GOOD DESIGNAWARD

2016年度受賞 山田 英彰 House I

House Iの画像

一般的で普及率の高い材料や建材をあえて選定し、コスト・施工性を意識しながら空間構成によって住空間の豊かさを訴求。周辺環境は時代によって変化しても、住空間のライトコートや上部からの採光・彩風を得ながらプライバシーを確保できる都市型空間構成を実現。内部空間は、2階建ての建物の中に4層の床レベルを創造し、建物に生じる隙間を利用して疑似的に自然の森にいるような階層を目指しました。

審査員の評価EVALUATION

都市部にありながら良好な住環境を確保するデザインを追求すると、しばしば閉鎖的で無愛想な様子となる。

この住宅はそうした内向きの良さと外観とのさり気ないバランスを気遣うデザインが成功した事例だろう。

設計の趣旨DESIGN SUMMERY

都市型住宅でも風・光といった自然の産物を体感しながら、豊かな住空間を堪能してもらえる事

都市部では日々、環境が、街並みが、変貌を遂げる。

建物のスクラップアンドビルトのサイクルが極端に早く、ただ現状の周辺環境に合わせた住宅を作っても数年後には当時の計画通りの住空間としての機能が果たせない場合が散見される。

狭小住宅ではグランドレベルに広さのある外部空間をとる計画が難しいが、ライトコートの様な外の様な、また内部空間の様な空間にプライオリティーを設置。室内の広さより優先することで採光・採風だけではなく都市にある騒音・防犯等の多角的な問題を解決し、室内ではゆとりある自然と共存する空間が常に存在する。

この住宅の背景

東京では地価価格が圧倒的に高価であり、ローンで土地・建物を購入しなければならない所得者は限られた宅地を選定せざるを得ないのが現状である。

また、周辺環境や街並みが変化が早く、窓から見える風景も建築も当初とは全く違うものになるのも当然の帰結と言える。

ストック社会を目指し、普遍的でかつ都市部の住宅が抱く多角的な問題(騒音・防犯等)を効果的に解決した魅力的な住空間の創造が必要である。

開口部を制限しながら快適な通風を得ながらプライバシーを確保できる様にした通風設計

オリジナル通風設計はアメダス気象データや気象庁による市町で観測している気象データ(2000~2004年)を入手し気象の特性や通風の分析、開口部 植栽配置を検討する。

通風量の目安となる1時間あたり20回以上の換気量を確保し、自然の恵みである自然風を利用し、極力、エアコン等の機械に頼らなくても快適な住環境を構築していく。

DATA

建築地
東京都足立区谷在家三丁目21番18
家族構成
3人(夫婦+子供)
用途
住宅
階数
地上2階建
建物高さ
軒高:9,100 mm
最高高さ:6,765 mm
構造
木造軸組工法(ポラスオリジナル金物工法)
敷地面積
83.89㎡(建築面積:57.83㎡)
延床面積
112.11㎡(容積率:133.63%)
建蔽率
68.93%
敷地条件
市街化区域・近隣商業地域(建蔽率:80%・容積率:300%)
準防火地域 第3種高度地区
外部仕上
屋根:ガルバリウム鋼板瓦棒葺き
外壁:軽量モルタル下地 吹付アートクリフ仕上げ
開口部:防火アルミサッシュ
床:一部ウッドデッキ:レッドシダー OS塗装仕上
内部仕上
ガレージ
床:コンクリ―ト金コテ仕上
外壁:軽量モルタル下地 ジョリパット仕上げ
天井:(スラグせっこう板)AEP 塗装仕上

玄関+ホール
床:磁器タイル仕上
壁:PB下地 クロス仕上
天井:PB下地 クロス仕上 

洋間A・洋間B・1.5階・LDK
床:フローリング(無垢)
壁:PB下地 クロス仕上(一部ガラスブロック)
天井:PB下地 クロス仕上

トイレ・洗面所
床:塩ビフローリング
壁:PB下地 クロス仕上
天井:クロス仕上

設備システム
空調設備
冷房・暖房:ルームエアコン

給排水設備
給水方式:上水道直結
排水方式:下水放流

デザイナーの想いDESIGNER'S FEELINGS

住宅の周辺環境や街並みがショートサイクルの中で、変貌する都市住宅。カッティングエッジなデザイン性や余剰な金額をかけなくても、永久的に住まうに必要な自然との対話を行える豊かな住空間の創造ができる。

PLANNING

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H.YAMADA

アメリカで培ったものは、文化の狭間から見えた家に対する価値観。 家という一番身近な環境が、どれほど人に影響を及ぼすかを考える。 「家は人を育てる器」だということ。

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