OUTDOOR ROOM

建物へ大きく切り込んだ中庭は、洞穴のように口をぽっかりあけ、公園に向く。囲まれた中庭は大地に抱かれた安心感を生み出す。帰ってきた子供の様子も見えるエントランスを兼ねるつくりになっている。将来、公園で遊び疲れた子供達が集まったり、雨宿りにきたりと、家の中でないもう一つの遊び場になるかもしれない。

Data

公園との関係とデザインテイストが見事にマッチしている外観。毎日公園を吹きぬける風を感じて、昼には遊ぶ子供達の声を夜には虫の鳴き声を聞いて暮らす。まるでいつまでも続く夏休みみたいなイメージ。

ダイニングキッチンの直ぐ横に設けられた大解放の窓の向こうが「アウトドアリビング」。その先には公園が広がります。

丸窓もかわいいアクセント。外から見えるリビングの様子は、オシャレなカフェか雑貨屋さんみたい。

玄関からリビングへ続く空間。先に階段と踊り場が見えます。この整頓された美しさを持つ廊下は設計デザイナーの計算の賜物。

廣瀬　和哉

朝起きて、夜寝るまで……家の中では小さなドラマが続いている。
ずっと続く日常。この生活を心地良く過ごすための家。
ワンシーンを切り取ってデザインするのではなく、人の動きや目線、「つながり」を考えて「家」を創る。
そこには温かな人の生活がある。