木素材を黒檀色の自然塗料で塗装し、木目を感じるカッコいいスタイルです。
トップライトから光が階段を抜け、光が壁に反射しながら1階まで明るさを届けます。
扉を設けず、魅せる収納を意識。隙間から覗く階段がおしゃれなアクセントに。
WICは主寝室と書斎の2つの入口を持ち、回遊動線で繋がります。お洋服をたっぷり収納できるよう、パイプを2段設けて収納力と使いやすさにも考慮。WICが寝室以外のスペースと繋がることで使い勝手も良くなる、ライフスタイルに合わせた動線です。
2階に設けた約3.2帖の書斎。
図書館のように本をたくさん並べられる可動棚を2カ所に設けた、集中できる空間です。書斎の奥はWICに繋がっているので、お出かけ準備の動線も短くなります。
Designer
お客様の要望に、その建物を永く使ってもらえるような提案を加えて設計したいと常に思っています。
時代が変わっても色褪せない、次の世代にも愛される住宅が増える、そんな世の中になれば良いなと。