和風旅館をイメージしたもてなしの家~和美庵~
慌ただしい都心の住宅街にたたずむ一軒の和風旅館のような佇まい。やわらかく漏れる光が客人を迎え、まるで時が止まったかのように穏やかな時間を感じさせる。もてなしの空間として演出された各ゾーンが非日常へと客人を誘い、和モダンの世界へどっぷりと浸かってゆく。日本の文化を重んじ、継承しながら新しいものへと形を変えてゆく。
Data
- 所在地
- 東京都葛飾区
- 敷地面積
- 189.02m²
- 延床面積
- 124.84m²
都心の住宅街に和風旅館を思わせる佇まい
外光をあえて遮断し、間接照明のみで演出されたもてなしの空間を作った。質感あるタイルと竹が屋外空間のような遊び感をもたらし、驚きの空間を生み出す。デザインされた障子からもれるやわらかい光が、次のゾーンへの期待感を促す。
土間を抜けると奥行き感あるLDKが広がり、飾り棚には季節感や主の趣味嗜好を凝らした小物達が客人を迎える。段々に低くなるキッチンカウンターや造作テーブルが奥行きを感じさせる。
約3.7畳の小上がり畳空間が絡むバリエーション豊かなくつろぎの空間。時には昼寝を楽しみ、足を入れカウンターで読書もよい、ソファー替わりとして客人の集うスペースにもなり、洗濯物を畳むことも...。生活の中に様々な形で絡み、更に色々な用途に発展してゆく。そして、これらのすっきりした空間を演出する為に、約6m弱の大型収納が背面に存在する。バランスがとれてこそ、初めて質のよい生活が維持できる。
何層にも重なった門柱・大和塀が奥行きを感じさせ、ほんのりと漏れる明かりがもてなしを演出する。本物素材を絡め品格を感じさせる。
Designer
大切にしていること
①家づくりを楽しむこと
②あらゆる可能性を求め続けること
③背景を大切に
④何事にもシンプルであること
⑤生活シーンをイメージすること