「ガレージハウス」の多彩なメリット- Y様邸

東京23区内にお住まいのＹ様。敷地面積や容積率などに制限がある中で、いかに設計するかが腕の見せ所でした。「お子様の安全な遊び場がほしい。愛車は敷地内におきたい」などのオーダーをつきあわせてご提案したのが、公道に面した1Ｆをほぼガレージとして用いたこのプランです。 お子様が公道に出ずに遊べるよう前面を広めにとり、車を使っているときは、ガレージ内も遊び場になります。ガレージ奥には靴のまま出入りできるＬ字型の半土間があり、玄関以外からも室内へアプローチすることができるという、動線の自由さが魅力です。

実はガレージというのは居室ではないため、容積率から除外されます。しかも居室ほど天井高はいりません。 Ｙ邸の場合もやはり、隣地との境界にはよゆうがありませんでした。だからこそガレージによって、居住空間全体をぐっと持ち上げて採光・通風を確保し、プライバシーや安全面を担保するという裏技が効いてくるわけです。 住まいをワンフロア×3層で考えるのではなく、スキップやクランクを用いて立体的に設計すれば、限りのある敷地内でも、こんなに心地よい空間が実現できます。