庭と繋がる広い土間のある家
シンプルなデザインが目を引く外観に、ゆとりある庭を設けた和モダンなお住まい。和の要素やテイストをさりげなく組み合わせた広い土間や、天然木の風合いを楽しみながら空間を曖昧に仕切る木格子を設けるなど、お施主様のこだわりが詰まったお家です。
Data
- 所在地
- 埼玉県
- 敷地面積
- 155.04m²
- 延床面積
- 103.50m²
南西側に傾斜しているひな壇状の街区に建つお住まい。隣地や道路との高低差など、敷地の状況を活かした住まいとなるように設計しました。南側に開放的な人口の庭と、庭に隣接してのんびりくつろげるウッドデッキを設けています。
柔らかな光が家族の帰りを出迎えてくれます柔らかな光が家族の帰りを出迎えてくれます
土足での回遊性を確保した広々とした玄関。梁あわらしや木格子、R下がり壁などをポイント使いすることで、シンプルながらさりげなく和のテイストを空間になじませました。土間床はタイル、床材はあずみの松無垢床を採用。一部に塗り壁、化粧梁にはリボス塗装の赤松を用いて落ち着きを添えています。
天然木の風合いを楽しむことができる木の格子を天井まで採用しました。玄関に入って木格子を斜めから見ると、向こう側が解り難いという特性を活かした、プライバシーを確保しながらも家族の雰囲気を感じられるデザインです。
ガラスの質感とフレームによって、光の陰影まで楽しめる造作洗面。格子のシルエットとのコラボが美しい影を投影しています。玄関脇に設けているので、帰ってすぐ手洗いをするという習慣が身に付くよう配慮したつくりです。
床材にはあずみの松、梁には赤松を使用し、植物性塗料のリボス塗装を施すことで統一しました。階段の手摺はスチールを採用し、あえて華奢に見せて質感と色彩のコントラストが出るようにデザイン。木質素材の質感が色彩のコントラストを中和させ、空間がやさしく見えるよう配慮しました。
キッチンは回遊性を持たせ、家のどこからでもアプローチしやすい動線を確保しました。使用頻度が高く、汚れやすい床にはPタイルを使用し、日々の掃除やお手入れを楽にする工夫を取り入れています。
ダイニングの背面に、書斎や主婦の家事コーナーとして活躍するカウンターを設けました。お子様の宿題スペースとしても重宝します。
リビングの横には小上がりの畳スペースを設け、掘こたつのように座れるカウンターを設置。脚を上げずに横から入れるため、出入りが楽にできます。収納は足元を浮かせたフロートタイプで、座った時の圧迫感を軽減するとともに視線も抜ける配置としました。直接バルコニーとも行き来ができるので、洗濯物を取り込んで畳むという流れがスムーズです。
2階のリビング横に、開放感と明るさをもたらしてくれる広々としたバルコニーを設置。縁側を作ることで、腰掛や花台、洗濯かごを置くなど多用途に活躍します。
LDKの視線の抜け感を重視し、軽やかなデザインの手摺を設置しました。
収納スペースとして活用できるロフト
ロフトからLDKへの繋がり
トイレを洗面室からアプローチする事で手洗いを兼用。脱衣室と洗面室を分けることで、家族がお風呂に入っている間でも気兼ねなく洗面台が使えます。
六角形タイルをアクセントとした造作洗面台。色数を抑えながら質感の違い、タイルの形状の楽しさで魅せるシンプルなデザインです。
背面にポウハウスオリジナルのラクリーンキャビを備えました。18ロールのペーパーをそのまま収納し、無粋な換気扇やトイレブラシも隠してくれる優れものです。
Designer
暮らしやすさとは単なる広さ、大きさではなく、空間や家族のつながり、環境や地域とのつながりが心地よさを生む。
人が成長していくように、家も住み手と共に成長していく。